9月1日に出頭した21名、全員の口頭審理が終了して、ちょうど2ヶ月が経過しました。法務省-入国管理局は、いよいよ、1-2週間内にも結果を出しそうだとの有力な情報が複数の関係者情報として伝わってきました。法務省-入国管理局内部でも、21名への在留特別許可を「絶対に認めるべきではない」とする「原則派官僚」と「時代の要請を受け、ある程度は緩和しなければいけないのではないか」とする「現実派官僚」とが議論を重ねているとの情報もあります。APFSでは、ここ1〜2週間を正念場ととらえ、1月15日から24日まで「10日間緊急行動」を開始しました。当事者と共に最後まで希望を捨てずに粘り強く、法務省-入国管理局に働きかけていきます。
皆さんの暖かいご支援を心よりお願い申し上げます。
●東武東上線大山駅前での署名活動〜1月16日〜
1月15日、APFSの地元、東武東上線大山駅前にて、午後12時半から2時まで、当事者を含め、APFSのスタッフ、約30名が参加し、27万人署名の署名活動を展開しました。署名用紙を差し出しても知らん顔で歩いていく人もいましたが、こちらが考えていた以上に、好意的に署名に賛同していただき、短い時間でしたが、163名の署名を集めることができました。APFSは設立当初から地域に根付いた活動を重視していますので、地元の方々の暖かい賛同の声は、心強い限りです。ただ、ひとりだけ、署名用紙を差し出した小学生の女の子に対して「外国人はみんな国へ帰ってしまえばいいのよ」と厳しい言葉を投げかけ、立ち去っていった女性がいたとのこと。言われた子はその瞬間はショックを受けたようでしたが「がんばってね」と暖かい言葉もたくさんかけられたおかげで「理解してくれる人がいっぱいいたから、それでいい」と気にしていない様子でした。
●「超過滞在者在留特別許可を!」法務省前にて無言の訴え〜1月18日〜
人権救済の申し立てに引き続き、同日、正午より17時まで、9月1日の出頭者に加え、12月27日に出頭した第二陣出頭者26名とAPFSスタッフ15名とが参加し、法務省前にて当事者が座り込みをし、在特一斉行動の出頭者全員に在留特別許可を認めてほしいと訴えました。大人たちは無言で、子どもたちは赤いバラを手に、大きなアピールをするのではなく、ただひたすら法務省の正門前に約5時間、座り続けることで、出頭者が求めているのは特別なことではなく、日本で安心して暮らせる権利を求めていることをアピールしたのです。当事者もスタッフも最初こそ、緊張をしていましたが、途中、出頭者代表のアデル氏がイランのゆったりした歌をアカペラで歌い出すなどして、次第に和やかな空気に包まれ、大きな問題も起こらず、5時間の行動を終了することができました。一緒に座り続けたことで、当事者間の結びつきがより一層強まり、全員に在留特別許可が認められるまで、決してあきらめないことを改めて確認しあうこともできました。引き上げる際には「またやりたい」という声も出るほど、当事者にとって有意義な時間となったようです。傍らではAPFSの外国人スタッフが法務省前を歩く人たちから署名を集め、100名を超える賛同やカンパをいただくことができました。
■1月22日の署名活動にご参加ください!■
「10日間緊急行動」のひとつとして、1月22日、JR池袋駅、午後1時から3時まで東口サンシャイン通りにて、署名活動を行います。お時間のあるかた、ぜひ、お手伝いください!
2000年1月18日
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY
(A.P.F.S.)
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)