2005年1月31日 防衛施設庁要請行動記録
施設庁
本日は1月11日に行われました申し入れの回答ということで、始めさしていただきたいと思います。まずこちらのほうから、予め頂いております質問書の回答のほうを先にさせていただきます。よろしくお願いします。
実行委
回答は全部先にしていただくということになるのですか。
施設庁
そうです。こちらのほうからやらせていただきます。
実行委
今回質問は、1と2と3と3つこちらのほうで出しているんですけど、1を出してこちらで質問という形にはできませんか。
施設庁
まとめて。
実行委
1は1、2は2、3は3にしてください。
施設庁
あくまでもこちらのほうで1、2と。3につきましては防衛施設庁の話じゃございませんので回答いたしかねます。
施設庁
ではまず1のほうから回答していただきます。
施設庁
それでは問1の回答につきまして、底板のことについてのご質問だったかと思いますけど、これについてはスパット台船というもの自体4本の脚、この脚を海底に降ろして定着させて使う、安定した状態で使うものでございますけど、一般的に砂地の場所であるとか岩盤の場所であるとかいろんな場所で対応できるように基本的には底板を着けていろんなところに対応できるように作ってあります。今回も施工したということでございまして、それについては作業計画のほうにも底板を着けることで書いてあります。今般設置に当たりましてサンゴ等に、状況を見まして対応を取る、必要な対応を取るということで検討しました結果、設置状況を見て、いろんな今までの経験を踏まえた、専門、そういう工法の専門家がみまして、設置状況を見ましてある程度硬い岩盤だということがわかったということで、今回は底板を外して問題がないというふうに判断したということでございます。
2番目につきましては、指示あるとおりクリアーできたとして実施した場合の自然環境に与える影響を軽減回避できると考えたかということについてでございますけど、これにつきましては、現調査地点につきましては事前に潜水調査を実施いたしまして調査地点を選定いたしまして、設置作業を慎重に実施するなどしてやってきたわけでございます。実際に今回の状況については、一旦足場を設置した後に台風の接近などに伴い、そして撤去していますけど、そういう状況の中でそういう足場が影響して接触したということで、考えられておりまして、そういうことで底板を装着せずに設置するということが必要だろうということでございまして、今回は底板を外すことにより影響を回避、軽減するということでございまして、例えば今回設置しようとしていましたスパット台船につきましては、設置した後でスパット台船の足場というのは、2mかけ2mのものが4本ありまして、2×2で4u、×4で16uございます。これを底板を取ったということで、支柱が約30センチ程度でありますけど、これを4本設置いたしますと0.3uということで軽減、かなり面積的に軽減されると、
実行委
0.3uになるということですね。
施設庁
はい。それでその面積分はやはり小さくなるだろうと、差が、面積が小さくなるということでですね、そこは軽減されるというふうに考えています。ということで対策を取っているということでございます。
3番目につきましては、今回の作業計画につきましては、ボーリング調査の実施に当たりまして海草やサンゴの回避対策を十分盛り込むべきしということで我々が自ら作成したわけでございますけど、これらにつきましては環境省さんからも助言を踏まえて、そのほかにも助言をいただいて配慮事項を書かせてもらってますけど、この中には事前潜水調査の結果とか作業中の海水の汚濁防止、濁りが出ないように対策をするとか、事前に教育、どういうサンゴがありますよ、どういう藻場がありますよという、そういう教育を実施しまして、実際には実施したときには濁度とかそういうものを計ってですね監視しましょうチェックしましょう、こんなことが盛り込まれておりまして適切なものだと考えておりまして、今後とも作業計画や、環境配慮事項に沿って実施したいと考えておりまして、今まさにこういうことで適切な、作業計画に従ってですね今後とも実施したいというふうに考えてございます。
実行委
専門家に聞かないんですか。そこを聞いているんですけど。
3番目、専門家。
施設庁
質問は後でお願いします。
施設庁
つづきまして2の
実行委
1についてちょっと聞きます。
実行委
今1を説明していただきましたけれど、その3番のところで専門家、5名の専門家って、これ作業計画の後ろに助言内容がございますけど、今回そちらも、防衛施設庁のほうもお認めになりました34箇所でしたかしら、そのサンゴの破壊、損壊箇所ということに関しまして、その後調査をなさったわけですけれども、その対策とかそういったことに関しまして、琉球新報の1月22日号を見ますと、専門家の助言を得ずに改善策というふうに出てまして、それでこれは業者さんが専門知識を有しているっていうようなことでそういうことをおっしゃっているというように思うんですけど、もし本当に業者さんが専門知識を持っていらっしゃったら今回のような、あんなに広範囲に及ぼすような破壊はなかったんじゃないかなと思いますので、ですから今回専門家の助言を得ないで改善策を講じてうんぬんというのは理解に苦しむんですけど、その辺どうしてきちっと助言を、きちっと時間をかけて得られなかったのかその姿勢についてちょっとお尋ねしたいんです。
施設庁
公表できる専門家の可否について、選定することについての質問だと思ったもので、
実行委
公表できる専門家の何といったのですか。
施設庁
こちらがいただいた質問内容と質問がちょっと違うんですね。
実行委
でも付随していますよね。サンゴの破壊について1、2、3は関連しているわけですので、今回専門家の、3番については5名の専門家の助言に基づいて云々というのがありますから、それが結局今回の実際に起こってしまった損壊という現実、事態ですね、に対して今回この時点で助言を得ない改善策なんていうのはちょっと解せないというふうに申し上げているわけです。それについて施設庁のほうのお考えを伺いたいということでございますけど。
施設庁
質問がそうなっていなかったので、そういう回答を。
実行委
でも実に関連していますよね。
施設庁
関連であれば別途次に。
実行委
関連て、実に関係していると。
施設庁
予定の時間を越えちゃいますので、次の回答に進みます。次の2番のほうに移りますので。
実行委
ちゃんと時間を取っていただけるんですよね。
施設庁
時間を取っているじゃないですか。
実行委
でも今のことちゃんと質問が出たんですから。
施設庁
私どももですね、忙しい中で工面をしてお待ちしていたわけですよ。4時半までということで皆いろいろ工面しながらやっておりますので、4時半になったらそれで途中で終わっても回答をもらっていないということをおっしゃらないんであれば今の進め方でも結構です。ただし質問されたものについては、最低回答をくださいということでないかということで。
実行委
それに関連したことについて質問するのは、
施設庁
1番なら1番の質問をずっとされて、4時半になったら2番3番が終わってないと言われますよね。前回そうだったじゃないですか。
実行委
前回は質問数が多かったから、
ですからそういうやり取りで時間を取ってもしょうがないんで、聞いたことについて答えられないことは答えられないと言ってもらって。そういうやり取りのほうがまともだと思いますので、それは。
実行委
緊急の問題から1番というふうにしてあるので、それに付随する質問にご回答いただけますか。残ったら残ったで私たちまた考えますから。ほかの事をご回答いただけなくても今の質問についてご回答いただけますか。
施設庁
まずはとりあえず質問書をいただいていますので、防衛施設庁として回答できるものを回答させてください。
実行委
きちっとしたやり取りを保障していただけるならいいですけど。
実行委
今のこちらの補足的な質問については今すぐ答えられないってことなんでしょ。
施設庁
ですから時間内にですね、2、3の答えを先にして、時間内に答えをまず最初にすることが必要かなってことでお伝え申し上げているわけですね。答えられないということではなくて。2、3をまずお答えしないとそちらからいただいた、せっかく皆さん回答を持ってきていますから、それを時間内にお答えしないと。
実行委
じゃあ後で必ず答えていただくということで。
施設庁
じゃあ続きまして2の回答を。
施設庁
ご質問の受注業者の暴力行為ということでございますが、これは先だってもお答えさしていただいておりますが、いろいろとトラブルがあったということで前回お答えさせていただきまして。誤解があるようなんで一つあれなんですけども、海上保安庁が調査していることを聞いていないと回答いたしましたけれど、聞いていないというのはちょっと私趣旨で言ったつもりはなかったんで、海上保安庁が調査しているということは私ども承知してございます。これは、いわゆる双方ですね、業者側それから船に乗っていた方あるいはやぐらに登っていた方、双方から海上保安庁が事情を聞きまして、それぞれの主張点ですか、そういったものを事実関係を海上保安庁が聞いたというふうに承知してございます。もし私が誤解を招くような言葉でご回答いたしていれば訂正させていただきます。
改めまして答えさせていただきますが、作業を実施した調査会社にですねトラブルがあったかということで事実関係を確認しましたところ、そういうことはないという聞いております。それと、海上保安庁でございますけど、それぞれの当事者双方に聴取をしてございます。その際調査会社の作業員は先ほど言ったような事実は無いという旨を説明したというふうに聞き及んでおります。現場での作業というのが安全に実施されるということは非常に大切なことでございますので、当庁としましても那覇防衛施設局のから作業員に対しまして安全教育というものを徹底してございます。ボーリング調査の実施にあたりましては引き続きそういうものを踏まえて進めてまいりたいと考えてございます。これが2番としての回答でございます。
それと後、飛びまして、我々の所掌となります6番と7番でございますが、これはどのようなご質問かちょっと中身がわからないんで答えようがないんですけど。IUCNの勧告についてですけども、これにつきまして先日お答えしましたところでございます。それからジュゴンの生態につきましても先日お答えさせていただいたと認識してございますが。そのほかに質問等あればまた最後にでもご質問していただければと思っております。
施設庁
続きまして3番ですが、これは当庁としてお答えできるものではございませんので、お答えはいたしかねます。
実行委
広報じゃなくて担当の方から言ってください。どなたか。
施設庁
ですから担当は防衛施設庁としてございませんということを申し上げているわけでございます。
実行委
質問。総合調整室という名前になっていますよね、総合調整室というからには今の3番の問題についても、総合的な調整の内容に関わることなんじゃないですか。
施設庁
ご説明申し上げますと、基本的に防衛施設庁の役割は、政府の中の防衛施設庁の役割、それから防衛庁の中でも防衛本庁に当たる、それから外務省の役割、内閣の役割、そういう司、司が合わさって一つの普天間の移設返還という問題に取り組んでいると、施設庁の役割というのはまさにそこを言っているわけです。ちなみに建設協議会であるとか、その前身である代替施設協議会であるとかそういった場所において色々と議論されている中で、メンバーとなっているのは内閣、いわゆる沖縄担当大臣、それから外務大臣、それから国土交通大臣、それから防衛庁長官、それと環境問題に関しては環境大臣いうことでそれぞれの閣僚、あるいは下にいます勿論役所の人間が、そういう司、司で検討なり協議を行っているとそういう状況であります。で、ご質問のことは先だっても私から答えさせていただきましたけれども、必ずしも施設庁のほうからお答えするのは適切ではないという前提で、私どもが言える範囲でお答えさせていただいたところでございます。これ以上のことになりますと、防衛施設庁が責任を持ってお答えするといういかがなものかということでございます。
実行委
そうしますとどこに行けばよろしいんですか。
施設庁
おそらく、このご質問でございますと、いわゆる普天間飛行場の移設・返還という大きな政府の方針ということになりますと、外務省ではなかろうかなと思います。
実行委
この質問を防衛施設庁にしたのは、事業者としてもすでに進めようとしていることに関わる大事な最初の決定の部分なわけですから、その決定に対して防衛施設庁がよしとして事業を組んでいるわけで、その辺をどのように受け止めて事業を組み始めたかという防衛施設庁なりの判断はおありだと思うので、せめてそのぐらいは聞かせていただけるかと。
施設庁
普天間についてご説明を申し上げますと、防衛施設庁が独自にこの方法がよいということで決定したわけではございません。先だってお渡ししました、閣議決定、そういった政府として決めたものがございます。その政府として決めたということは先ほどのメンバー、各閣僚とそれから勿論地元も含めまして、そういった政府として一体となってやるということでございます。その方針を決めて今の基本計画、平成14年でございますが、その基本計画の推進に向けまして防衛施設庁が事業者になって今まさにボーリング調査なり環境影響評価という手続きを今行っているという状況です。
実行委
前回防衛庁の方が出られていますよね。防衛庁なんかは外務省と一緒にこういう政策的なところもやるんではないですか。
施設庁
そこはやっていると思います。
実行委
防衛庁の方は今日はきていない。別に施設庁のほうから答えなくても、この質問というのは防衛庁さんから答えてもらえばいい内容だと思うんだけれども。
施設庁
そこはちょっと私調整していませんので。
施設庁
防衛庁の担当のほうにも確認しましたところ、これは防衛庁として、お答えできる内容じゃございませんと。
実行委
防衛庁として意見をいわないの、これは。
実行委
基本計画は防衛施設庁のほうから出していますよね。基本計画は。
施設庁
これは政府として。
実行委
政府、それは先ほどの協議会ですか。
施設庁
協議会で案を決定したものです。
実行委
で、それを防衛施設庁が受けたという形なんですか。
施設庁
受けたというか、その方針に沿ってやるということが政府として決まりましたので、その実施官庁である防衛施設庁が事業を実施するということに。
実行委
もう一度協議会の正式名称をお教えください。
施設庁
協議会は二つあります。代替施設協議会、これは平成12年に発足しまして、全部で9回開催されました。期間は約2年間です。そこの最終回の9回目に基本計画というものを、そこの協議会の場でこういう方向で行きましょうというのを決めたということです。その間には、補足しますと沖縄県知事もいらっしゃいますし、名護市長もいらっしゃいます。宜野座村長もいらっしゃいます、東村長もいらっしゃいます、そういう場で案を決めました。もう一つ、それから基本計画というものが決まりましたので、その基本計画にのっとって今後どのように建設工事を進めていくか、建設事業を進めていくかということにつきまして、代替施設建設協議会というのが発足されました。
実行委
それはいつから。
施設庁
平成15年の確か1月だったと思います。これまで2回開催されてございます。そこのメンバーは先ほど言いました代替施設協議会と同じメンバーです。
実行委
今のことに続けてなんですけど、大分、平成12年というと大分前ですよね、それからその後の色んな状況の変化の中で、それを受けて基本計画を受けて防衛施設庁が事業計画を進めてきたときに、それを手直しするとか、見直しするとか、こういう点が実情とあわないということになった場合に、それを戻すという手順はあるんですか。
施設庁
今の現段階でこれを見直すということは、私は
実行委
防衛施設庁のほうから上げるということは、そういう可能性というか、そういう手段はないんですか。
施設庁
考えておりません。
実行委
あるかないかで。
施設庁
そこはあるかないか、仮定の話ですので。
実行委
あった場合には、それは行動するということですか。
施設庁
どういう場合ですか。
実行委
数年もたっているわけですから、それは何度もここで。
施設庁
そこは別の場で議論されることになろうかなと思います。
実行委
別の場というと。
施設庁
そこは私は答えるようなものではございませんけど。
実行委
質問していいですか、1番とか。
実行委
3は外務省の管轄だといいますけど、この質問の趣旨は移設に関わる具体的な状況については、その現実性が本当にあるのかという趣旨なんです。わかりますよね。だったらそれは外務省さんですとは言えないんじゃないですか。例えばSACO合意に基づいてのことについて聞きたいというのだったら、それは外務省さんだと言うかもしれませんけど、ここで聞いているのは移設に関わる具体的なことが、果たしてこれが現実的とは思えないから、しかもアメリカ内部でも違うじゃないかと言われているし、だから違うんじゃないですかという質問の趣旨なんですよ。これは防衛施設庁と関係ありませんということにはならないんじゃないですか。
施設庁
私が先だってお答えしましたとおり、この辺野古沖への移設、これが政府としてどう考えますかという、先だってご質問が一つあったと思うんです。それについて私、国会の場でも政府の答弁というのを引用させてもらってお答えさせてもらったと思うんですけど、すなわち今の計画を進めるというのが普天間飛行場を返還すると、早く返還するということで一番現実的な方法であるということで国会の場でも外務大臣あるいは防衛庁もお答えしていますというような趣旨のことを言ったと思うんです。すなわち、何を言いたいかというと政府として今の計画を進めるという方針ですということです。
実行委
ですからそれは繰り返し何度も出てきていることなんですけど、平成12年当時閣議決定があって、それから協議会があってこういうふうに進めてきて、それで今事業者である防衛施設庁が取り組んでいるわけですね。その取り組んでいく中でいろいろ問題が、取り組みの中で感じられた場合にそれを戻していく、当事者として戻していく責任は防衛施設庁はあるわけですよ。その辺を私たちは何年も経っているところへ色々問題が出てきた、その一つがサンゴの破壊であり、環境破壊であり、非常に暴力的な進め方であるわけです。それに出会った防衛施設庁は、それをもう一度数年前の決定に戻す手順はあるんですかと聞いているんです。その3番目の(1)はそういう意味なんです。そうじゃない状況が出てきたときにどうするのか聞いている。誰がブレーキをかけるんですか。
実行委
一言だけすみません。今のことに関連するんですけど、施設庁さんがさっき答えられないとおっしゃったけども、一番現場に密着しているのは施設庁さんなんですよね。環境配慮事項というところの中の環境監視の中に、環境監視の結果ジュゴンと藻場、サンゴとかに著しい影響があると確認された場合には、必要に応じ専門家の助言も得た上で作業の一時中断も含めた速やかな適切な措置を講じることという、これございますよね。そういったことに関しての対応というものに関しては、やはり施設庁さんが一番これは直面している立場ではないんでしょうか。そこのところをちょっとどういうふうにお考えになってらっしゃるかって思います。ですから、関係がないっていうふうには言っていただきたくないなと思います。ここの所に関しては、小池環境大臣も記者会見でおっしゃっていると思うんですが、環境配慮事項をきちっと守ってやってほしいと言っています、でそのことをちょっと関連してお考え頂きたいと思います。
施設庁
環境への配慮、それから今般のサンゴへの損傷の件を含めまして答えさせていただきますが、我々としましては、作業計画、それから作業計画に当たっては繰り返しになりますけど環境省さんからの助言も得ていう性格のものでございます。沖縄県からいただきました環境配慮事項、これも後で追加でしなさいということもございました。そういったものを踏まえて今まさにやっておりまして、今後もそれに基づきましてやっていきたいとそういうふうに考えています。
実行委
本当に軽減・回避これからするんですか。今までどおりやるんですか。どっちなんですか。今までどおりやるんですか。
施設庁
作業計画や環境配慮事項に従ってやっていきたいということです。
実行委
軽減・回避をどうやってするのかと聞いているんです。
施設庁
軽減・回避するための一つの方策としまして作業計画があり、環境配慮事項があるということです。
実行委
さっきの質問にありましたけど、施設庁が設定する専門家の意見も聞いていないわけでしょう、今回軽減・回避するために。だから根拠を聞いているんですよ。専門家にそういう、専門的に見てもらって意見を聞いてそれで足場を外せば回避できると。
実行委
はっきり言いますけど、環境省からも沖縄県のほうからも、環境配慮事項とずっと言われていますけど、徹底してやりなさいと再度念を押されているわけですね。それについて 十分な答えが、例えば専門家の助言だとか、これでこういうふうに被害がなくなるだとかいうこと、それからこういう結果が生じたわけですから、速やかに対応するようにと釘を刺されていますよね、県からも。ですよね。調査結果がすぐ発表できなかった点について。
実行委
ですから前にもですね、お聞きしたと思うんですけど、作業に当たっての監督の問題ですよね、この間のサンゴあるいはサンゴ礁の破壊との関係の中で防衛施設庁側が打ち出した方針というのは、底板を外すということだけだったわけですよね。底板を最初から着けていて、尚且つスパット台船を設置するときに影響が出ないような監督体制をなさっていたはずなわけですよ。ところが実際には起きちゃったと。で、じゃあ底板を外しただけで、設置したりあるいはスパット台船を撤去したりするっていう作業を具体的に進めていく中で、どのような監督体制を強化するのかいう中身が無いわけ。ようするに底板だけ外したから大丈夫ですよというふうにおっしゃっている。それがまず一つ。それともう一つは、底板を外すということで先ほど0.3uになるとおっしゃったわけだけれども、その4本の支柱がサンゴ礁あるいはサンゴを、あるいは岩礁ですね、それに対して与える影響についてのご説明が非常に具体的ではなくて、抽象的なわけですよ。これでは納得できないわけです。実際に、スパット台船が、大きさが2種類ありますけど、スパット台船の底板を外すことによって、1本1本の支柱にどの程度の加重がかかるのか、それが安定して岩礁なりサンゴ礁の中で底板を着けないことによって設置できるのかどうか。疑問は非常にあるわけですよ。その海底の強度の問題含めて。安定的な設置状況を確保するための底板だったわけでしょう。それが16uのものが0.3uになるいうことでもって果たして安定性が確保できるのかどうかと。下手をするとスパット台船自体が倒壊する危険性だってあるわけです。
施設庁
申し訳ないんですけど、議論はおそらく噛み合わないんで、
実行委
噛み合わないんではなくて、私が言っているのは根拠を明確にしてくださいって
施設庁
ご説明いたしますんで、これからご説明することが皆さんご指摘の所と噛み合わないんで最初にそこを謝った上でご説明いたしたいと思いますけど、作業計画にお示ししてありますように、那覇防衛施設局、防衛施設庁が平成12年度にサンゴ藻場初期調査というのをやってございますけど、この中ではサンゴの被度5%以上の面積が740haあると申しておるわけです。それでも私どもは、このボーリング調査をするに当たってできるだけ影響はないというほうが望ましいということで、事前に潜水調査をいたしまして、被度のできるだけ少ないところを選んで、そこでボーリング調査をしようということで、それを昨年の6月から7月にかけて、そういう場所の設定をしたわけです。その結果被度5%以上のところは当たらないような場所に選定することができたと、そこがやっぱり一番うちとしてかなりの潜水についても時間を費やしてやっておりますけども、その上で更にそれでもやっぱり被度5%以下であろうともできるだけ損傷等を与えないほうがいいだろうということで更に実施可能な所で環境配慮したいということで、今回作業にあたっても更なる可能な配慮しながら実施するということでやってございます。
底板についてでございますけど、一般的にこういう底地が柔らかい土になるのか硬い場所になるのか、普通こんなに潜水士で調べたりとか事例はおそらくあまりないし、まして場所に応じて底板を取り外すなんてことは今まで聞いたことはございません。従いまして、私どもは通常一般的にやられるような形で底板を設置するということで、このままの状態でやろうとしていました。結果不幸にしてそういう損傷があったのも事実でございます。その上でじゃあどういった環境配慮ができるかということを、追加方策としてできることはないかと考えた結果、やはり底板があるがゆえに被害が大きくなった部分があると、従って善後策としてその支持力が得られると思われる所については外してやろうと、更なる配慮をしようということでございます。
実行委
だから前回、支持力があるかどうかの判断をどうしたのかという、
施設庁
今回底板を外すと、先ほど言った原因が底板にあるということで、策として、原因はなにか対策はどうするかということで、施工上こういうことが起きたということなんで、そういう実績のある施工業者ですねお聞きしてどういうことができるか、どういう策があるかについてお聞きしたということで今回実施したということでございます。
実行委
だからそれについて業者がスパット
施設庁
サンゴを避けるというのは、サンゴ専門家ではなくて、施工業者が詳しいわけですね。サンゴをどうやって避けられるのかと、そこに脚を置かずにですね。きちんと設置できるかについてはそういう実績のある業者に、それは実績のあるそういう方にお聞きして。
実行委
さっきはだから専門家、作業する人は専門知識を持っていると言いながらでも現実にはそういうサンゴ礁の破損、破壊が起きちゃった事態があって、でそれでなおこういう事態になっても専門家の意見を助言を得ずに改善策というふうな方向でそこを聞いたわけです。なぜ専門家の意見をもうちょっと時間を取って、現場の作業員に任せていくってことじゃなくて、もう少し時間を取ってきちっとやったらどうですかって、それを聞いたんですね。
施設庁
もともとここの場所は他の場所よりもサンゴが少ない場所としてここのボーリング箇所を設置して、もっとずれればもっとサンゴが一杯ある、そこはまずかろうということで、通常はまあこういうボーリングではやらないかもしれない、今回は潜水士を潜らせて事前に潜って少ない場所を選んでということで、
施設庁
これを持ちまして終了させていただきます。時間のほうもかなり、
実行委
サンゴとサンゴ礁を区別なさって発言なさっているんですか。サンゴとサンゴ礁は同一のものとしておっしゃっているんですか。
施設庁
調査すべき範囲というのがありますけど、範囲の中でできるだけ無い所をサンゴの少ない所を、若しくはできればサンゴ礁の無い所を、ただそういう所は無くてこの場所になっています。実際にはサンゴが影響を与えなくて、サンゴ礁に影響を与えていいということは全くないと、選んだところがサンゴ礁の所で、じゃあそこにも実際には生きたサンゴが点在していると。じゃあそのサンゴを避けることは、まさに目に見えるわけですからそこは避ける、だけど実際には今選んでいる場所というのは全体がサンゴ礁でございますので、そこに置かざるを得ない。置いてですね調査をするということになりますので、そこは局長さんなんかが言ったことなんですけど、生きているサンゴというのはあるわけですからそこはダイレクトに避けようという趣旨でそう言われたんだと私は思っています。
実行委
区別はしていない。
施設庁
区別するということではなくて、以上です。
実行委
回答が質問とずれていると思うんですけど、専門家に聞かなくてもいいと言った根拠は何ですかということです。それから。
施設庁
それを申し上げたんです。
実行委
作業員に聞いたんじゃだめだよ。
施設庁
そういう実績のある
実行委
その作業員がサンゴを破壊したんですよ。だからだめだって言っているんです。
施設庁
おそらくサンゴの専門家として言っておられると思うんで、お話しますけれど、サンゴの専門家に原因がわかるんでしょうか。サンゴの専門家に対策がわかるんでしょうか。
実行委
作業計画が専門家の意見を聞いて作っているわけでしょ。その作業計画の中でこういう破壊が起きたということについて専門家の意見はやっぱりきっちりと聞くべきじゃない。
施設庁
今回のまず原因については作業をしている人に聞かないと、
実行委
それは聞かなくていいなんて言っていない。
施設庁
その上で対策は外すという、これは作業の人でしかわからないじゃないですか。
実行委
破壊された事態について専門家はどう考えるのか聞くべきじゃないですか。
実行委
被害が出たのは本当でしょう。予想外の被害が出ているわけでしょう。
施設庁
サンゴの専門家は作業についてお分かりになりませんよね。
実行委
施工者が責任を取るのは当たり前じゃないですか、予想外の被害が出て県からも環境省からも釘を刺されていて十分配慮するようにと、もっと徹底しなさいと受けているわけでしょ、意見を。対応が遅すぎるという批判も受けたわけでしょ、県から。
施設庁
そのことと、サンゴの専門家はどうやればいいかなんて善後策はわからないじゃないですか。
実行委
回避・軽減できないじゃないか。
施設庁
ですから、うちがご説明する点が皆さんの言っているところと噛み合わない、
実行委
だから私たちだけじゃなくて、県からも環境省からも言われているじゃないですか。現実的には専門家に聞かないとわからないんじゃないですか。被害が出たんだから調査しなきゃだめでしょう。
施設庁
環境配慮事項に沿って丁寧に実施すると、そこは何か違いますか。
実行委
だから丁寧にやった結果こういうことになっているわけですから。だからそれ以上のことをやるべきじゃないですか。
施設庁
申し訳ないですが、今日はこれで終わらせていただきます。
実行委
不十分だったところ、また出しますのでよろしくお願いします。