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沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック
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第113号(2000年6月28日発行)

【特集1】

(続々)一坪反戦地主排除陳情採決問題
 
 沖縄県議会での一坪反戦地主排除陳情採決に対して、一坪反戦地主会では、県議全員に公開質問状を送付した(既報)。今月号では、公開質問状への回答(概要 一坪反戦地主会 五月二三日まとめ)を掲載する。公開質問状の起草者の一人でもある島田正博さんからは、回答を受けて感想を寄せていただいた。回答全文は、一坪反戦地主会の会報『一坪反戦』第二四号(二○○○年六月)と関東ブロックのホームページに掲載されている。

 この恥ずべき陳情採決に対し、「陳情書採択の撤回を要求する陳情」が沖縄県議会に提出された(六月一九日付)。この陳情は、インターネットを使って賛同者を集めるというこれまでほとんど前例のない試みである。この陳情への対応の仕方で、沖縄県議会の自浄力が試されることになる。賛同者は総勢七二名。陳情書全文(六頁)と共同代表の談話を掲載する。賛同者とともに、一坪反戦地主としても今後の県議会の動きを注目していきたい。反戦地主・一坪反戦地主以外の方たちからこのような新たな動きがでてきたことは心強い限りだ。


 野党議員は何を考えていた?

 三月三○日の「一坪排除」を採択した沖縄県議会最終本会議を受けて、六月一一日の第八回沖縄県議選投票日まで、一坪反戦地主会は公開質問状という、極めて難儀なテーマに取り組むことになった。結果は、野党議員は全部それ(公開質問状)に応え、稲嶺県政与党の中からはただ一人だけが応え、自民党と「県民の会」は会派として応えると言ったきりで、選挙が終わった今でも、音沙汰なしだ。もちろんこの重要な問題が県議選を禊(みそぎ)に終わることはない。

 しかし今でも残念なのは、この情けない陳情に対し、野党議員たちはどう思っていたのだろうかということである。一時、国会やいわゆる権力側のマスコミを使って一坪を暴き出すキャンペーンが張られたことがあった。その効果が今ごろ出たのだろうか。あるいは権力が警戒していたほど、野党の皆さんは評価(?)していなかったのだろうか。「一坪ぐらいは排除されてもいいのではないか」「自分も会員ではないし、やっていることが良くわからん」という気持ちだったのだろうか。そこに今度の県議選の結果、あるいはサミットを控えたこれからの沖縄の「今」があるのではないか。
(島田正博 一坪反戦地主)