「県の外郭団体など、あらゆる県の機関から『一坪反戦地主など』を
役員から排除すべき件」なる陳情書採択の撤回を要求する陳情
【陳情内容】
2000年3月30日に貴県議会が本会議において「県の外郭団体など、あらゆる県の 機関から『一坪反戦地主など』を役員から排除すべき件」なる陳情書を採択した件について、その撤回を要求いたします。
【理由】
- この採択は、「一坪反戦地主など」を排除する陳情を認めるものですが、良心・思想・信条に基づく活動を理由に排除を行うことは、思想弾圧に等しいものです。これは、反戦平和運動にかかわる「一坪反戦地主など」のみが対象となるばかりではなく、他のあらゆる市民運動にかかわる人々すべてを弾圧することに繋がるものです。
到底受け入れられるものではありません。
- この採択は、貴県議会が本来、遵守すべきところの日本国憲法のうち、第19条で保障されている「思想及び良心の自由」を無視したものであり、憲法違反であることは疑いようがありません。これをこのまま放置しておくことは、議会自ら日本国憲法
を犯したとしてその見識を疑われ、さらには今後なんらかの法的措置がとられても逃 れようがないものと考えます。貴県議会の歴史に取り返しのつかない汚点を残すこと
になります。
- 沖縄県は、戦争において多くの尊い命が失われた歴史を持つ島です。この地にあって、戦争に繋がるいかなるものにも協力しないとして闘ってこられた地主の方々の活動には、沖縄県民の多くが敬意を払ってきました。今回の採択によって、地主の
方々の活動とその名誉を傷つけたこと、そして、県民の反戦を願う思いをも大きく傷つけたことに対して、県議会は猛省すべきであり、これを回復するめにあらゆる努力をするべきと考えます。
以上の理由から、「県の外郭団体など、あらゆる県の機関から『一坪反戦地主など』を役員から排除すべき件」なる陳情書を採択した件について、その撤回を強く要求し、陳情とします。
2000年6月19日
団 体 名:思想・信条の自由を守るネット陳情団
共同代表者:HN、WK、HY、AY
賛同者名: 略(68名)
沖縄県議会議長 友寄信助殿