緊急抗議声明
韓国の18人の農民と1人の女性代表による私たち「G8サミット反対韓国民衆闘争団」は、私たちの声を届けるためにはるばる遠くの、ここ札幌にやってきた。
先進8カ国は世界中の富の三分の一を占めているだけではあき足らず、世界のあちこちで新自由主義的略奪を強行し、大きな軍事力によって弱い国々を侵略している。
G8サミットは、決して気候変動と食糧危機のような国際問題を解決しようとするものではない。今回のサミットは、世界中の人類の問題を解決するよりも、先進8カ国のさらなる金儲けのための彼らだけの宴に過ぎない。それは食糧危機と気候変動の諸問題を解決するため食糧主権の実現を望み、北海道まで飛んできた私たち韓国農民に入国拒否し、強制出国させる様相からして明らかになっている。平和的な問題解決のために訪問した私たち農民と女性を反人権的に空港に抑留し、入国拒否した日本当局を、私たち闘争団は強く糾弾する。
私たち民衆闘争団は、各国代表と日本の農民や女性とともに様々なシンポジウムやピースラリーなどで気候変動や食糧危機により苦痛を受けている農民と女性の意見を伝えるべく日本にやってきた。しかし、日本当局はとるにたらない理由で、一方的に私たちに入国拒否を通告した。私たちは昨日空港に到着し、10時間近く食事もできず今でも空港の廊下に放置されたままでいる。私たちは日本現地の法律に違反したこともなければ、今回の訪問の目的をはっきりさせており、帰国する際の飛行機のチケットを提示したにも関わらず、入国目的と滞在期日が不明確だとする不当な理由で入国拒否をした日本当局の姿は、まるで独裁国家であり得るような予備拘束と少しも違わない。
私たち闘争団だけではなく、多くの観光目的の韓国人が入国審査を口実に新千歳空港で足止めされているにもかかわらず、日本駐在の韓国大使館は何の対応も行っていない。昨日3日の午後3時からこの状況を知っていて、もう一日が過ぎたのに韓国大使館は、顔をのぞかせようともしていない。自国の国民が受けている不当な待遇に目をつぶる韓国当局は非民主的な日本当局と全く変わらない。G8サミット反対の声を出すためにやってきた我々の訪問は全く正当だ。我々の正当な訪問を不当に阻止する日本政府当局に厳重に抗議する。この様なことは決して許されず、私たちは日本の法律の範囲内でできるだけ抗議を行う。また、これからも国際連帯を通じて日本政府に政治的背景を問うことをはっきりしておきたい。今回の日本政府の措置は私達のたたかいをより強くする契機をつくったにすぎない。先進国の金持ちを代表するG8サミットは食糧危機や気候変動、及びあらゆる差別に対する民衆のオルタナティヴを模索する貴重なチャンスを奪おうとしたが、私達の連帯を阻止することはできない。私たちはG8サミットに反対し、世界中の民衆との熱い連帯によってこれからもG8サミットや新自由主義にかならず打ち勝っていくだろう。
2008年7月4日
G8サミット反対韓国民衆闘争団