生命特許

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    ☆★☆   生 命 特 許  ☆★☆

          聖コロンバン会 

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 企業は遺伝子組み換え食品や遺伝子組み換え薬品を造っています。そのため、遺伝子に特許を設定します。
遺伝子は生命の基礎的な成分で、遺伝子に特許を設定するのは生命に特許を設定することになります。これは生命を企業製品、商品にすることになります。

 生命を企業の所有物にしていいでしょうか。遺伝子や生命を造ったのは企業ではありません。宗教の立場からでは、神様が生命を創るのです。

 特許によって(数少ない)企業が全世界の食品の種を支配することになります。検査していないため、遺伝子組み換え食品は安全かどうか分かりません。
 花粉によって遺伝子組み換えでない植物は汚染されて遺伝子組み換え植物になります。
 特許をもっている会社が汚染された農家を裁判所で訴えることがあります。

 企業は遺伝子組み換え作物や生物を使って、医薬品やワクチン、プラスチック製品、そして堕胎を促進する化学物質などさまざまな化学物質を作り出そうとしています。(バイオ医薬品=生物医薬品)

 企業が研究者を貧しくさせられた国々へ派遣してそこの植物、微生物、人間の遺伝子のサンプルを盗んでそれを利用して遺伝子組み換え食品や遺伝子組み換え薬品を作って大変儲かっています。

 会社が乳癌の原因となる遺伝子に特許を設定して、イギリスでは乳癌の検査を受ける時に会社に特許料を払わなければならないため、検査の料金が高くなっています。

 製薬会社や保健当局は、遺伝子を組み換えた豚や人間以外の霊長類などの動物を、臓器や細胞を人間に移植する「ドナー」として使うことを提案しています。(異種移植)
 科学者は人間の遺伝子を動物に組み換えています。その動物はいつ人間になるかという問題が出て来ます。

 体外受精から残った受精卵を利用して胚性幹細胞を作ってそこから遺伝子を取って病人に組み替えることがありますが、生きている受精卵をこういう風に利用していいでしょうか。
 受精卵をわざと作って(残った受精卵を使わない)クローンを作る研究もしています。

 近いうちに、好みの赤ちゃんを作るために例えば頭のいい東大の教授の遺伝子、あるいはオリンピック選手の遺伝子を買って自分の受精卵に組み替えてもらう時が来ます。しかし、遺伝子が買えるのは金持ちだけで人類は二つに分かれてくるでしょう:超人間と普通人間。

 出生前診断で赤ちゃんに病気の遺伝子が見つかったら保険会社は両親に赤ちゃんを下ろすことを進めます。病気の遺伝子を持っているため、保険加入を拒否します。

 世界貿易機関(WTO)は知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPS)を通じて、世界のすべての国々に生命特許を認める制度を押しつけようとしています。

☆主催:聖コロンバン会 
☆会場:アジア太平洋資料センター(PARC)2F会議室 
会場地図は下にあります。
☆時間:10時~13時

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