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『ACT―市民の政治―』221号(2004年7月12日)

Line Up

  ◆在日外国人ジャーナリストがみた日本 失われた10年、そしてさらに失われる10年
      ベンジャミン・フルフォードさん(『フォーブス』アジア太平洋支局長)
  ◆ACTの愛読者ならびにご支援くださっている支局の皆様方へ  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆“年金一揆”の旗かかげ「年金のやり直し!」  保坂展人(ジャーナリスト/前衆院議員)
  ◆七転八倒 緑の市民が今日も行く[最終回]
  ◆さげんなョ! 石原慎太郎くん  A福士敬子(東京都議)
  ◆ザ・主張 「最近の皇室報道をめぐって」
  ◆読者通信より
  ◆元“人間の盾”が見たイラク、そして日本
      インタビュー 相澤恭行さん(PEACE ON代表)
  ◆Hot Issue in the World[最終回] 国連貿易開発会議総会で成果
  ◆「市民派」を超える市民派 藤沢純一さんを応援しよう(上)
  ◆こうして成功しました!――市民団体、NGO/NPOのメディア術――
      Bたばこ情報センター
  ◆住民投票津々浦々[5月23日〜31日]
  ◆BOOK Review
     鎌田慧 著 『狭山事件――石川一雄、41年目の真実』
     川村晃生 著 『日本文学から「自然」を読む』
  ◆テレビ丼
  ◆Activists Board
  ◆ACTの掲示板
  ◆広告(3面) 『創』8月号……創出版
            『軍縮』8月号……潟Aストラ            

インタビュー

在日外国人ジャーナリストがみた日本
失われた10年、そしてさらに失われる10年
 ベンジャミン・フルフォードさん
(『フォーブス』アジア太平洋支局長)

不良債権の半分100億円がヤクザがらみ!

「政・官・業・ヤクザ」連合が
人々の金を巻きあげる泥棒国家
――今こそ日本人は、この構造を破壊すべき!

ベンジャミン・フルフォード
Benjamin Fulford 米経済誌『フォーブス』アジア太平洋支局長。1961年、カナダ・オタワ市生まれ。上智大学比較文学科を経て、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)を卒業後、日本でジャーナリスト活動に入る。米紙の東京特派員、経済・金融記者などを経て、現職。著書に『泥棒国家の完成』『ヤクザ・リセッション さらに失われる10年』『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(ともに光文社ペーパーバックス)がある。

 日銀の福井総裁は5日、「日本経済は長く苦難に満ちた調整過程の終点に近づきつつある」と述べたが、「日本の問題は経済問題でなく政治問題だ」と喝破するベンジャミン・フルフォードさんのお話を聞くと、生活実感からも実態経済からもかけ離れた発言と思わざるをえない。【写真・構成:大島正裕】
  ――日本社会、日本政治、日本に対して興味、関心を持たれたきっかけは?
 私の家系は曾祖父の代からアジアと何らかの関わりがあったんです。曾祖父は上海に工場を持っていて、祖父はカナダの国会議員でアジア太平洋委員会に所属し、1930年代に来日、満州事変のときには中国にいました。父は外交官として交渉で来日しました。実家にアジアの本がたくさんあって、東洋哲学に興味を持ったんです。私は西洋じゃない国の大学に行きたかったので、インドか日本か中国かで迷ったすえに、日本の大学に入学しました。
 来日前は、基本的に日本はカナダとまったく同じ民主主義の社会で、いい意味で集団精神に富み、技術力もあるから学ぶことが多くあるだろうと思っていました。実際、たくさん学んだし、今でも学んでいますが、これは違うと思ったきっかけがありました。たとえば街を歩くと、売春は不法であるにもかかわらず、ソープランドが大きな看板を出して堂々と営業している。カナダでは、不法なら完全に不法。日本では裏ビデオも堂々と売っている。これは何だ? と。
 ――ホンネとタテマエの社会ですね
 そう。日本には表と裏があると、そこまでは分かったんですが、まだ、よく分からないままでしたね。それから大学のとき、歌舞伎町で友人がヤクザに殴られて交番に行ったら、警官に「そういう人たちとケンカしちゃダメ」と言われただけ。エッ!何で? あり得ない話ですよ。
 ――日本でジャーナリスト活動をするなかで、おかしいと思われたことは?
 たとえば、野村証券が推進株を決めて、それを煽る。一部のVIPをもうけさせるために一般投資家に損をかぶせる。これは、ほとんど組織的な泥棒。金融商品の相場も操られていて、自由な相場じゃない。情報はいつも事前にもれている。不公平、アフェアな相場です。今は昔ほど大っぴらにはやっていませんが、まだまだ問題は多いです。
 バブル経済に関しては、銀行の貸し出しの伸び率と、実態経済の伸び率に、ものすごいギャップがあることを知って、これは大変なことになると思いました。実態経済に反映されていない貸し出し、つまり銀行部門のバブルが200兆円。これは、実態とは全然関係のないウソの世界。。
以下、本紙をご覧ください

いずみ

 プロ野球が1人の老人の手慰み物になり果ててから久しいが、今やその老人によって滅ぼされつつある。この老人はプロ野球界では無限の権力を握っていて、今までと同様これからも好き放題に振る舞うことを広言している。読売巨人のオーナー渡辺恒雄(ナベツネ)が、その老人である。
 この老人は経営難の近鉄が金融会社に身売りしようとしたとき、野球という伝統文化を金貸し風情に身売りするとは不届き千万と怒った。そこで別の会社に命名権だけでも売ろうとしたら、何だかんだと難癖つけておじゃんにした。万策尽きた近鉄がオリックスとの合併を申し出ると相好を崩して喜び、ろくな議論もせずに承認し、すべて「解決済」にしてしまった。
 合併すると、球団数が減るから余った選手は行き場がなくなり、おまけに試合日程は複雑になって、フランチャイズもややこしくなる。何かと困ることが多く、議論して解決しなければならない問題があるのに二つ返事でOKしたのはどうしてか。合併話はかねてから1リーグ制にするべく画策してきたナベツネ自身が書いたシナリオだからだ。ライブドアが近鉄球団の買収に名乗りをあげたのに、一顧だにしないのは、そのためだ。
 1リーグ制になって球団数が減ると、野球ファンは確実に減る。それが分かっているのに他球団のオーナー、スポーツ新聞、野球評論家は異議を挟まない。まるで大義のないブッシュの戦争に尻尾を振って従った小泉、日米のメディア、御用評論家の如しだ。さしずめ西武の堤はブレア、阪神の久万は小泉だ。異を唱えている野村克也と星野仙一はマイケル・ムーア、チョムスキーか。
 選手会の古田会長は、選手会に説明することを求めている。雇用問題であると、団体交渉を要求しているのだ。近鉄の磯部選手会会長にいたっては、球団存続の署名活動をファンとともにやりたい、場合によっては実力行使も辞さずと言っている。
 野球ファンの4割を占める巨人ファンよ。アホでマヌケでなかったら、ナベツネに向かって「恥を知れ」と、言うべきではないか。

                                                     小寺山康雄 


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