6月5日(木)朝、10年来の野宿者運動活動家・Tさんが奈良県警・大阪府警により逮捕されました。すでに10日間の勾留がつけられています。容疑は運転免許証に記載した住所と実際の居住地が異なるという「免状等不実記載」ですが、家宅捜索では、容疑と関係のあるはずがない物が多数押収されています。G8洞爺湖サミットと大阪での財務大臣会合開催に合わせた予防拘禁であり、不当な弾圧です。
G8サミットをめぐっては、来日しようとした海外の活動家が入国を妨害されたり、国内の活動家にも執拗な監視がつけられるなど、人権侵害が頻発しています。さらに、「戒厳令」・「有事」を思わせるような厳重な警備体制・訓練が実施されていますが、「反テロキャンペーン」を大々的に展開することで、G8サミットに反対する言論を萎縮させ、批判を封じ込めるような風潮が強まっています。
いまTさんの友人を中心に「黒色救援会」が立ち上げられ、激励・面会・差し入れなどの救援活動にあたっています。批判を抑圧して強行されるG8サミットの姿をあばきだし、さらに批判を加えていくためにも、救援活動を支えてください。救援費用のカンパ、Tさんへの激励のメッセージをお寄せください。
よろしくお願いします。
(以下、声明)
同志 T に対する不当弾圧弾劾!仲間をかえせ!!
2008年6月5日、朝、野宿者解放活動家・同志Tが「免状不実記載」で逮捕され、家宅捜索を受けた。PC類、携帯、レジュメ、ビラ、履歴書等14点が押収された。「普通自動車免許証」を実家のまま記載していただけで逮捕・家宅捜索とはあからさまな不当逮捕に他ならない。
これは大阪で行われる6月13日、14日のサミット財務大臣会議と洞爺湖サミットをにらんだ事前不当弾圧だ。彼はいま身柄は奈良県郡山署に拘留され、6日の昼に送検するという周到さだ。だいたい免許証が実家のまま記載している人々など何百万人といる。「免状不実記載」で逮捕・拘束すること自体、不当極まりない。
同志Tは、「支援団体」が充実した新中産階級の高級マンションが林立する大阪市内で活動することを止め、あえて、大阪市周辺部や河内地方などの疲弊した下層労働者街・旧市街をくまなく回り、テントを張れず支援もなく不可視化されて路上を彷徨う野宿者に寄り添い、ともに働き、町工場で低賃金で働く外国人労働者と接するなど、丁寧で根気の要る活動現場で孤軍奮闘してきた根っからの労働者革命家だ。また、そういう彼の謙虚な人柄や活動スタイルに共感する海外のアナキスト活動家は数多い。
我々は彼が築いてきた運動に対するこのあからさまな運動つぶしに対して断固抗議する!
警告する!警察は即刻、同志Tを釈放しろ!
2008年6月6日 黒色救援会
同志Tの早期奪還の為に緊急ですが救援カンパを要請します。
下記、振込先までよろしくお願いします。
また、激励のお便りもお待ちしています。以下のあて先、メールアドレスまでよろしくお願いします。
大阪市北区中崎町3−3−1−401号室
自由労働者連合気付
黒色救援会
郵便振替口座 00200-5-38572
口座名義S-16(通信欄に黒色救援会と記入してください)
問い合わせメールアドレス abc-j@sanpal.co.jp