4月16日(日)、1999年度の定期総会が産文ホールで開催されました。当日は、11カ国、総勢100名以上、会場に入り切れないほどの多くの参加者が集まりました。在特一斉行動に関連して、家族づれの参加が目立ち、廊下を走り回る子どもの姿も見られるなど、例年とは若干異なった雰囲気の中での開催でした。
吉成代表から在日外国人を巡る現状についての説明に続き1999年度のAPFSの活動状況の振り返り、今後の活動目標について報告がなされました。 99年度は、相談活動など通常の活動に加えて、在留特別許可を求める一連の運動を行い、9月1日の入管出頭者21名のうち16名が許可を取得するという、記念すべき年であり、広報活動や他支援団体との連携などによりAPFSの社会的認知、社会的な役割が強まるにつれ、責任もまた一層大きなものとなっているといえます。 こうした中で、「外国人メンバー主体の活動・相互扶助」というAPFSの基本理念を再確認する重要性と、一部のスタッフに過剰に依存した現在の活動体制の問題、当事者である外国人メンバーの積極的なボランティア参加の必要性などが議論されましたた。その後、99年度の会計報告に続いて、2000年度の事務局長に、エムディ・ハビブル・ハラマン氏(トニー)が選出されました。
MD. HABIBUR RAHMAN
APFSの大きな過渡期に事務局長就任にあたり、皆さんと協力して成し遂げたいことが2つあります。まず、APFSの活動を支えるボランティアの参加を増やすと同時に、息の長いボランティア活動を広げることです。それから、宗教や文化を超え、協力し合い、みんなで「行動」していくことです。
今回、21名の在留特別許可許可を求め、出頭したことを皮切りに、入管や法務省前での行動、パレードなど、確実にAPFSが「行動する団体」に変わろうとしている今、最も大切なのは皆さんの「行動力」だと感じるのです。日本の人々も関心を持ちつつある今こそ、APFSが先頭に立ち、世間に理解を求めることが、みんなの団結を生み、もっと輪を広げる結果につながることと思います。「自分は」ではなく、「みんなが」という気持ちで私も頑張りますので、皆さんも頑張りましょう。
〜Bangladesh Fair〜
日本の新年はとっくに過ぎてしまいましたが、バングラデシュの新年は日本の暦で4月14日でした。2000年の新年を盛大に祝うため、4月16日、池袋西口公園でバングラデシュのお正月を祝う祭り「Bangladesh Fair」が開催されました。
APFSのバングラデシュ会員をはじめ、東京近郊で活動するバングラデシュ人グループが協力し、開催することができました。当日は前夜からの雨が残り、小雨まじりの天候でしたが、午後には心配していた雨も上がり、早春の心地よい空気の中、多くの人が訪れました。お馴染みのウットロンの演奏や、バングラデシュの子どもたちによるバングラデシュの民族衣装のファッションショーも行われました。
APFSのバングラメンバーは、前日から泊まり込みで準備をし、タンドリーチキン、カレー、シンガラ(バングラ風春巻き)などのお店を出し、お祭りを訪れる人の舌を楽しませていました。今年は「鳥の皮せんべい」と名づけられた新メニューも登場し、なかなかの人気。バングラデシュ人、日本人だけでなく、韓国人、中国人、フィリピン人などの在日外国人の姿も目立ち、国際化の進む東京の風景をよく表わしていました。
APFS総会と重なってしまい、メンバーは大忙しでしたが、在日バングラデシュ人の手によるBangladesh Fairは大成功でした。これからもこんなお祭りが続けていければ良いですね。
ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY(APFS)