城間美ら海を守る会は

那覇軍港の浦添移設に反対する

趣意書

 私たち城間区民は、第二次世界大戦によって多くの肉親、知人、友人を失いました。

 私たちは、戦争の犠牲者として生き延びてきたのです。しかも、私たちの住んでいた豊かな土地は奪われ、部落は破壊され、今もって自分たちの土地を使用することも、帰ることも許されません。

 戦後五十年、城間部落は、牧港補給基地(キャンプキンザー)として存続し、軍事基地として使用され続けております。この間、「朝鮮戦争」「ベトナム戦争」「カンボジア戦争」「湾岸戦争」等と関わり、その国の罪の無い多くの人々の命を奪いさる戦争の基地として、利用されており、今後も、私たちの土地がその目的のために利用され続けるということは耐え難いことであります。

 私たち城間区民の願いは、二度と戦争の悲惨さを操り返さないため、私たちの城間の土地こそ戦争目的のためでなく、平和のために利用すべきであり、また、未来の子ども達に、城間の美ら海を残すことなのです。

 今日、日本政府は米軍の意を受けて、牧港補給基地と一体となって機能する軍港を、浦添地先へ移転しようとしています。

 これが、実現すると、世界でも一位・二位を争う一大補給基地として、さらに米海兵隊の出撃拠点としての軍港となるのです。

 私たちは、沖縄の将来、未来の子どもたちに、このような負の遺産を残すことは、親として絶対してはならない当然の責務であります。

 かって、名護市民が勇気を持って「米軍基地移設」に反対の姿勢を示したように、今こそ団結し、浦添市民の、そして、城間区民の誇りにかけて、明確に「ノー」という意思表示を示そうではありませんか。

                      1999年3月12日

                        城間美ら海を守る会

                      準備会代表世話人 与座澄雄


那覇軍港移設問題 資料

沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック