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『ACT―市民の政治―』189号(2003年3月10日)

Line Up

  ◆辛口レビュー オーガニック植木屋さんが考えること
          曳地 トシさん(ひきちガーデンサービス)
  ◆CATCH UP  ◆いずみ(編集長コラム)
  ◆3・2広島 イラク攻撃反対で人文字
  ◆[解説]イラク戦争と戦費
  ◆03女性と政治キャンペーンがスタート
  ◆[案内]3・8日比谷 イラク・ピースアクション
  ◆末端私論
  ◆追悼・細野展夫さん
  ◆経介☆政子の永田町たちばなし(12)
  ◆アジア・緑の政治事情  第2回・韓国
  ◆がんばれ! ACT Frirends
     次田のり子さん(京都・京田辺市長選/現市議)
     横田えつこさん(岡山・岡山市/現)
     下市このみさん(岡山・岡山市/現)
     東京・三多摩議員ネットワーク
  ◆ECOひいき  富山・グレーパリィ
  ◆BOOK Review
     粥川準二 著『クローン人間』
     下山久信 『WTO支配下の日本農業 三里塚からのオルタナティブ』
  ◆[映評] 『笑うイラク魂〜民の声を聞け』(2003年/監督・撮影:吉岡逸夫)
  ◆〈新作映画情報〉 『朋の時間 〜母たちの季節〜』
  ◆〈案内〉 花房葉子『カムイブロートの食卓』展
  ◆広告(3面) さつき印刷……築地書館
            『軍縮』4月号……宇都宮軍縮研究所
            健康食品ケンコウキン……泣Jルティエ
            『創』4月号・『オバハンからの緊急レポート』……創出版

辛口レビュー

オーガニック植木屋さんが考えること
 曳地 トシさん
(ひきちガーデンサービス)

お酢やテントウムシも農薬なの!?

安全な食や、暮らしを混乱に陥れる「特定農薬」

曳地 トシ
ひきち とし
 ひきちガーデンサービス。平和・人権・環境に関する市民団体の機関紙『ピースネットニュース』の編集長をしていた際に、活動の中で、植木職人をしていた現在の夫と知り合う。植木屋のおかみ業にあきたりず、「高いとこ・泥汚れ・虫」が三大苦にもかかわらず、無謀にも現場に出て現在に至る。その後、「三大苦」を克服し、オーガニック植木屋としての実践を、夫とともに『オーガニック・ガーデン・ブック 庭からひろがる暮らし・仕事・自然』として、昨年夏に築地書館より出版(ひきちガーデンサービス・著 1800円+税)。オーガニックな暮らしを求める読者に熱い支持を得る。
E-mail:amane-do@xg7.so-net.ne.jp
URL: http://homepage.mac.com/amanedo/
【構成:大島正裕】
 ――3月10日より「改正農薬取締法」が施行されますが、この問題点は?
 これにより昨夏のような無登録農薬は取り締まれるかもしれませんが、登録されている化学合成農薬(以下、農薬)は、ゴーヤなど年間3万トン以下の「マイナー作物」と呼ばれる野菜をグループ化することによって、グループ内で使える農薬の種類を増やし、結果的には農薬の使用が拡大されることになるでしょう。
 この法律が浮上した背景には、「登録農薬」と「特定農薬」を決めることで「無登録農薬」の流通を閉め出す目的があったようですが、蓋を開けると、ひどいことになっていました。アイガモやコイ、アヒルなども病虫害や雑草の防除目的で使えば「特定農薬」にすることなどが検討され、有機農家や安全な食を求める消費者から「人間が手で除草したら人間も農薬にされるのか!」などと批判が吹き出し、マスコミもこれを報じ始めたため、あわてた農水省は「これらは農薬ではない」と引っこめたいきさつがあります。
 ――どんなものが「特定農薬」に指定されたのですか?
 重曹、酢、そしてテントウムシ、「害虫」に寄生するハチやダニなどの天敵種まで「特定農薬」に指定されてしまったんですよ。さらに木酢液、牛乳、粉ミルク、米ぬか、薬用植物の抽出液などは「保留」扱いで、効能がわかり次第、順次「特定農薬」に組み入れていくというのです。今回、農水省が決定した「特定農薬」に「指定」されたものと「保留」にされたものは、併せて七百種類ほどですが、現実には数を限定できるようなものではありません。
 実際の有機農家や家庭菜園を楽しむ人たちは思いもかけない自然材料、台所で食品として使う材料などから病虫害や雑草の防除剤を作ることも多く、『自然農薬で防ぐ病気と害虫』(古賀綱行著・農文協刊)などを読むと、実にさまざまな工夫をこらしています。例えばさび病やスス病、葉ダニやアブラムシなどがついた葉に水を勢いよくかけて取り除く方法もあり、工夫次第ではいろいろなものが病虫害や雑草の防除に使えます。この法改悪で、そういったよりエコロジカルな防除剤を締め出す結果になってしまう。
 また、「特定農薬」以外のものを使うと、「無登録農薬」を使ったとして、たとえ自然界のものだとしても、懲役三年以下、罰金100万円以下という重罰に処せられてしまうんです。「個人的な使用に限定して、販売をしなければ処罰しない」と農水省はトーンダウンしましたが、法律条文の中に明記されなければ、「見解」という「口約束」に過ぎません。しかも業者や農家のみならず、個人で市民菜園やベランダ菜園を楽しむ人にも適用されてしまう。
 また、この法律では食べ物以外の樹木や芝生、花、下草、庭木などへの散布に対してはとても甘い内容になっています。防除業者の届出制度が廃止され一般使用者と同じ扱いになったり、容器に表示されている具体的な使用上の注意が遵守義務になっていなかったり、非食用作物には適用遵守義務がない、などです。

以下、本紙をご参照下さい。
                  


いずみ

 部落解放同盟中央本部の機関紙『解放新聞』(週刊)のコラム「うの眼たかの眼」をKのイニシャルで書いてきた。88年10月から昨年12月まで、喀血したときもイタリアに1ヵ月も遊びに行ったときも1回も休まず書き続けた。700回をこえたであろう。
 そのコラムが執筆停止にされた。「解放同盟と執筆者のスタンスの違いからこれまでもしばしば齟齬をきたしてきたが、どうしても埋められない事態になって休載せざるをえない」というのである(同紙2月24日号参照)。
 直近の「齟齬」は昨年12月23日号の「茶番だ民主党代表選」である。それ以前にも長野県知事選や、前々回の神戸市長選などをめぐって「齟齬」はあった。解放同盟が支持したり友好的関係にある政党や、知事、市長(候補をふくむ)を批判したり、対立候補を評価するコラムはまかりならんというのである。
 これでは共産党以外の政党を批判することはできなくなるし、田中長野県知事や白井文尼崎市長にエールを送ることもできない。日本の政治を論じるに、鵜の眼や鷹の眼どころか、見て見ぬふりしなければならない。
 9・11テロをめぐっては、コラムを批判する読者の意見と編集部の見解は大々的に掲載したのに、反論は火に油を注ぐとして書かしてくれなかった。言論弾圧である。
 ところで「休載の理由」の中に、スタンスの違いからくる緊張関係が、逆にコラムの評判を高めたという編集部のコメントがある。酒場で偶然出会った解放同盟関係の女性が「『解放新聞』に、同盟の見解や立場と異なるコラムが連載されている。コラムのファンとしてうれしいし、そんな姿勢の編集部が好ましい」と言ってくれた。
 私はもちろんうれしかったが、編集部としても以て瞑すべきでないか。言論弾圧に際して絶縁状をつきつけるのを我慢したのは、こうした読者が他にもいてくれたからだ。
 異論を排除し、官僚的に対応すればするほど組織の生命力はやせ細る。今日では自明のことと思っていたのに、残念である。本紙も以て瞑すべきである。

                                                     小寺山康雄 


ECOひいき

グレーパリィ (富山)
 *重曹が今スゴイ!*

 フェアトレード、オーガニック、エコグッズ、シュタイナーのおもちゃなどの店です。
 最近は「重曹でよみがえらせよう河と海」というキャンペーンで、お客様に界面活性剤を含まない重曹で掃除、洗濯しましょうと呼びかけています。
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【連絡先】 砺波市池原781
       TEL 0763-37-1636(FAX兼)
【行き方】 砺波富山線の真ん中あたり、県民公演頼成の森から砺波へ200M。359号線沿い


店・モノ・活動を‘ECOひいき’!!

 ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
 @お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)


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