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◆辛口レビュー アフガン復興の現実
中村哲さん(ペシャワール会)
◆CATCH UP ◆いずみ(編集長コラム)
◆[解説]有事法制・4法の違憲性 木元茂(派兵チェック編集委員)
◆[1面関連]アフガン復興Q&A
◆末端私論 「辻元さん議員辞職に思う」
◆介護保険3年目の課題
◆4・20 アースデイ迫る! 10万人が集う「地球の日」
◆OLのつぶやき(13) 道に名前を
◆Hot Issue in the World(8) 西側の砦となったロシア
◆ドイツ緑の党・事務局長来日 9・11以降の欧州「緑」の動向
◆〈案内〉水俣病関西訴訟・国の上告取り下げ行脚
◆市民派議員リレートーク(44) 大西幸二(宮崎県延岡市議)
◆ECOひいき 愛知・金伴繊維株式会社
◆BOOK Review
重冨真一・中川雅彦・松井和久 著
『アジアは同時テロ・戦争をどう見たか―19ヵ国の新聞論調から』
◆[映評] 『軍隊をすてた国』(監督:山本洋子)
◆意識のオルタナティブ(10) 足下が揺らいでいる
◆テレビ丼 無難な「大河」の歴史観
◆広告(2面) 『創』4月号……創出版
『軍縮』5月号ほか……宇都宮軍縮研究室
社会主義理論学会研究集会
さつき印刷
アフガン復興の現実
中村 哲さん
(ペシャワール会)
キレイごとが多すぎる
まずは農村復興と女性の経済的な自立支援が急務
中村哲
なかむら てつ 同会現地代表。84年、パキスタン北西のペシャワールに赴任。以来、アフガン人貧困層の診療に携わる。著書に『医者井戸を掘る』(石風社)ほか。詳しいプロフィールはこちら
《ペシャワール会》
http://www1.mesh.ne.jp/~peshawar/
福岡市中央区大名1-10-25上村第二ビル307号
TEL092-731-2372 FAX092-731-2373 peshawar@mxb.mesh.ne.jp
郵便口座振替番号:福岡01790−7−6559、口座名義:ペシャワール会
各国政府、国際機関がアフガン復興支援を話し合った1月の東京会議(アフガニスタン復興支援国際会議)の様子は大きく報じられたが、一般市民層の状態はほとんど改善されていない――。
アフガニスタン国内や国境地域のペシャワールで18年間にわたり医療支援などを続けているペシャワール会の中村哲医師(155号参照)が、3月29日、衆議院第一議員会館で現地の実状を報告した。この報告会は超党派で、社民党の阿部知子、民主党の佐藤謙一郎、公明党の福島豊、共産党の山口富男の各議員がよびかけたもの。中村さんは、4月1日、再びペシャワールに向かった。(※ペシャワール会のご了解を得て、報告要旨をもとに構成しました。文責=本紙編集部)
アフガンブームが去り…
日本に帰ってみるとアフガン問題は遠のいていて、東京会議以後、何となく落ち着いたように思われていていますが、現地は大変な情勢です。実際の支援は今から始まる、というのが現実です。
実は、今から14年前、ソ連軍の撤退が始まったときには今以上にアフガニスタンが話題に上りました。そのときも難民帰還支援のため数十億ドルが投入されたにもかかわらず、そのために帰った難民はほとんどいませんでした。
その後、共産政権が倒れ、各党派が権力をとろうと「京の都」カーブルに攻め上るなかで、地方の農村が安定を取り戻したために、そのほとんどが農民であった難民は自発的に自力で帰りました。あの多額のお金はどこへ消えたのか、といったことは国際社会に知られることはなかった。
今回のアフガンブームも半年続くかどうか、と思っておりましたが、やはりその通りでした。私が見た限りのアフガニスタンの真相は、新聞報道とは異なっています。
それについてお話しする前に、昨年10月、干ばつに加えて空爆も始まろうかという状況でこのままでは、カーブル市民の一割は生きてこの冬を越せないだろうという判断のもと訴えた食糧支援「いのちの基金」の報告をいたします。
3月28日現在、7億1800万円がペシャワール会に寄せられました。すでに小麦粉1400トン、食用油2万リットルを運び込み、カーブル市内の餓死寸前といってもよい地域で配布しましたが、タリバン政権崩壊とともに治安が悪化しました。それでも食糧配給チームは、東部へ逃れてくる難民のためにニングラハル州全域で2月10日まで、危険を冒して村から村へと配給を続けましたが、軍民の略奪が日常茶飯事となったため、食糧支援は断念しました。
ペシャワール会は、農村復興と女性の経済的自立を2つの大きな柱にして、食料支援に寄せられたお金をこれらに振り向けるためのプロジェクトを始めました。
女性の経済的自立支援
今、アフガニスタンに必要なのは干ばつ対策です。いかに食っていくかが焦眉の急です。明日のパンをどうするかというときに、支援する側の論理で先進国受けする教育や女性の権利という、やや高級な支援に力が注がれているきらいがないとはいえません。
私は決してタリバンの支持者ではありませんが、女性にブルカをかぶせていることが象徴的に取りざたされ、「絶対の正義アメリカ」対「悪の権化タリバン」という見方のもと、アフガニスタンへの空爆が正当化される議論がありました。その結末を今、カーブルで見ることができます。
カーブル市内は女性や子どもの乞食で溢れており、国際的に非難が集中したブルカを脱いで歩いている女性は1人もおりません。ブルカは現地の伝統的な外出着です。伝統的な風習まで悪と決めつけ、戦争が正当化されるフィクションのなかで、世界中が振り回されたのが現実ではないでしょうか。物乞いをするブルカの女性たちの傍らで、欧米や日本のNGOや国連機関の豪勢な事務所が立ち並び、国際治安支援部隊の装甲車がパトロールしています。
女性の教育も長い目で見れば大事ですが、まずは、街頭に立って物乞いをしているおかみさんたちが自活できるようにしなければならない。ほとんどは内戦と空爆で夫や男手を失った人や旱魃による地方からの避難民で自活手段のない人たちです。今こういう人たちに「あいうえお」を教えてもはじまりません。
そこで、アフガニスタンの女性は、服も帽子も石鹸もたいてい作ることができますので、裁縫工場を作り、ミシンを使って日常生活に必要な衣類などの生産にあたらせ、日当を給付します。ワークショップで貸与したミシンごと渡して自活させます。
すでに3月1日からパイロットスタディを始めました。成功すれば、数十倍規模に拡大し、日本に販路を求めず、現地で売ります。現地の物価は援助ラッシュで物価高になっているので、安くて質の良い手作りのものを大量に流通させ、庶民に必要な物資の高騰化の防止もみこんでいます。
以下、本紙をご参照下さい。
2面には、この報告会での質疑応答も掲載されています。
御用雑誌『週刊新潮』が暴露するかぎり、ネタ元は権力であり、自民党中枢であることくらい容易に察しがついたはず。記事の精度は、辻元自身が一番知っていただろう。
であるのに、慌てふためいて、ろくすっぽ準備もせず、覚悟も決めないまま記者会見して、おまけに嘘をついてしまった。野中広務が「鈴木さんを大嘘よばわりしたのだから、よもや嘘はつかないだろう」と、嘘をつくことを期待していたのに、まんまと罠にはまってしまった。
田原総一朗、筑紫哲也という仲良しキャスターの番組に出たのはいいが。往生際の悪さだけが目立っただけ。「何で私だけが辞めんとあかんねん。加藤も鈴木も道連れにしたる」と息巻いたが、自身の辞職が早ければ早いほど、2人の巨悪を追いこめることに、どうして気づかないのか。浅はかというほかない。
ようやくにして辞職表明したのはいいが、誰にサジェスチョン受けたのかを聞かれると、誰でもない、自分の判断だと応えればいいものを、その人の名は言えないと、いう始末。始末に負えない。
自民党は身内の巨悪が表に出ると、社会党の小悪をリークして、それ以上追求する攻勢をそいできた。国民はどっちもどっちと、政治不信を募らせるが、自民党にとっては、痛くも痒くもない。不信が諦念に至っても、変革への能動的意欲を持つ国民よりも、受動的で現状維持気分の国民のほうが好つごうなのだ。
辻元の一連の言動は、こうした傾向を助長してしまった。彼女の活躍がめざましかっただけに、反動は大きい。誤りをいち早く認め、即座に辞職しておれば、評価は逆に高まっていただろう。惜しみてもあまりあるものがある。
「リヤカー引いて、うどん屋やったらええねん」を本気で言うのなら、高槻に帰って辻説法から出直し給え。罵倒され貶められても、そこからしか活路は開けない。国会とテレビで鍛えたパフォーマンスの才能だが、それに泥臭さが加わると、もう一段バージョンアップするに違いない。
自民党の江藤ごときに端くれ呼ばわりされたが、端くれの根性見せたれ。
小寺山康雄
金伴繊維株式会社 (愛知)
*シルク屑からシルク衣料品*
私たちは、屑シルク以外の原料に興味を持っていません。屑シルクに再び命を与えることに、誇りを持っています。捨ててしまえば廃棄物、うまく使えば有用資源。
シルクが美しいだけでなく、カラダにも 環境にも良いということは長い歴史が教えていますし、多数の研究機関の発表も次々なされていますシルクを生産するときのエネルギーの消費量、つまり化石燃料の消費量は合成繊維の約35分の1、綿の約8分の1です。シルクが最高の健康衣料で 最高の環境配慮衣料であるということは各種メディアを通し多くの人の知るところとなっています。
要約しますと、シルクはタンパク質で人間の肌に近くなじみが良い汗、老廃物の吸収、放散が優れている、体臭や靴下の悪臭を抑える、汗をかいてもムレずベトつかずサラッとしている、雑菌の増殖を抑える、皮膚ガンの原因になるといわれている有害な紫外線を遮断する、冬あたたかく夏さわやか、しかも地球への負荷が極めて小さい。最近では、絹タンパクはヒト皮膚細胞生育促進性を持つことも解ってきました。
生産品はシルク下着、シルクパジャマ、シルク靴下、シルクタオル、シルク毛布、シルク腹巻、シルクサポーターなど。
【連絡先】愛知県豊橋市下地町字宮前48
TEL 0532-54-1348 http://kaneban.com/
ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
@お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)
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