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真久田正さん(作家・詩人)
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「老斤里から梅香里まで」発行委員会 編
『老斤里から梅香里まで―中韓米軍問題解決運動史』
ピースウォーク京都 編 『平和の井戸を掘る 中村哲さん講演録』
◆広告(2面) 『愚かな国の、しなやかな市民』/『みんなの森』……ほんの木
『軍縮』9月号……宇都宮軍縮研究所
ビデオシリーズ『人権ってなあに』……潟Aズマックス
(5面) 反農薬水俣袋地区生産者連合
『オバハンからの緊急レポート』・『言論の覚悟』……創出版
『記録』9月号ほか……潟Aストラ
(6面) 『QUEST』NO.20……オルタ・フォーラムQ
『ごみっと・SUN』……ごみ・環境ビジョン21
(7面) さつき印刷
新沖縄文学賞を受賞
真久田 正さん
(作家・詩人)
沖青同国会決起から30年を経て
「離日」しないとダメになる
経済界に広がる沖縄独立論
まくた ただし 1949年生まれ。八重山高校卒。71年、東京で沖縄青年同盟(沖青同)の結成に参加する。同年10月19日の「沖縄国会」冒頭、佐藤栄作首相の所信表明演説の最中に「沖縄返還粉砕!」を叫んで逮捕された。現在は、地域計画コンサルタント。詩の同人誌『KANA』、『うるまネシア』編集委員。詩集『幻の沖縄大陸』(私家本)、『白いサメ』(海洋文学大賞・童話部門)。昨年、小説『×*』(ざん/×=魚へんに「需」 *=魚へんに「艮」)で第27回「新沖縄文学賞」受賞。「ざん」とはジュゴンの沖縄名。作品は『沖縄文芸年鑑2001』(沖縄タイムス社)に収録されている。『うるまネシア』(現在第4号)についてのお問い合わせは、TEL098-074-2717(浦崎)まで。【写真・構成:新島洋】
――新沖縄文学賞を受賞され30年ぶりにお名前を聞き興奮しました。どのような歳月が流れたのでしょう。
1年半の未決勾留の後、裁判は高裁まで闘いましたが負けました。1975年、海洋博の年に帰ってきて郷里の八重山で仕事を探しましたが、どこへ行っても後ろから刑事がついてくるし就職できません。那覇へ出れば何とかなると思いましたが、ヤマトから皇族が来る、政治家が来るとなると必ず刑事がやってきてつけまわすんです。しかし庇ってくれる人もいて、やっとの思いで今の職場に就職できました。それ以来、政治から離れ、詩や児童文学を書き始めたんですが、沖縄のことはいつも考え続けていました。
――当時、沖縄の高校に通っていた私は、国会での決起に「したい(よし)! 先輩たちがやってくれた」と体が熱くなりました。
佐藤栄作首相が演説を始め数分後、最初に「沖縄」という言葉が出てきたときに一斉に「沖縄返還粉砕」と何度も叫びました。しかし国会というところは広いところでね、あれだけの人がいるから音が吸い込まれて全然響かない。爆竹も鳴らしました。石垣島ではお盆の時などマジムン(魔物)を追っ払うために鳴らすんです。国会にはたくさんのマジムンがいるからね。ビラには「沖縄人に相談もなく沖縄の運命を日米両政府が決めようとしている。過去何百年同じことが繰り返されてきた」ということを書きました。非暴力の闘いでした。
――一審の冒頭陳述をウチナーグチでしたことも強い印象として残りました。
正確には3人の出身地の本島、宮古、八重山のそれぞれの言葉で話したんです。裁判長が「日本語を話しなさい」と言うので、「これは日本語じゃないないわけ? 沖縄は日本じゃないんでしょ? それじゃあ通訳をつけてよ」と通訳を要求した。すると裁判長は「通訳は必要ない、言葉がわかる人を呼びます」と本当に沖縄から裁判官を呼んできた。そうした闘いが沖縄でも報じられ「単なる過激派じゃない、沖縄の青年だったんだな」と温かい受け止め方に変わったように思います。
――そして30年たった今、「沖縄は独立した方がいいと思う。自分はそれを生涯かけて粘り強く世間に訴えていきたい」という受賞の言葉を目にして、再び熱いものが体を流れました。活動を再開したのですか?
きっかけは新崎盛輝さんが新聞紙上で「居酒屋独立論」を批判したことです。ふだん活動に参加しない者が酒の席だけで独立論議に花を咲かせ盛り上がっている、そんな主旨でした。それを読んだとき「これはまるで僕のことだ」と思いました。
しかしそれからしばらくして高良勉さんが「居酒屋独立論のどこが悪いのか。私たちは独立の構想をまじめに研究しようとしている」と反論してくれたんです。彼は沖青同のかつての仲間で今でも活発に言論活動を続けています。早速「俺も一緒にやりたい」と連絡を取り、彼らの研究会に加えてもらったんです。それが『琉球弧の自立・独立・論争誌―うるまネシア』の発刊につながってきました。
[以下本紙をご参照下さい]
1ヵ月の旅で、一皮も二皮も剥けて帰って来た。なんせ連日40度を超える猛暑。痛いほど強烈な太陽光線に加えて、空を覆うシロッコ(サハラ砂漠から吹きつける熱砂)が容赦なく降りかかる。
皮膚が剥けるほど日焼けしたのは大学生のとき以来だ。人柄も一皮も二皮も剥け、持ち前のアクの強さに一段と磨きがかかった。期待してくれ給え、清水さん、加田くん。
シチリアで日本人の新婚夫妻に出会った。定番のミラノやベネチアでなく、シチリアとは面白い奴に違いないと早とちりし、夕飯を奢った。ところがこれがえらい見込み違い。面白いどころか、まるで日本人そのものなのだ。
トイレットペーパーが固いとこぼすのはまだしも、スパゲッティも固すぎるという。アルデンテ(やや固め)に茹でるのがイタリア料理の極意といっても、一向に聞き入れない。2人は、その後も何かにつけて「ヤーダ、日本と違うモン」を連発する。
そのうえ、2人は潔癖性という日本人特有の病気持ちである。便座マットをはじめ抗菌グッズを山ほど持参している。ワイングラスに小虫が入ったと大騒ぎし、せっかくの上等ワインを捨ててしまう。
「アホか。それならレトルト食品をわんさと持ってきて防毒マスクつけて旅行せい」と怒鳴ってしまった。
文化や風習の違いを味わうのが旅の楽しさなのに、日本人の多くはそうでない。日本人団体客御用達の、あるリストランテが日本人の味覚に迎合してしまって、リゾットはおじや風に、スパゲッティはうどん風に様変わりしてしまったそうだ。迎合した店も情けないが、金にものをいわせて追従させる日本人は醜い。
マックを筆頭に、アメリカのファーストフード企業は、世界の農業と味覚を破壊しまくっている。これは文化帝国主義だと、フランスやイタリアの農民が反マック運動に立ち上がった。近く来日するフランス農民運動リーダーのボヴェの報告が楽しみだ。
金の力で自分の味覚を押しつけるのも暴力ではないか。まして押しつける側の味覚は飽食と食品添加物で麻痺しているのだ。
小寺山康雄
ひきちガーデンサービス (埼玉)
*オーガニックライフをサポート*
ガーデニング好きの友人が「きれいな写真に惹かれて庭の本を買うけれど、結局は農薬をまいたり、きれいな花でぴかぴかの庭じゃないとダメだって言われているみたいで、いつも挫折する」と言っていた。
庭とは本来、多様な生物や変化に富んだ気候を身近に感じられる場所であるはず。それが、ゲジゲジやダンゴムシを見れば「不快害虫」として駆除剤を推奨(ゲジゲジは本当は「害虫」を捕食する益虫、ダンゴムシも弱っている葉や腐った葉を食べて土中に還す分解者なのに……)、雑草は悪者、雨や風は嫌われ者……。そこで私たちが本を書くチャンスがあったら、今までとはまったく違うガーデンブックを作りたい! ということでできた本が『オーニック・ガーデン・ブック』だ。
庭は身近な自然であるとともに、一人で愉しんだり、家族や友人とコミュニケーションする場所としても活用できると思う。
そのため、本書では「バリアフリーガーデン」「ファミリーガーデン」「子どもの庭」「自然エネルギーの循環する庭」「菜園のススメ」など、それぞれのライフスタイルにあった庭づくりを提案している。そのためには、見てくれではなく、そういう庭文化を支えていく考え方にまで話は及ぶが(園芸療法やビオトープなど)、だからといって堅苦しい専門書とは対極にある。あくまでも町の植木屋から見た使いやすい庭、気軽に自然と親しむための本だ。
そのため、良質な有機堆肥や自然農薬の作り方、ナチュラルな蚊よけスプレーの作り方、庭仕事に役立つ本や団体の紹介など、たくさんのインフォメーションが掲載されている。
そのほかにも植木屋との新しいつきあい方、地域通貨から夫婦別姓まで、庭を通して感じた新しい暮らし方満載!あなたのそばに置いていただけたら、オーガニックライフをサポートする心強い助っ人になってくれるはずだ。
曳地 トシ
【連絡先】
〒357-0124 飯能市原市場1119-2 雨音堂
TEL 0429−77−4128(FAX兼)
E-mail amane-do@xg7.so-net.ne.jp
URL http://homepage.mac.com/amanedo/
※日中は不在が多いので連絡はFAXかメールで
★本の注文
曳地義治&曳地トシ著
『オーガニック・ガーデン・ブック 庭からひろがる暮らし・仕事・自然』(築地書館/1800円+税)
[築地書館]
TEL03−3542−3731
FAX03−3541−5799
※全国の書店、書籍ネット通販などで発売中
ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
@お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)
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