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◆辛口レビュー
薬害エイズ刑事裁判判決を聞いて 川田龍平さん(人権アクティビストの会)
◆CATCH UP ◆いずみ(編集長コラム)
◆〈辛口レビュー関連〉 不当判決に抗議しよう!
薬害エイズ事件関連年表
◆任官拒否国倍訴訟(121号辛口レビュー/神坂直樹さん)・続報
◆ニュースの焦点 村山元首相の責任 〜機密費は聖域のままでいいのか
◆地下室マンションの闇 前川協子(西宮市民)
◆OLのつぶやき B総括部長の「イヤな時代」発言
◆4・28 命どぅ宝・平和世コンサート デフレ・スパイラルとなった日本経済
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堂本候補応援団より 吉野信次(松戸市議)
若宮候補応援団より 篠崎史範(鎌ヶ谷市議)
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◆末端私論 「政府腐敗糾弾! 3・27中之島集会報告」
◆市民派議員リレートーク(25) 下田ヱミコ(東京都東久留米市議)
◆“ダムに頼らない村”徳島県木頭村 日野雄策さんが助役に就任
◆ECOひいき 神奈川・太陽油脂株式会社
兵庫・関西ミルクロードの会
◆ひとときの光(2) 白く光る浜辺にて
◆《新連載》欧州情報室 「投機的取引に課税を〜ATTAC運動」
◆BOOK Review
『迷いの体 ボディイメージの揺らぎと生きる』石井政之 著(三輪書店/1500円+税)
◆広告(3面) 『QUEST』No12……オルタフォーラムQ
『軍縮』5月号……宇都宮軍縮研究所
『21世紀社会主義への挑戦』ほか……社会評論社
『創』5月号ほか……創出版
薬害エイズ刑事裁判判決を聞いて
川田 龍平さん
(人権アクティビストの会)
整合性ない判決に愕然
真相究明は未だ成らず
選挙権使うことから社会を変える
川田龍平さんプロフィール
かわだ りゅうへい 1976年生まれ。生後6ヶ月のときに血友病と分かる。治療に使用した輸入血液製剤で、HIVに感染したことを10歳のときに、母から知らされる。93年、17歳のときに東京HIV訴訟原告になり、95年3月、実名を公表する(96年3月和解成立)。東京経済大学在学中の95年3月からドイツに留学。現在同大学に復学し、勉強中。人権アクティビストの会の活動も再開し、薬害エイズの経験から「内部告発者保護法」の制定などを求めて活動している。龍平通信『Raum』を発行
TEL042-540-8133 FAX042-522-9008 Webサイトhttp://www.kawada.com
【インタビュー:朝日健太郎】
――先日、薬害エイズ事件「帝京大ルート」で業務上過失致死に問われている安部英被告(帝京大学元副学長)に東京地裁で無罪判決が出ました。法定で判決を聞いてどんな思いでしたか。
信じられません。原告には悔しくて泣いていた人や前の椅子を拳で殴っている人もいました。
判決の理由は外で聞いたのですが、安部氏が血友病の権威として、医師として権限を持っていたことは認めながら、エイズの情報が一番集まるところにいて、血液製剤での感染の危険性も強く認識していたことは認めていない。
83年6月の厚生省の第一回エイズ研究班での「毎日毒を注射している」「もう殺してしまっている」という、血液製剤からのエイズ感染に強い危機意識を持った安部氏の発言の録音テープが、この裁判で初めて明らかになりました。にも関わらず、判決では、危険を認識をしていたことが認められていない。単なる一血友病の医師として、他の医師と同様に扱い過失致死を認めなかった。しかし、安部氏が専門家として、エイズ研究班の班長で血友病の権威として危険性を認識できなかったのなら、なおさら問題です。
クリオ(国産)製剤への転換をしなかったことについて、この裁判は一人の被害者を殺したことについての起訴事実が争われているはずなのに、安部氏は「クリオ製剤に転換すると製剤が足りなくなる」などと言っている。ならば、判決のなかで安部氏を一医師として扱うことに、論理的に整合性がなくなります。判決はクリオ製剤への転換の可能性にも触れていません。
――今回の判決では特別な状況下の特別な事件として扱ってしまっている。安部氏がエイズ研究班でかなりはっきりと血液製剤の感染について危機認識を持って喋った内容を録音したテープも、何故証拠として採用されないのかも分かりませんね。
製薬企業と官僚の癒着の関係も明らかにされません。安部氏が、製薬企業を守ろうとして行動したことも、全く解明されていないです。
――クリオ製剤の方がまだ安全だと厚生省でも言われていたものが、安部被告の強引な指導で、非加熱製剤が使われ続けた。血友病患者には少しくらい感染しても仕方がないと認識していたのだから業務上過失致死ではなく未必の故意ではないでしょうか。川田さんは、この判決の影響についてはどう考えますか。
当時の医学的知見によって出した判決で、「厚生省ルート」の松村元生物製剤課長の刑事裁判も同じ事実が争われており、判事も同じ人なので、9月に出る判決にも強い影響があるでしょう。また、松村氏の場合は安部氏よりも間接的な立場にいたので、無罪になる確立が高いとも考えられます。ただ、松村氏は、ミドリ十字ルートとの関わりもあり、2人の被害者についてミドリ十字の歴代3人の社長には実刑判決が出されたので、一概には言えませんが。
それから、医療事故が問題になり、医師が患者の人権よりも効率や利益を優先するのはおかしいということがなかなか問われてないなか、医師の刑事責任を問うた薬害エイズの裁判で、今回のような判決を出した判事の責任は重いと思います。
判決を出した判事のなかには医師の資格を持つ人がいて、判決は医学的な見地の盛り込まれたマニアックな内容だったのですが、医師が医師を裁いたのが、この結果です。薬害エイズ問題では、厚生省の役人が製薬企業や政治家と癒着している上、今回のような権力側に甘い判決で、司法も腐っていることが分かりました。
――医師の責任が甘く評価されたことは非常に大きな問題ですね。医師の責任というのは、治療結果に対する責任と、患者の治療や使用する薬剤を選択するために必要な情報を開示し、説明をする責任もまったく顧みられていません。
刑事裁判を通しても真相解明には到っていない。何故感染したのか、誰に責任があったのかという真相解明が最後までされていないことが、判決にも反映しています。安部氏のような人が医師として責任をとらなければ、誰が責任をとるのか。責任者が明らかにされず、いつも責任が曖昧にされてきた日本の社会の体質と同じです。今後、国会などに真相解明の場を作る必要があります。
――5年前、19歳の時に『ACT』(96年1月22日/18・19号)の辛口レビューに出てもらったときは、日本社会の無責任体質への問題意識や従軍慰安婦の人たちの「自分たちの代で解決しなければ次の代に託したい」という言葉に共感したことなどを話してくれました。その後、ドイツ留学や、お母さんの悦子さんが衆議院議員になり、選挙や国会での活動も経験されました。それらを通じ、どんなことを考えましたか。
基本的に僕自身の考え方はあの時に話したことと変わっていません。色々やってきたけれど、薬害エイズに関して、改めてまだやり残したことも多いです。
5年前にも話しましたが、血液製剤の問題では、いまだにC型肝炎の問題は対策がされず、感染させた可能性のある医療機関が最近になってやっと公開されました。血友病以外の人に使われた血液製剤でC型肝炎やエイズに感染している人がいることも当時からとっくに分かっていたのに。結局、全然追及が進んでいないことがあることを反省もしています。
あのとき、「この社会を変えるためには教育が大事だ」と言ったことは今も変わっていません。そしてやはり、一人ひとりが変わって、自分たち自身でこの社会を変えていくということがとても大事だという思いは、政治の世界に入っても変わっていません。
加えて、それぞれの人がそれぞれの場所で、政治にも目を向け行動することの大切さも実感しています。
僕たちは、裁判官や官僚を選ぶことはできないけれど、政治家を選ぶことはできる。司法、立法、行政のなかで唯一僕たちの意見を反映できるところを少しづつでも変えることが社会を変えていくことになると思います。
母が亡くなる半年前、いやがるのを強引に神戸大学付属病院に入院させた。高台にある病室からは、神戸の街が海まで見渡せる。いつになくしんみりと街を眺める母に、主治医は「あなたの生まれ育った神戸の街。懐かしいでしょう」と、話しかけた。
ところが返事もしない母に業を煮やした主治医は、ぼくに、「相当、呆けが進んでいますね」と、まるで判決を下す裁判官のような口調で宣うた。「呆けてるかどうか、初対面のあなたに何がわかる。無理矢理入院させられたショックで喋る気にならないのだ。そんなこともわからずに医者をやっているのか」と、ぼくは怒った。これまで患者やその家族から下へも置かぬ扱いをされてきたにちがいない主治医は、ほうほうの態で退散したが、母は「要注意患者」にされてしまった。この手の医者は病を治す腕はいい下医かもしれないが、人の悩み悩みや苦痛を治す中医ではない。
毛利子来著『えせ医者Mの伝説』(新潮社/1400円)は軽妙なタッチで描かれた自伝であり、同時に下医ばかりがアカデミズムの権威でのさばっているこの国の医学界を風刺する文化批評でもある。
M、すなわち毛利さんはしぶしぶ医者になった。医大に入ったのは補欠であったし、卒業できたのは「大腸の機能は?」と口頭試問され、「クソを輪切りにして出します」と答えるほどの学力であった。
それが今では、この国有数の小児科医になったのだが、アカデミズムに認められたわけではない。学問的にも高い価値ある著作があるが、非現実的で非人間的な既存の学説に異を唱えてきたのが毛利さんである。毛利さんは圧倒的に若い母親と、幼い子どもたちに支持されている。学力不足が逆に、ドグマから自由で、患者とその家族の側に立つ毛利イズムを生んだ。
中医からさらに国の病を治す上医にさかのぼっていった毛利さんであるが、ACTの編集長は挫折した。「個の確立」や「自己決定権」という市民的価値観に違和感を覚え、嫌悪すら感じたという。「相互依存と共同決定」だと毛利さんはいうが、ぼくには異論はないのに。
小寺山康雄
太陽油脂株式会社 (神奈川)
*本物の石けん*
今、何をするにも合成化学物質が猛威を振るっている世の中で、石けんと合成洗剤の違いや、合成洗剤が環境や体にもたらす害を知っている人は多いと思います。
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[購入方法]
全国の生協や自然食品店、有機農産物宅配業者等でお求めいただけます。
近くにお店がなくお買い求めいただけない方は、通信販売もございますので電話・FAX・インターネットでもご注文いただけます。
北原学(家庭品部営業課)
【連絡先】 ★太陽油脂株式会社
神奈川県横浜市神奈川区守屋町2−7
TEL 045−441−4953
FAX 045−441−4950
info@taiyo-yushi.co.jp
http://www.taiyo-yushi.co.jp
★太陽サービス株式会社
TEL 045-440-3950
FAX 045-441-4950
フリーダイヤル 0120-478-375
営業時間:午前9時〜午後5時(土・日・祝日休み)
【行き方】JR京浜東北線新子安駅より徒歩12分
京浜急行子安駅より徒歩5分
JR横浜線大口駅より徒歩15分
関西ミルクロードの会 (兵庫)
*牛乳パック回収と再生紙普及*
おかえりティッシュ(牛乳パック100%再生紙)
ただいまロール(牛乳パック10%を含む古紙100%)
これは、関西全域の牛乳パック回収団体と再生紙普及に取り組む市民団体、そして再生紙メーカーが気持ちを合わせてつくった市民運動ブランドです。
パッケージには、生協、学校、スーパー、障害者団体から町内会まで、回収拠点や取り扱い団体など「集める・使う」約350の団体名を掲載。また、価格には「ティッシュ1箱1円」「ロール1個1円」の基金を含んでおり、回収団体の回収車購入などを助成する「一円基金」も好評です。
「ミルクロード」とは、関西各地で回収された牛乳パックを同じ製紙原料業者を通じて四国のメーカー1社に納入し、そこで再生された「ただいまロールとおかえりティッシュ」が、再び帰ってくるルートを言います。現在、会全体で、年間約620トンの牛乳パックを納入し、年間約6000ケースのロールとティッシュをみんなで販売しています。
関西ミルクロードの会の会員は、回収団体と生協とメーカー等で、ルート上で起こる様々な問題を話し合い解決しています。会員は現在30団体で、その大半が仕事として回収に取り組む障害者の作業所です。『間違いだらけの牛乳パック回収運動』という批判を無視しながら、当会は「障害者の仕事づくり」「多様な人々のネットワーク」「リサイクル運動」「市民事業」として、たくましく歩んでいます。
阪野修
【連絡先】 尼崎市小中島1-12-4雑居工房内 (関西ミルクロードの会事務局)
TEL 06-6497-3090(FAX兼)
※商品の価格や配送方法については、事務局へお問い合わせください
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