■[トピック] |
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田中徹二さん(ATTAC Japan[首都圏]事務局長)
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五十嵐報告論争を読んで
田中外相解任問題
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2・2-3 「虹と緑」第6回全国研究会in関西
◆経介☆政子の永田町たちばなし(2)
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2年目の県政に託された課題
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ふくおひろし『デスマッチ議員の遺書』
松本学・石井政之・藤井輝明 編著『知っていますか? ユニークフェイス一問一答』
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◆テレビ丼 ワールドカップ番組に期待
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ビデオシリーズ『人権ってなあに』……潟Aズマックス
『虹と緑』10号……虹と緑・地方自治政策情報センター
『横浜事件 木村亨全発言』ほか……インパクト出版会
『創』3月号/『「脱社会化」と少年犯罪』……創出版
『QUEST』No18……オルタフォーラムQ
『記録』2月号/『帰国子女自らを語る』……潟Aトラス
第2回世界社会フォーラムに参加して
田中 徹二さん
(ATTAC Japan[首都圏]事務局長)
ボルトアレグレのエネルギー人びとの多様性に圧倒される
もうひとつの世界は可能である
田中徹二
たなか てつじ 1947年生、団塊の世代。68年の世界的激動(ベトナムのテト攻勢、プラハの春、パリの五月革命そしてチェ・ゲバラのボリビアからの檄〜第二、第三のベトナムを!)を経験した者として、パトスとシンパシー(あれ、フランス語と英語が混ざってしまったな)を求め続けている人間です。地方公務員として生計をたてています。座右の銘「これまで哲学者は世界を解釈ばかりしてきた。肝心なことは世界を変革することであ〜る」(マルクス『ドイツ・イデオロギー』だったかな)。93年、環境NGOである市民フォーラム2001の設立に参加、昨年3月の解散まで運営委員。同年12月のATTAC
Japan(首都圏)の設立に参加、初代事務局長。【構成:大島正裕】
※ATTAC=Association for the Taxation of financial Transaction for the Aid of Citizens
――まず、ATTAC(アタック)運動とは?
それは97年12月、フランスの月刊誌『ル・モンド・ディプロマティック』に発行責任者であるイニャシオ・ラモネ氏の社説「金融市場を非武装化する」が掲載されたことに始まります。
「いまや、地球的規模で、市民を支援するために金融取引への課税(トービン税)の導入を求める行動を非政府組織として創設しなければならないのではないか。労働組合や、文化的、社会的、エコロジー的な目標を掲げるアソシエーションと結びついたら、この組織は各国政府に対する市民的圧力グループとして力を発揮し、各国政府がこの連帯のための世界的税金を実行に移すようにしむけることができるかもしれない」
これがフランス国内で大反響を呼んで翌年3月、労組、農民、失業者、移民労働者、知識人など様々な団体、個人が結集してATTACが設立され、現在では会員三万人を超え、約230の地域委員会があるそうです。欧州では15ヵ国で、またラテンアメリカ、カナダ・ケベック州、アフリカなどでもATTACが結成され、アジアでは日本で最初に創られました。
――この運動が、国家や民族、職業、あるいは性別や世代を越えて、人びとを連帯させる大きな可能性を持っているとお考えになる理由は?
一つに、様々な社会運動アクターがグローバリゼーションに反対するという一致点で結集していること。たとえばフランスの労働組合(新しい労働組合といわれるSUD系労組)が企業や組合世界にだけ安住せずATTACに結集したように、アクター間の垣根を越えて大きく結集していけるというフレームワークがもともと存在しています。
二つに、知識人の役割が非常に大きいということ。これもフランスの場合、会長がル・モンド・ディプロマティック誌総編集長のベルナール・カッセン、副会長が著名なスーザン・ジョージという役員構成にも表れています。カッセンは「ATTAC型の活動家はまず資料に没頭するものであり…、それは同時に街路に繰り出す活動家でもある」と言っていますが、代替案を持った運動として従来にない普遍性を有しています。
三つに、これが一番の魅力ですが、いわゆる先進国ならびに途上国を貫いてATTAC運動が成立しているということ。ネオリベラルなグローバリゼーションに反対するという一致点を大事にし、債務帳消運動やトービン税制定運動、WTO(世界貿易機関)やIMF(国際通貨基金)・世界銀行など国際経済機関に対する抗議行動への動員、ミリタリズムに反対し平和を希求する運動などを通し、さまざまな運動体との国際ネットワークが意識的に追求されています。つまり1国では完結しない運動構造になっています。
――ところで、今年1月31日から2月1日にかけてブラジル・ポルトアルグレでの第2回世界社会フォーラムに参加されたそうですね。
この会議は、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)への対抗サミットとして、ATTACフランス、ヴィア・カンペシノ(農民の道)、ブラジルのCUT(中央労組協議会)、タイのフォーカス・オン・ザ・グローバル・サウスなどが組織化の中心となり開催されました。メインタイトルは「もうひとつの世界は可能である!」(Another world is possible !)。131ヵ国から8万人が集まったということです。ブラジルの人が圧倒的に多かったのですが、公式登録者は約5万人、参加団体も約5000団体ということで非常に盛り上がりました。
9・11テロ以降、グローバリゼーションに反対する運動への弾圧が厳しくなり混乱した部分もありましたが、大量無差別テロを断固批判した上で、テロを生み出す構造、すなわち貧富のとてつもない格差を生み出す経済システムに対して異議申し立てをし、オルタナティブ(代替案)を創りあげていこうとするこの世界社会フォーラムに昨年の五倍もの参加者が結集したことで、この運動の未来は大きく切り開かれたといえます。
このフォーラムの目的は大きく2つあります。1つはオルタナティブの研究で、もう1つはネットワークと交流です。大小様々な会議やセミナーが1000近く開催され、その合間に各種の交流がおこなわれます。街中が巨大な会場となっているので、目的意識をもって戦略的に参加しないとどうにもなりません。言語もポルトガル語かスペイン語で、英語は少数派で不便でしたが新鮮な感じがしました。
日本からの参加者はATTAC Japan関係者の10人を含めて15人ほどでしたが、最初の印象は参加者のうち半分は女性ではないかと思うほど女性が多かったこと。また男女を問わず圧倒的に若い。そのうえ旗から帽子からバッジまでゲバラ一色(笑)。とにかくエネルギーは分けてもらってきました。成果としては「日本の労働者がおかれている状況」というワークショップを開くことができたことです。日本からの発信がないと言われてきましたから。
――設立したばかりのATTAC Japanですが、ポルトアレグレのエネルギーを注入して、フランスのように「燎原の火の如く」…。
そう簡単には…。現在、首都圏だけでも約二百人が関心をもってくれています。また中小労組政策ネットワーク、郵政全労協、「A SEEDJAPAN」、ピースネットが団体加盟しています。知識人の参加も多いんですよ。
日本で今おこなわれている労働者・市民への様々な攻撃は単に小泉首相とか一企業がやっているのではなく、ネオリベラルなグローバリゼーションの大きな流れの中でおこなわれているわけですから、これへの抵抗運動も当然、グローバルにならざるを得ません。ATTAC Japanはその一翼として成長していかなければならないし、そうなることを確信しています。
[ATTAC Japan 事務局]
〒113-0001 東京都文京区白山1-31-9 小林ビル3F ピースネット気付
TEL03‐3813‐6492 (携帯 090-3598-3251) FAX03-5684-5870
http://www.jca.apc.org/attac-jp/ mailto:attac-jp@jca.apc.org
●第2回世界社会フォーラム報告会
3月9日(土)午後1時半/労働スクエア東京601会議室(地下鉄日比谷線・JR京葉線八丁堀下車)/資料代800円
前号で、森起佐太を追悼する思いを書いたばかりだが、もう少し書いておきたいことがある。
森が大学に入るのが遅れたのは、これ以上母親に苦労させたくなくて、働いていたからだ。大学生になってからも森は自動車のセールスマンのバイトをしていた。当時としては数少ない運転免許の持主で、これまた数少ないスーツとネクタイを着用していたのは、そのためである。
剣道でインターハイまで出場した森は、典型的な体育会系で、右翼的な学生だった。デモやストをやるたびに、自治会室に「学生の本分をわきまえろ」と怒鳴り込みに来たのも、一度や二度ではない。
あまりうるさいので、ある日、校庭につれ出して、お前のいう「学生の本分」とやらを聞いてやろうと話したのが最初の出会いである。森は、自分の体験をもとに、労働者はいかにしんどい目にあっているか、学生の青臭い議論が通用しない世間のことを、るる語った。
ぼくは森と同じ階級の子であること、学生運動をしているのは他の誰のためでもない自分自身の階級の解放のためだと、今では酔っ払っても口にできないほど気恥ずかしいことを話した。そして、お前も一緒にやろうと話したら、なんと森は「よっしゃ、わかった」と二つ返事で自称「前衛」に入ったのである。以来、森には「単細胞」という不名誉な称号がついたが、森はこの称号を気に入っていた。
森は不器用な男で、当時はさほど難しくなかった教員採用試験を2回も落ち、ようやくにして念願の教員になったのは30歳近くになってからだ。時代状況もあったが、気負いがすぎて、森の世界史授業は『共産党宣言』の解読であった。たいていの生徒はそっぽを向いたが、何人かは高校全共闘の活動家に育った。単細胞の森の面目躍如たるところである。
痴呆状態のお母さんは、葬式ではお目にかかれなかったが、通夜には来られて号泣されたという。その一瞬、お母さんは正気に戻られたのだろう。たった一人の息子に先立たれたことが理解できたとは無情にすぎる。
小寺山康雄
かやの里 (京都)
*炭焼きを楽しみませんか**
「かやの里」は山間の小さな民宿です。
特徴は何もない(観光地も、立派な施設も、テレビさえも)ことです。あるのはたっぷりの時間とゆたかな空間だけです。自慢の料理は地元でとれる天然素材や自家農園の野菜、魚、鶏などで、自給自足100%をめざしています。
しかし、冬期は暇で、趣味に炭焼きを楽しんでいます。炭焼きは見た目には格好いいものではありませんし、きついです。でも、やってるとおもしろく楽しいものに変わってきますし、環境問題や健康、食べ物のことが見えてくるように思います。
思いっきり汗をかき、温泉とドブ酒(自家製)で、もうこれは至福、ストレスは必ず蒸発してしまいます。
炭焼きは4月末ごろまでやっています。
〈費用〉寝袋持参 1日1000円
三食付き 1日4000円
林 典雄
【連絡先】京都府綾部市睦寄町フケ10
TEL 0773-55-0049
ACTの名物コーナー「ECOひいき」に登場してくださるみなさんを募集しています。「ECO」なお店、会社、グッズ、運動、などを是非、ACTで紹介させてください。自薦・他薦は問いません。紹介文は、本紙だけでなく、ACTのウェブサイドにも掲載させていただきます。
@お店・グループ名 Aお店の紹介や商品説明、活動案内(500字以内) B連絡先(お店などの場合、「行き方」も) C執筆者氏名 D掲載紙送付先・原稿に関する問い合わせ先 ―を明記し、EメールかFAX、もしくは郵便でACT編集部[act@jca.apc.org]までお送りください。地図・写真などを添付していただければ、それも一緒に掲載いたします。(編集部)
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