G8サミットの年。7月の北海道洞爺湖サミットをクライマックスに国内各地でサミット関連会議が開催されます。
神奈川では5月28~30日、横浜で第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)が開かれます。G8は「先進国」8カ国が勝手に世界を代表して、新自由主義的社会の有り様を決めていく場。今回のG8では環境・地球温暖化・気候変動と共に「開発」「アフリカ支援」が主要なテーマとしてあり、その意味でTICAD IVがG8本番に向けての大きなステップになるのは間違いありません。
G8はIMFや世界銀行、WTOなどとともに貧困や債務問題を深刻化させ、先進国に有利な開発戦略を促してきました。経済成長を基軸にした「アフリカの貧困解決ー開発援助」はアフリカの人々が本来望んでいるものでしょうか。そのうえ、日本政府はアフリカの紛争解決を名目に自衛隊のスーダンへの「PKO派兵」なども指向しており、自衛隊派兵恒久法とのからみも気になります。経済と軍事が一体となって貧しい国を食い物にするような「援助」はしてはなりません。アフリカの貧しさはG8など先進国がもたらしたものであり、解決の方法は、アフリカの人々が何を望むかを基本に考えるべきだと思います。