■[トピック] |
◆辛口レビュー
静岡空港なんていらない!
中村英一さん(政策ネット・虹と緑・静岡県 事務局長)
◆CATCH UP ◆いずみ(編集長コラム)
◆〈辛口レビュー関連〉 静岡空港建設の問題点
◆BOOK Review
熊沢誠 著
『能力主義と企業社会』(岩波新書/700円)
『女性労働と企業社会』(岩波新書/660円)
◆ニュースの焦点 緑の党世界大会
◆介護保険がやってきた(最終回)
地域で豊かな老後を送ることはできるのか
◆経済ウオッチング(13) デフレ・スパイラルとなった日本経済
◆カンボジアの地雷被害者を訪ねて
石丸敏子(日本国際ボランティアセンター)
◆NGOの現場から―インドネシア
インタビュー 川上園子さん(日本インドネシアNGOネットワーク)
◆JAL関連会社がハワイで先住民埋葬地を破壊
◆奪われる干潟〜諫早湾干拓事情(下) 岩永賢一(諫早市議)
◆〈告知〉オルタフォーラムQ 緑の党世界大会・参加報告会
◆市民派議員リレートーク(24) 長瀬りつ(東京都東大和市議)
◆ECOひいき @埼玉・タンコロハウス A山形・八彩耕房
◆旅 2000年の田舎(13) 能登の旅から
◆かわたなつみの英国Eco留学日誌(2) People&Planet
◆アイヌ「共有財産裁判」
◆広告(3面) 遠藤・萬場総合法律事務所
『創』4月号ほか……創出版
『記録』2月号……株式会社アストラ
『終身刑を考える』……インパクト出版会
静岡空港なんていらない!
中村 英一さん
(政策ネット・虹と緑・静岡県 事務局長)
無駄な公共事業の拡大に
確かな楔を打つチャンス
風はいま、長野から静岡へ
中村英一さんプロフィール
なかむら えいいち 1963年、東京生まれ。中央大学卒業後、生活クラブ生協にはいる。その2年後の89年、「自学塾あじ〜る」開塾。同時にフリースペース「あじ〜るNUMAZU」を設け、そこを拠点にさまざまな草の根の市民活動に携わる。96年、衆院選に無所属で立候補するも、惜しくも落選。現在、静岡県内の市民派自治体議員と市民とで作る政策ネット・虹と緑・静岡県事務局長。
「県政を変えようオリーブの木ネットワーク」 http://www25.freeweb.ne.jp/area/olivenet/index.htm
[インタビュー・構成:朝日健太郎]
「無駄な公共事業を止めよう」―いま、日本各地で高まっているこの叫びが、静岡で大きくなりつつある。需要ナシ、安全性疑問、環境破壊…なにひとつ利点のない空港が建設されようとしているのだ。今回、静岡県内の市民派自治体議員のネットワーク組織「政策ネット・虹と緑・静岡県」事務局長の中村英一さんに、問題点を伺った。
――中村さんが静岡空港との関わりを持ったのはいつ頃からですか?
ぼくは空港がつくられることになった榛原町に小学1年生から高校まで過ごしました。まさかそこに空港ができるとは思ってもみませんでした。まさに、ふるさとの一大事。だから、95年に国が開いた公聴会(公募)に出席して、反対意見を述べたんです。
ところが、公聴会のあと自分の意見がどうなったかを調べようと思い運輸省に出かけると、速記の記録しか残っておらず、その意見に対する検討も行われていない。つまり、ただ意見を言わせるだけで、応答義務はない。これは現在進められている土地収用法の改正でも取り入れられようとしているやり方で、注意しなければなりません。結局、運輸省(現国土交通省)の設置許可が出てしまいました。
――信じられませんね
当時、空港問題は県のなかでも、ごく一部の推進派・反対派を除く9割以上が無関心という状態にありました。
ですが、1人の人間としてやれる可能性があることを考え、一大決心をして96年の総選挙に出ることにしたんです(静岡2区―焼津市など)。当時は組織も何もなかったし、周りも国政を闘うというのは考えていませんでした。
しかし、ちょうどその頃、空港の設置許可のほかにも浜岡原発の5号機問題、東富士演習場の米軍問題が焦点となっていて、それら全部がなし崩し的に進んでいました。そんななかの総選挙だったので、マスコミも注目してくれて、予想以上の票が集まり、翌年の県知事選の闘いにつなげることができました。
――それで、いま、空港建設は順調なんですか?
県財政が破綻し、どうにもならない状態だと思います。
第1に、用地確保の見通しが立たない。第2に、空港利用者の需要見通しがでたらめ。第3に、新幹線と結ぶレールフロント構想も破綻。第4に、県財政が極度に破綻し、県債残高約2兆円にものぼろうとしている。
石川県政はバブル時代の大型プロジェクトを見直さず、アクセルを踏み続けてきました。その結果、在任八年で健全財政から財政再建団体転落の危機を迎えてしまった。
まったくもって、神戸空港と並んで静岡空港は無駄な公共事業の象徴といえます。
――かつては9割以上が無関心だったと聞きましたが、今はどうなんでしょう?。
97年の県知事選が大きなはずみになりました。この県知事選で、現石川嘉延県知事が当選しましたが、空港反対をかかげた島野房己さんが15万6千票で、共産党候補を越えたんです。組織的なことを考えれば、共産党とぼくらは比較にもなりません。だから、これは驚きの数字でした。
空港建設は重要問題だと思う県民が予想以上にいたということです。そして、この選挙をやる過程で、そういう認識をさらに広げました。
それから2年間は一部工事が始められるなど厳しい状況が続きましたが、昨年初めに転機が訪れました。99年、空港予定地内に絶滅危惧種のオオタカの営巣が以前から確認されていました。これをどうするかということで、県は一部の専門家を巻き込み、形だけの検討委員会を設置し、99年末に答申を出させました。その内容は「周辺の環境を整備する代わりに、空港予定地内の営巣林を伐採して工事を行う」というもので、自治体が営巣木の伐採を行うという全国でも初めてのケース。
2000年に入ってから、県の伐採強行に対し、1ヶ月にわたって、住民団体と県当局の現地でのにらみ合いが続きました。巣を守る実力行動ですね。それがテレビ、新聞を通して毎日報道されたんです。最終的に伐採は強行されてしまいましたが、これで流れが変わり始めました。
――7月には県知事選を控えていますが、勝利する可能性はあるんでしょうか。
97年の県知事選は、あくまでも空港問題を広げ、政治争点化する闘いでしたが、2001年の今回は違う。空港建設を止める大きなチャンス。ときの流れが、私たちに味方していると思います。
第1に公共事業の見直しへの世論です。無駄な公共事業の見直しなくして、財政再建はできないという認識が広がり始めています。石川県政が抱える2つの爆弾、財政危機と空港建設を多くの人びとに問う政治的チャンスです。
第2は長野県知事選挙の勝利、東京・川田悦子選挙の勝利。ぼくは両方の選挙応援に行きましたが、両者とも勝った。従来型の組織選挙でなくとも、有権者の心をつかむ候補者を出せば、可能性はあるという確証を得ました。
一方、こうした動きに刺激を受けた女性と学生が呼びかけた「県政を変えよう!オリーブの木のネットワーク」という団体なども立ち上がり始めています。今までとは違う新しい動きです。同時期に民主党県連幹事長の海野徹参院議員などが、無駄な公共事業を止めるべきだとの世論を背景に、水野誠一参院議員(無所属、さきがけ比例当選)の擁立を模索していることが表面化。結果、民主党は意見分裂し、海野幹事長の辞任と自主投票が決まりました。
また、空港反対運動からは、県知事選もにらみながら、住民投票条例制定の署名運動も始められています。このように、県知事選挙に向けて新たな胎動が始まっています。新しい無党派市民層のオリーブの木ネットワーク、民主党の一部、空港反対運動の人びと、そしてぼくたち政策ネット・虹と緑が合流する可能性はあります。自分一人で始めた4年半前の選挙から考えると、本当に大きな変化だと感じます。「長野の風を静岡へ」。こうした新しいうねりを静岡から創っていきたいですね。
ついにやられてしまった。10数回旅したイタリア、スペインというメジャーの国でもやられなかったのに、マイナーの日本でやられてしまった。
編集委員会に出るための新幹線の車中で、居眠りしていたときか、小用を足しに行ったときか、定かでないが、財布を盗られてしまったのだ。東京駅に着いて、帽子掛けに吊したジャケットを着て、いつものように左内ポケットを触ると、あるべきものがない。かけているはずのボタンが外され、もぬけのからだ。
頭の中が真白になるとはこのことかと、あらためてその表現の卓抜さに感じ入った。ぼくにとってはかなりの大金と、女房殿が持たしてくれる数枚のカードを盗られたショックもさることながら、俺ともあろう者が、の自信喪失の方がそれ以上に打撃的だった。91年のソ連邦崩壊に匹敵する自己崩壊感覚である。
車中の全員が犯人に見えてくる。車掌室に駆け込み、列車を封印してくれと頼もうと思ったが、さすがにそう言うには、まだ酔っ払っていない。車掌ときたら、ああまたですかと言いたげな素振りで、鉄道警察の詰め所に行くことを事務的に告げるだけだ。
鉄道警察員は、これまたうんざりした表情を隠すでもなく、「今からの予定は?」という。なんでお前に予定を話さねばならないのだと、言おうとすると、「いや、なに。被害届を作るのに1時間はかかりますので。とりあえずカード会社に電話して、処理して下さい」と言いながら、印刷したカード会社の電話番号一覧表を渡すのである。
「帽子掛けにジャケット?居眠り? トイレ?」。三題噺ではあるまいに、これが盗まれる三大呆けとか。こちらもイタリア警察は日本語の被害届を用意している。あんさんとこも英語以下、外国人用の被害届を用意しておけと、八ツ当たりすると、ちゃんとパソコンに入っているという。
初めて大幅に遅れて編集委員会に行ったのに、誰一人心配してくれない。「メークグリーンツモロウ」なんてどうでもいいことを延々議論している。そこで言ってやった。「メークマネーツディ」やんけ、と。
小寺山康雄
タンコロハウス (埼玉)
*木造住宅ネットワーク*
喜んでいただける家を納得できる職人仲間と作っていきたい!
地震、台風が多く湿気も多い日本です。そこで住む人に害を与える事なく、その地域に適した、長持ちのする家を作っていきたいと思っております。
設計者、大工、屋根屋、建具屋、左官屋などが緩やかにつながり、それぞれの職種、それぞれの立場で最高の提案と技術を出し合いながら家づくりを考えているのがタンコロの仲間です。会員制ではありませんから会則もありません。気持ちと技術でつながった緩やかなネットワークです。
金具や新建材ばかりに頼るのではなく、日本本来の工法(伝統工法)と素材(ムクの木、土等)を大事に家づくりを考えています。チームを組み、手がけた個性豊かな家は約50棟。
一生に一度出来るかどうかという大事な家づくりです。たくさんのお金をかけて作る家づくりです。どんな家づくりを自分が本当に求めているのか、家はたくさん見て目を肥やし、色んな職人の話を聞き自分の納得のいくまで追求して欲しいと思います。
まずは材料の見学がてら我が家の展示棟に訪れてください。そして8年の歳月の経年変化を見てください。そこで家づくり談議をしましょう。
池袋から電車とバスで一時間15分。東京から一番近い山を見ながらハイキング気分で1日を過ごしてみませんか?
岡部知子(タンコロハウス事務局)
【連絡先】〒357−0128 埼玉県飯能市赤沢238
TEL 0429-77-0101
【行き方】西武池袋線飯能駅下車
※来られるときは必ず電話をしてください
八彩工房〈やさいこうぼう〉 (山形)
*無添加へちま水の製造・販売*
8人の女性おのおのの個性を生かしつつ、土に向かって生きていこうという命名の“八彩耕房”。私たちのつくる商品は添加物のないへちま水です。安全でおいしい食べ物を生産することにこだわる農家の主婦が集まって自分たちで使うために栽培を始めたのがきっかけです。無添加という性質上、使用にあたりいろいろと注意していただかなければならない点もあるのですが、多くの方々のご愛用や励ましに支えられ、小さな加工場を持つに至りました。
無農薬・無化学肥料栽培であることはもちろんのこと、採水やビン詰め作業なども、雑菌の混入を避けるために細心の注意を払って行っています。手にとると野菜の香りがほのかにして“畑からの贈り物”を実感できる私たちのお薦め品です。ほかに、へちまたわし、ハ−ブ入りのへちませっけんもご提供しています。
お申し込みに際しては、初めての方には取り扱い方法や使用方法確認のため、必ずお電話をお願いしております。2回目からは、お名前とお電話番号だけで、あるいはEメ−ルでも注文できるようになります。その際「またお願いします」「前にも使用してます」など、初めてではないことをメ−ルに入れて下さい。1本120cc・500円プラス運賃でお届けします。
私たちの願いは、豊かな自然環境を生かした農的暮らしを営むこと、楽しむこと。今立っている足元を見つめながら、農婦ならではの感性を生かして頑張っていきたいと思っています。
志藤知子
【連絡先】山形県東田川郡三川町土口村中123
TEL 0235-66-3540/0235- 66-3407(FAX兼)
shonaiky@mwnet.or.jp
http://www.mwnet.or.jp/~shonaiky/
※八彩耕房の販売は庄内協同ファームでおこなっています。事務所までご連絡ください。
また、初めてご使用の方は取り扱い方や使用法の確認のため、必ずお電話ください。
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