軍用地を生活と生産の場に! |
沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック |
|
|
電話:090- 3910-4140 |
|
|
駐留軍用地使用裁決申請事件に係る公開審理(第6回) |
日時:2004年9月2日(木)13:30 場所:県女性総合センターているる 1階 |
(午後3時20分 再開) ○渡久地会長 再開いたします。 引き続いて普天間ヘリ墜落事故に関連して、あとお二人発言者がいます。発言をどうぞ。本永さんでしたか。 ○本永春樹(普天間基地土地所有者) 国のほうにいろいろ聞きたいことはあるんですけれども、先ほどから反戦地主の皆さんのほうからも、るる求釈明等ございました。その中でさらに確認をしたいことなどもありますので、質問等も含めてやっていきたいと思います。 これまでの公開審理の中でもたびたびこちらのほうから求釈明ということで、何度も繰り返し聞いているんですけれども、その都度、国のほうからは米軍のやっていることなので把握していないというふうなことで、木で鼻をくくるような答え方でいつも済まされてきたわけなんですが、普天間基地ができてから、もうあの基地は戦後すぐできた基地ですから、もう60年になるわけですね。復帰してからは32年。その間にも普天間の飛行機だけでも80件近く事故を起こしているわけですね。 現在、普天間にはヘリコプターを中心としてたくさん飛行機があるわけなんですけれども、その中の機種すべてがこれまでに何らかの事故を起こしているわけですよね。そういった意味では、普天間基地というのは確率的にこれから後、何度でも事故を起こす、そういった基地だということが言えると思うんですね。そういったことを皆さんのほうは、当然、みんなわかっているわけですよ、県民も全部。皆さんのほうでも、当然それは了解をされていることですよね。これらの飛行機がたびたび事故を起こしているということは。にもかかわらず、今後10年間、強制収用を続けていくということ、このへんのナンセンスな、今回のその申し立て、強制収用の申し立て、これはきちんと取り下げていただきたい。まず、このことを強く訴えたいと思います。 事故発生後、学校も9月から始まりまして、周辺の小学校でも生徒たちが登校していますが、生徒たちは口々に事故のことを、恐怖をもって訴えているわけですね。今度また落ちてきたらどうしようとか、夜も眠れないとか、そういったことで子供たちも大変恐怖におびえているわけですね。そういった中で、住民が恐怖を覚えて生活をしている中で、皆さんはあえて今後10年間も普天間基地を取り上げていこうということをやっているわけですね。こんなことが本当に許されていいのかということですよ。皆さんは法律に基づいて土地を使用していくというようなことを言っているわけだが、こんな、皆さんに法律の権限があったからといって、普天間の状況というのは明らかに基地として使うことは、もう許されない状況になっているわけですね。にもかかわらず、これから10年間土地を取り上げていくということ、これは何ですか、一体。いくら法律に基づいている、日米安保に基づいているからといって、これは明らかに乱用じやないですか。そういった皆さんの、これは権限の乱用だ。そのことをきちんと認識して取り下げをしていただきたい。 あと一つ。新聞を見て本当に怒っているんですけれども、31日に皆さんは名護市の市議会で議員相手に説明会をしたということなんですが、その際も過半数以上の議員がそれをボイコットした、説明会を拒否したということがあります。地元でも既に辺野古の基地受け入れについては、もうその正当性が揺らいできている、県民全体のあれからすると、辺野古の移設に賛成しているのはもう6%ぐらいのわずかな数でしかないわけですよ。にもかかわらず、3日にはそのアリバイ的に説明会をして、何ですか、機動隊を導入して、不測の事態に備えるというふうなことが新聞にも出ているわけですね。こんな、米軍に阻止をされて事故の調査もできないような県警が、この正当な住民の阻止行動に対しては毅然として臨むというふうなことを言っているわけですね。 そんなことを皆さんが裏で糸を引いている、そういったことが本当に許されると思っているんですかね。そういった県民全体の中では、もう普天間はだめだ、辺野古もだめだということが、もう共通の認識としてあるわけで、それにもかかわらず、皆さんがこういった暴力的な手段も含めて基地の建設を強行していくということが許されると思っているのか、そういうことですよね。これもきちんと述べてほしい。 普天間の強制収用についても、これはもうやってはいけないことなんですよ。にもかかわらず、やるという、このへんもきちんと説明してほしい。 これは我々の側だけでもなく、今まで基地の受け入れを進めてきていた名護の議員の中にも、国のほうはきちんと何ら説明をしていない、説明責任を果たしていないということで、憤りを持っている与党の議員もいるわけですね。 そういったことも含めても、沖縄はもうこの普天間も、辺野古もだめだということなんですよね。これはぜひ取り下げをしてほしいということですね。これをまず訴えておきまして、この求釈明の申立書の中にもあったんですけれども、米軍は普天間で演習をしている、この演習というのはただ単にヘリコプターを飛ばしているだけではない、実戦に備えた訓練をしているわけですね。この墜落をしたCH53Dというのは、イラクにも派遣されている実戦部隊です。その演習というのは実戦さながらの形式で演習をしていくわけなんですけれども、このヘリがどういったことでもって訓練をしていたのか、皆さんはこれ把握されているんでしょうか。これが一つ。 あと、このヘリコプターの中にはどういったものが積まれていたのか、これもありますね。極端な話、事故の後、米軍が現場を封鎖して、証拠品はことごとく持ち去ったわけですけれども、その中に一体何があったのか。これは環境汚染の問題も含めて、当然、皆さんのほうできちんと認識をこれからしていかないといけないことなんですけれども、そういったものを現在知っていることがあるのか、あるいは今後どういったふうにしてこれを知っていくのか、このことですね。 あと、危険な物質、前回も、前々回ですか、普天間での危険な物質についての質問をした際、皆さん米軍のことなので知らないということで返事をされたわけなんですが、今回の事故を踏まえて、そういった米軍がやっていることだから、皆さんは知らないということでは済まないような状況がもうできているわけですね。 実際に防衛庁長官も、米軍が日本で何をしているのかというふうなことを知らないというふうなことを言っていまして、これは今後、そういったものを知っていくようにしていかなければならないというふうな趣旨のことを言っています。当然、それは皆さんのほうにも、これは普天間で、今どういったふうなことが行われているのかということは、きちんと皆さんなりに把握をしていかないといけない。その把握をしたことは、きちんと県民に知らせていかないといけない。そういったことがやらないといけない状況になってきているわけですよ。そのことを踏まえて、劣化ウラン弾が普天間に保管されているのか、このことをきちんと釈明していただきたい。 あと、そのほかの、先ほども地主の皆さんからの求釈明がありましたけれども、あと1点。危険回避についてですね。何度も何度も繰り返して言っている、80回以上も普天間に関する航空機が事故を起こしている。北は岩国ですか、そこから奄美であるとか、国頭であるとか、名護であるとか、金武であるとか、嘉手納であるとか、もちろん普天間であるとか、浦添、西原、大東島、久米島、宮古・八重山、沖縄全域で事故は起きているわけですよ。そのたんびに、再発防止、事故原因の究明ということを言っているわけなんだけれども、これがいかに実効性のないことかというのは、このことからももう何百回も繰り返されて、それは実効性がないことなんだ、できっこないことなんだということは、みんな知っているわけですよね。にもかかわらず、今後10年、皆さんは基地を、普天間基地を運用していこう、最低限、それは10年間は運用していこうというようなことを、今回、強制収用の申し立てでやっているわけですね。どんなふうな危険回避ができるのか、これは明らかにしてほしい。 これは持ち帰って検討とかそういうことではなくて、既にもう飛行機は飛んでいるわけですよね、普天間からは。これは持ち帰って検討ということではなくて、皆さんのほうで米軍に運用を許しているわけだから、その危険回避についての具体的な案なり、方策なりは持っているわけですよね。これをきょう、きちんと明らかにしてほしい。これは知らないとか何とかということで済む問題ではないので、これはきょうこの場できちんと明確に示してほしい。以上です。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 今、この点についてご質問といいますか、あったかと思います。大変恐縮ではございますけれども、この場でお答えすることはできません。会長におかれましてぜひ取り計らいを願いたいのでございますけれども、その質問の内容を整理していただいて文書で照会いただけるように取り計らいを願いたいと思います。 ○渡久地会長 防衛施設局、ちょっとお尋ねですけれども、ただいまの質問について文書を作成すれば回答する用意はあるということでしょうか。 ○大澤代理人(起業者側) 私どもといたしまして、ご照会をいただいた方々のご納得のいくご返事かどうかは別にして、文書で私どもに会長のほうで整理をしていただいて、出していただくのであれば、それはお答えをさせていただきます。 ○渡久地会長 そうしますと、こういうことでしょうか。ただいまの本永さんの質問を収用委員会のほうで引き取って、これを求釈明の形でまとめて回答を要請すれば回答する用意はあると、こういうことで理解してよろしいですか。 ○大澤代理人(起業者側) そのとおりでございます。 ○渡久地会長 本永さんのこの点についていかがでしょうか。 ○阿波根代理人 文書があれば、こちらのほうから正式な文書を出せば回答しましょうということのようなんですよね。 ○渡久地会長 本永さんのただいまの質問を収用委員会のほうで引き取る形にして、収用委員会のほうで整理すべき事項があったら整理をして、これを文書で求釈明をすれば回答しましょうと。こういうふうに私は理解しています。 ○阿波根代理人 この文書はいっておりませんが、昨日付けの求釈明がありまして、その文書はいっているんでしょうか。 ○渡久地会長 これは9月1日付けの求釈明書。 ○阿波根代理人 昨日付けの求釈明。 ○渡久地会長 これはお渡ししてあるんですけど。 ○阿波根代理人 施設局のほうにいっているわけでしょう。 ○渡久地会長 ただ、収用委員会サイドから見ても、昨日の今日ですし、大変申しわけないんですが、これは求釈明事項の12項に関係する質問ですね。もう少し具体的に釈明事項をまとめていただければ、我々で再度整理するなり、あるいは付加するなりして、文書にまとめる用意は、当収用委員会としてもありますが。 ○阿波根代理人 この項目をごらんいただければわかるように、具体的に非常に分かりやすい質問事項なんです。私はそのように思っているんですけど、いろんな質問があります。非常に具体的な質問内容になっていますので、そんなに難しい質問でもないし、米軍に問い合わせなければ分からないようなことは少ないのではないかなというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。9月1日付けの書面は施設局のほうは、ご覧になっているんでしょうか。 ○渡久地会長 このことにつきまして、私のほうから若干説明させていただきます。今日、出席されている方々はあるいはご存知ないかもしれませんけど、昨日、実は、地権者の方々と30分、そして防衛施設局と30分、今日の公開審理に備えて事前協議がございました。その席に地権者の方々から、今、阿波根弁護士とやりとりのなされております求釈明の申立書、これは9月1日付けなんですが、これが我々収用委員会のほうに手渡されました。これを非公式ではありますが、私どものほうで、コピーをしまして防衛施設局のほうに渡してあります。ですから、私が先ほど「昨日の今日ですし」ということを言いましたのは、そういう事情を受けてのことです。 そして本永さん、そして阿波根代理人にお尋ねをしますけれども、釈明を求められておりますことは、12項だけではなくて、今話に出ております9月1日付けの求釈明の申立書、これを1から12項まであるんですが、12項に限らず、1項から12項まで、すべてにわたって釈明を求めると、こういうご趣旨でしょうか。 ○阿波根代理人 必ずしもそうではなくて、この中の何点かについて釈明を求めることがあり得るので、ご準備をお願いしたいというような趣旨で出したのであって、12項全部に今日で回答してくださいというのではなくて、普天間関係のことを審理するのでしたら、やっぱり改めてどういうことを聞かれるかということについて知っていただいたほうがいいんじやないかなということで参考事項として出したものであって、一応求釈明の中でこういうことが予想されますよという意味で出したものなんですよ。だからおそらくその中の全部をやろうということではなくて、その中で何点か出るので、ご準備お願いしますよというようなことで、私どもは申立書を出したと。 ○渡久地会長 予告という趣旨で提出をしたんだということでしょうか。 ○阿波根代理人 そういうことを説明会でも私どもはそういう意味で説明したと思うんですけれども。これ担当、三宅さんが。 ○渡久地会長 少々細かい話になって混乱しているような印象もありますので、整理いたしましょう。本永さんにお尋ねいたします。本永さんの要求と言いますか、要請は、この場で第12項について回答すべきであるというご趣旨なんでしょうか。それとも9月1日付けの求釈明の申立書全般にわたってこの場で説明すべきだというご主張なんでしょうか。 ○本永春樹 まず12項については、強制使用の申し立てをしている国の側として、当然、提供するからには、現実的に危険が発生しているところですから、これについて危険回避の具体的な方策をもった上で、そういったのをやっていると思うんですけれども、これについては、現に危険回避の方策は、持っているという前提でやっているということはこちらも考えていますので、それは具体的にこの場でも説明できることではないかというふうに思っています。 ○渡久地会長 この場でということを希望するんですか。 ○本永春樹 はい。 ○渡久地会長 どうでしょうか。ご主張は分かりましたけれども、防衛施設局、今その準備がないということですし、あるいはまた見方を変えて言えば、より正確を期すために、文書の回答を求めるという形をとったほうがいいんじやないでしょうか。もちろん次回以降ということになるんでしょうけれども、いかがですか。 ○三宅俊司代理人 答えは、馴染まない、分かりませんという答えになると思うんですけれども、ただいま聞いているガイガーカウンターを使用して検査した理由は何ですか。落ちてから何週間経ちますかね。この間、何も知らなかったということですか。20日になるんですかね。あそこで防護服を着てガイガーカウンターを持って調査をしている姿、あれは新聞でもテレビでも出ていますよ。施設局はそれについて、土地を取り上げようとするんだったら、20日間のうちに当然調査をしてそれが聞かれるだろうと思って、それについての回答を当然準備していると思うんですけれども、それはしてないということなんですか。今は答えられないということは、現在、そういった知識がないから答えられないということですか。それとも答える意思がないということですか。それともこの公開審理では答えることに馴染まないから答えないという趣旨なんですか。いずれかというのを答えてくださいよ。 文書が出れば考えましょうと言うんだったら、文書が出た後、馴染まないから答えませんということを次回に言うんでしょう。だから、あなたたちが20日間も飛行機が落ちてから、ヘリコプターが落ちてから放置している間に、どんな調査をしたんですかということを私たち聞きたいんですよ。あなたたちは土地を取り上げておいて、取り上げた後、土地をどうするかというのは米軍の問題ですよ。私たち知りませんよというんだったらそう言ってくださいよ。自分たちの責任は土地を取り上げるまでですよ。後のことは私たち何の責任もありませんよ。だから知りませんよ。調査をする気もありませんよ。米軍がどう使おうと私たち関係ありませんよと言うんだったらそう言ってくださいよ。そういうことを聞きたいんですよ。 ○渡久地会長 ただいま発言者は代理人三宅弁護士ですね。 ○三宅俊司代理人 普天間の−坪の地主の三宅です。 ○渡久地会長 質問のご趣旨は、今この場では回答できない、しかし。 ○三宅俊司 今、この場で答えてください。 ○渡久地会長 文書という条件が整えば回答できるその具体的な理由は何かということでよろしいですか。防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) こういうふうにお答えさせていただきたいと思います。私ども一つは私どもの立場で申し上げますれば、施設区域をでき得れば土地の所有者から合意をもって借り上げて、それを米軍に使用させるという仕事をしてございます。残念でございますけれども、駐留軍用地特措法で使用させていただく場合もございますけれども、そういう形で土地の提供をするという仕事をしてございます。 今回の事故のような場合になりますと、私どもの仕事のところを離れて、事故といいますか、そういった現場における対応というのは、警察の問題になります。そういったいろいろな関係者の方がいらっしゃいます。それから、今現在、この事故を巡っては、日米間の合同委員会に過去に事故分科委員会というのがございますけれども、そこで事故の原因究明といいますか、そういったことが話し合われているという状況もございます。そういったものも踏まえてお答えをすることが必要なんだろうと思います。 したがいまして、昨日、私、会長から、地権者の皆様から出された求釈明事項といいますか、それは拝見をさせていただきましたけれども、これまでと同様、収用委員会のほうから、私どもにあてて、求釈明事項について今までも公文書でもって、それに釈明してくださいということでもらっているわけですけれども、そういう形でいただければ、先ほども申し上げましたように、回答させていただくということを考えていくということでございます。 ○三宅俊司 土地を取り上げるだけが責任の仕事ですよという人にここに来てもらっても意味がないんですよ。この土地がどう使われますか。イラクに行くのが目的外使用じやないんですか。こういうことに答えられる立場の人を連れてきなさいよ。私たちはそんなことは自分の権限ではないから分かりません。自分たちの仕事は土地を取り上げるまでですよというんだったら、何も言わないでいいじやないですか。実質審理も何もできないじやないですか。施設局長を連れてきなさい。 では、あとは別の方に聞いてもらいますけど、これだけは答えてください。先ほど新聞を引用しましたけれども、正確ではないので、記事を読み上げますね。「普天間飛行場代替施設に向けた名護市辺野古沖での住民説明会とボーリング地質調査の実施のため、那覇防衛施設局は1日、幹部を県警本部に派遣し、機動隊の動員を前提に事前調整した。機動隊動負へ調整。施設局が明日の説明会に機動隊を動員することを要請した」という事実が書かれているんですけど、こういった事実があるのかないのか。あなた施設局だからこれだけは答えてください。施設局から県警に動員を要請したかどうか。これだけは答えてください。中身は別の方か聞きますから。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 私ども明日になりますけれども、久志13区の方々を対象にさせていただきまして、説明会をする予定にしてございます。そうした中で今新聞にあったようなことはございません。新聞ということでお読みになったようなことはございません。 ○渡久地会長 関連ですね。 ○川野純治(普天間基地土地所有者) 普天間基地問題というのは、私たち名護市民にとっても非常にこの8年間、本当にいろいろな思いで私たちも過ごしてきました。 今回のヘリ墜落事故でますます私自身も、この普天間基地の共有地主になりまして、普天間基地の早期返還、撤去ということをずっと運動してきたわけですけれども、今回の墜落事故でますますその思いを強くしております。 それで、先ほどから防衛施設局の話を聞きますと、まずやはり私たち先ほどから防衛施設局が強制使用の問題で、やはり日本の安全と平和のために寄与するんだといって、先ほど照屋秀博さんや、有銘政夫さんからも追及がありましたけれども、じや、辺野古だったら日本の平和と安全に寄与するのかということです。そういう意味では非常にこのヘリ墜落事故の問題から明らかになったことは、やはりどこに置いても基地は危険であるということがはっきりしたと思います。そしてまた今政府が、だから普天間基地が危険だから早期返還するんだということで、辺野古への施設を促進するんだということを全然私たちの現実の要求と乖離した形で答弁を繰り返していると思います。新聞報道ですね。 そういう意味では、私はまず第一に、そもそも先ほどから言いましたように、強制使用が10年申請されている。前回も7月7日の前回の公開審理でも防衛施設局も普天間基地は危険であるということを認めました。そしてその後に、ヘリ墜落事故が起きました。前回も、普天間基地、辺野古施設が13年から15年という形での答弁が確かにあったと思います。そういう意味でも辺野古移設の検討、強制使用を含めて全く整合性がないということがはっきりとしていると思います。そういう意味で、まず先ほどから要求している普天間基地への強制使用裁決の取り下げをきちっと明らかにすることが、この普天間基地問題、あるいは沖縄基地問題の解決の第一歩になるんじやないかと思います。 そのことを再度意見を前提に述べながら、先ほどの大澤部長の住民説明会、このこと自身も地域住民を限定した形で200名、嘉陽区では17名の枠で、何かもう既に17名決まっていたという、結局住民も希望もできなかったという現状も聞いております。そういう意味では全く閉鎖的な、アリバイ的な住民説明会であるし、現に7月31日の名護市議会、名護市議会には大澤部長がきていますよね。説明していますよね。そういう意味では非常に大澤部長、先ほど私は知りませんということを責任あると、私は知りませんとか、権限外ですとか言いますけれども、彼は今日も那覇防衛施設局を代表してきていると思います。公開審理はずっとですね。そしてこの普天間移設、辺野古への施設に関しても、彼はやはり施設局を代表してきているわけです。そういう意味でははっきりとして責任ある答弁をお願いしたいと思います。 では、再度確認いたしますが、明日のいわゆる住民説明会、久志13区を対象にしたいわゆる住民説明会に機動隊を要請したことはないということを確認してよろしいですね。大澤部長。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 今、機動隊を施設局として要請をしたのかという趣旨だと思います。そういったことはございません。 ○川野純治 琉球新報夕刊の記事は嘘だということですね。それでいいですね。そういうふうに確認したいと思います。では安心して私たちも。 ○三宅俊司代理人 幹部を県警本部に派遣したという事実はあるんですか。ないんですか。那覇防衛施設局は1日、幹部を県警本部に派遣したという事実があるんですか。ないんですか。どうですか。そういう事実がないというのは、どこまでが事実じやないんですか。県警本部に派遣した事実もないということですか。どうですか。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 今、申し上げましたのは、機動隊を導入するということを要請したかということでございましたので、そうした事実はないと申し上げました。その他、派遣したか、派遣しないかという話でございますけれども、いろいろな案件がございますので、私どもの幹部といいますか、正直申し上げまして、私自身が県警に行ったことは事実でございます。 ○三宅俊司代理人 あなた自身が県警に行ったけれども、機動隊に来てくれとは言ってないということですか。明日もし逮捕者が出ればあなたの責任ですよ。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 今、機動隊を導入することを要請したことはないのかということですから、そのとおりでございます。 ○三宅俊司代理人 機動隊に行動しないようにというのは要請できますか。住民の活動を妨害するような行動を県警はしないようにという要請を、あなたしてもらいますか。あした逮捕者が出るような、不測の事態にならないように、あなたのほうから県警に要請できますか。あなたが県警に行って交渉したんだったら、あなたのほうからこういう不測の事態が起こらないようにということを県警に申し入れすることはできるでしょう。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 先ほど来申し上げておりますけれども、機動隊を導入するというようなことについて申し入れたことはございません。他方、私どもとして聞き及ぶところによれば、私どもが説明会に使います会場のそばといいますか、あるいはその時期だと思いますけれども、何らかの抗議集会をなさるというようなことも伺いますけれども、実際にそういうことがあるのかどうかわかりませんが、私どもとしていざこざを起こすことは一切ございませんので、私どもがそのいざこざを起こさないように、あるいはそういったことを県警に申し入れるという立場にももちろんないんだと思っております。 ○渡久地会長 地権者の方の発言はこれでよろしいでしょうか。時間ですが。ご予定は、これでもうよろしいですね。 ○阿波根代理人 大澤さんが県警本部に行かれたんですか。警察……県警本部ですよね。県警本部に行かれたということですけど、どういうご用件で行かれたんでしょうかね。 ○渡久地会長 それでは、防衛施設局。 ○阿波根代理人 防衛ですか。防衛の目的で、防衛で依頼してきたということですか。 ○渡久地会長 少々お待ちください。阿波根先生、今、質問ですか。 ○阿波根代理人 回答がよく聞こえなかったものですや、ら。 ○渡久地会長 再度、質問を端的にまとめていただけますか。 ○阿波根代理人 だから、県警に行かれたということなんですけど、どういう用件で県警に行かれたんですかということを聞いているんですよ。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 大変恐縮でございますけれども、機動隊の導入をお願いしに行ったことではないということで、ご理解いただきたいと思います。 ○阿波根代理人 名護のボーリング調査に関連して要請に行かれたことは間違いないんでしょうか。 ○渡久地会長 防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 繰り返して恐縮でございますけれども、あしたの鋭明会に向けて機動隊の導入をお願いに行ったものではないということで、お答えさせていただきます。 ○阿波根代理人 やっぱりもう少し端的に説明していただけませんか。そこまでおっしゃっているわけですから。機動隊を要請しに行ったことじやないということまでおっしゃっていますから、もっと辺野古の関係で行かれて、そこまで要請していませんよと。状況説明を求められて、状況説明しましたと、そういうことでしょうかね。説明していただけませんか。 ○渡久地会長 それでは、時間ですので、防衛施設局のその答弁はこれで最後ということで、答弁していただきましょう。防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 私どもは、私どもの仕事をしていく上で、いろいろな方と情報交換をすることがございます。そういった情報交換の一環として行ったということで、ご理解をいただきたいと思います。 ○阿波根代理人 辺野古に関する情報が、辺野古のボーリング調査説明会に関する情報交換に行ったということですよね。それでよろしいですね。 ○渡久地会長 それでよろしいですね、防衛施設局。 ○大澤代理人(起業者側) 私、そういうふうには申し上げておりません。私どもの仕事として、いろいろなことがございます。そういったいろいろなことの観点から、情報交換に参ったということでございます。 ○阿波根代理人 まさか、信用できませんね。この時期で、やっぱり説明会に関して行かれたわけですから、その点、認めてくださいよ。 ○渡久地会長 阿波根代理人、ちょっと不十分であるということかもしれませんけれども、時間ですので、本日の審理を終了いたします。 次回、公開審理の日程ですが、11月4日・木曜日、午後1時30分から4時まで、自治会館において開催する予定です。 審議事項は、これは予定ですが、伊江島補助飛行場に係る求釈明、キャンプシールズに係る求釈明、それかち第4回(前回)に施設局が持ち帰って検討するということになっているその事項についての答弁ということを予定しております。これは予定ですので、また打ち合わせで若干変更があるかもしれません。基本的にはそういうことを予定しております。それでは、きょうの審議を終わります。どうもご苦労様でした。 資料提供:安里秀雄さん |