9月1日の21名の出頭からちょうど3ヶ月。この間、APFSでは、全速力で21名の支援を続けてきましたが、今後も、12月11日のシンポジウムへの準備、第二次出頭者への支援体制作り、全国キャラバン隊の出発などを控え、例年以上に慌ただしい師走となりそうです。
11月中旬から下旬にかけての動きと今後の予定を報告します。
●口頭審理終了
9月1日に出頭した21名の口頭審理が11月18日、イラン人、Mさん宅の祖母(68歳)を最後に、すべて終了しました。出頭当初から入管側へ慎重な審査を求めてきたにもかかわらず、わずか79日で21名の審査がすべて終了したことになります。後は法務大臣の裁決を待つばかりです。APFSでもさらなる支援の輪を広げていけるように、最大限の努力をしていきます。
●2時間で600名を超える署名が集まりました 〜11.21 池袋街頭署名活動〜
11月21日「21名に日本の暮らしを! 27万人署名」実行委員会の主催で11団体(APFSを含む)合わせて100人を超えるボランティアの参加のもと、JR池袋駅東口にて街頭署名活動を行いました。晴天にも恵まれ、小春日和の暖かな日曜日の午後とあって、池袋駅東口近辺はたくさんの人、人、人。立ち止まって当事者の話に耳を傾けてくれる人もいれば、外国人が「署名をお願いします」と近寄るだけで、露骨にイヤな顔をして避ける人もいて、通行人の反応はさまざまでしたが、2時間で600名を超える署名が集まり、予想以上の成果を上げることができました。出頭者も急な仕事があった一家族と子どもたちの一部をのぞき、全員が参加。参加の出頭者全員がスピーチし、それぞれの思いを道行く人に訴える機会を持つことができ、大変充実した1日となりました。27万人署名は第一回集約日を12月15日とし、賛同を募っています。引き続きご協力をお願いいたします。
●12月11日のシンポジウムへのご参加を!
12月11日、13時30分より板橋区立産文ホールにて「岐路に立つ外国人政策−超過滞在者と在留特別許可」を開催します。このシンポジウムは「研究者の共同声明」にご協力いただいた駒井洋筑波大学教授を始めとする研究者を中心に、開催するのものです。在特一斉行動の21名を通してあらためて浮き彫りにされた超過滞在外国人の状況と日本の入国管理政策のあり方を中心に、海外の事例等を踏まえて考えていきます。皆さまのご参加をお待ちしております。
●全国キャラバン隊へ物心両面のご支援を!
12月15日に「全国キャラバン隊」が出発します。これは、APFSのスタッフが出頭者とともに全国を回りながら、この問題へのさらなる理解と協力を求めていくものです。第一陣は九州地方を皮切りに関西、中部地方を3週間程度の予定でまわります。APFSのスタッフが車にて参上し、東京から会合の都度、出頭者が出向くという形になります。皆さまの街にもおじゃまする機会がありましたら、ぜひ、出頭者の声に耳を傾けてください。なお、このキャラバンには多大なる費用を必要とします。皆さまがたには物心両面によるご協力をいただけましたら、幸いです。
◆全国キャラバン カンパ◆
郵便振替 00180-1-79158 APFS
「全国キャラバンカンパ」と明記してください
1999年12月2日
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)