映画と講演の集い
記録映画創作者 高岩仁 安保を語る
―沖縄から・アジアから―
日 時:10月11日(土) 午後6時〜9時
会 場:シニアワーク東京(飯田橋駅歩7分)5211-2310
参加費:800円
プログラム
- 映画:『阿波根昌鴻94才 伊江島からのメッセージ』(17分)
現在の沖縄の土地闘争は、約40年前の伊江島から始まりました。米軍の銃剣とブルドーザーによる土地の強制収用の際、伊江島の農民は非暴力で闘いました。阿波根昌鴻さん(あはごんしょうこう 現在94才)は、暴力で訴えないことを示すため「耳より上に手を上げない」などを取り決め、先頭に立って闘った反戦地主です。この映画は、今年7月の第5回沖縄県収用委員会の公開審理で、阿波根さんの証言として上映されたものです。
(撮影 映像文化協会―高岩仁)
- 報告:『阿波根さんの裁判を通して』
加藤俊也さん(公認会計士)
日本政府は、沖縄の反戦地主に対して課税の面でも差別をしました。「反戦地主重価税訴訟」を起こした阿波根さんは「この裁判は、一反戦地主の裁判ではありません。日本政府の過ちを正し、国民を救う裁判です」と語っています。加藤俊也さんは、この裁判の実質的な責任者として関わっておられます。
- 映画:『教えられなかった戦争 フィリピン編』ダイジェスト版(30分)
映像文化協会が作製した『教えられなかった戦争一マレー編』『教えられなかった戦争 フィリピン編』は、日本が戦争中だけではなく、戦前も戦後も一貫して自国の経済発展のためにアジア侵略を続け、アジアの民衆を犠牲にしてきた実態を紹介しています。日本のODAのため、家屋を破壊された女性が「これは、第二の侵略だ」と叫ぶシーンはショッキングです。
- 講演:『アジアから見た安保と沖縄の基地』
高岩仁さん(映像文化協会主宰)
「アジアに展開する日米両国の経済活動を支えている軍事同盟が安保体制であり、沖縄基地はそのために存在している。安保はアジアの真の独立を拒み、人権を抑圧するものである」と語る高岩さんから、アジアの民衆を視野に入れた安保に対する問題を提起し、現在作製中の阿波根さんらの闘いを中心とする映画『教えられなかった戦争一沖縄編』について語っていただきます。
主催:「わたしたちにとって安保とは何か」実行委員会
加藤(電話とファックス:03-5670-4837)
映像文化協会(045-981-0834、FAX:045-981-0918)
出典:ビラより転載
阿波根昌鴻さんの著書
- 『米軍と農民 沖縄県伊江島』 岩波新書 866 ISBN 4-00-411104-8
1973年8月20日 (1996年2月19日 第8刷発行)
- 『命こそ宝 沖縄反戦の心』岩波新書 249 ISBN 4-00-430249-8
1992年10月20日
- 『人間の住んでいる島』(自費出版)
- 『THE ISLAND WHERE PEOPLE LIVE』1989 ISBN 962-7439-01-0
(Christian Conference of Asia)
阿波根さんのビデオ陳述と高岩さんの説明
(第5回沖縄県収用委員会公開審理の議事録)
重課税訴訟、逆転敗訴(福岡高裁那覇支部)の記事
阿波根さんらの伊江島土地闘争の記録を残そうという「伊江島土地闘争を生かす会」について(『一坪反戦通信』第87号の記事)
[沖縄・安保関連 集会案内][沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック]