瑞慶覧長方さん

瑞慶覧さん:

 嘉手納基地の一坪反戦地主の瑞慶覧です。関連して質問します。先ほど防衛施設局側の答弁はデタラメな答えです。どうゆうデタラメかというと、去る95年の3月24日までに意見書を提出しなさいと、局長名で公文書が私のうちに届きましたので、わたしは、まじめに自分の国民学校時分から戦争中、そして日本軍による虐殺目撃、そして捕虜になるまでの、反戦平和への私の考え方を丁寧にまとめて、私は、その日の期限前に、時間前に那覇防衛施設局に行きました。

 理由は、大里という農村から那覇まで行くもんですから、駐車ができなければ困ると思いまして、やや、半時間くらい余裕を持って3月24日の3時半頃、那覇防衛施設局につきました。

 ところがビックリしたんです。最初についたのは、わたしだけなんです。あとはまだ来ていません。ところが、その時点ですでに、那覇防衛施設局前には チェーンが張られていて、入り口のシャッターはピシャと下りているんですよ。

 私は 、不思議に思いましてね。何で、自分たちが文書でもって意見書を出しなさいと、しかも今日が期限ですよ。その時間以内に私は行ったにも関わらず、チェーンが張られてシャッターが下りている。どうも腑に落ちない。

 ところが、今のお答えでは、全然違うんですね。

 あまりにもひどいから、他の皆さんが集まった時点で、「なぜ開けないのか」、「なぜ入れないのか」といったら、とんでもない答えが返って きた。「皆さんの組織の中には、中にはいったら困るいわゆる好ましくない人物がおるから、集団だから、開けません」ということなんです。わたしは、この言葉を憶えています。「だったら、いつかはこの問題が明らかになるはずだから、憶えていおきなさいよ」と。だから、今日わたしは、いまの答えを聞いて、何でみんなの前でこうゆう嘘をつくのか。矛盾撞着。そして、都合が悪いことには、「なじまない」 。これでは、県民だまし、国民だましのいわゆる嘘です。これを許さないために、いま関連して、やっております。このことを明白にします。(拍手)


山川勇さん

山川さん:

 一坪反戦地主、山川勇です。さきほど瑞慶覧さんからありまたように、私も4時半に、意見書をもってこいというふうなことで、今までは、104号越え実弾演習抗議集会とか、いろいろ向こうでやるわけですが。ところが、初めて「あー中に入れるんだな」ということで、大変期待して参ったわけです。

 ところが、すでに、私の行った4時半頃には、チェーンがかかっておりました。そういうようなことで、どうしても腑に落ちない。そこで、マイクを通じて、インターフォンでいろいろ中と交渉をしました。

 そうしますと、中のほうから、名前を言って大変失礼ですが、上原公報渉外官ですか、が出てきまして。たまたま、わたしの34年頃前の教え子、師弟関係でした。そこで、このような非常な緊迫した、いろんなことをやっている中で、「先生、何とかもう今日は帰ってください。」もう非常に哀願するんですね。しかし、ぼくは「君と先生とか教え子とかそういう仲じゃないだ。沖縄の重要問題だ。沖縄の平和を守るのは我々だ。県民の代表として、今日は絶対帰らないんだ。しかもおまえらが呼んだんじゃないか」いうふうなことで、マイクロフォンを通じてやったんですが、埒があかない。 

 「先生、是非、今日はもう帰ってください。」

 「なぜ入れないのか」という風なことを言いますと、ま、先ほどの瑞慶覧さんからありましたように、やはり、玄関をロックするとかやる。私は沖縄の習慣として、やはり中に人がおる。防衛施設局は、ご承知のように、中のほうは外からは見えないんですね。中からは外の人物の動きも全部見えます。特殊ガラスが入っていますので。

 ま、そう言うことで、私は、どうしても腑に落ちない。いや、我々が暴れているとかそういうのじゃないんです。ま、紳士としてやはりリーダーがおって、「ちゃんとこれは正当な手続きとして入るんだ、是非入れてくれ」といい張るのですが、いや、また「先生」なんです。「先生、やはり、今日はもう勘弁してください。」というふうなことで、とうとうもう埒あかなくて、われわれは帰ったわけですが。

 とにかく、書き置きをして帰ったわけです。そうゆうような面で先ほどの部長の答弁は全く瑞慶覧さんが言われたように、矛盾も甚だしい、そういう回答でした。その一こまだけ申し上げて終わります。(拍手)


城間勝さん

城間さん:えー、今の両人からいきさつについての向こうの現場についての状況の説明があったんですが、このように、防衛施設局側は、那覇防衛施設局側はですね、自分たちが指定した期日内に私たちが訪ねていって、意見を提出しようとしたんですが、これを拒否した。理由もなく拒否をしている。このことがですね、今明らかになったと思います。

 ところでですね、この那覇防衛施設局はこのようなことをしていてですね、3月27日に、上原さんが、上原渉外専門官から、「3月24日に持参した分については、3月24日に受け取ったものにするから、受け取ったことにするから、また、そう言うことで受け取りたいから、持ってきてもらいたい」と、そういうお願いがありました。えー、ただ課長、そのときでも課長が受け取りたい、なぜ課長であるかということについては、「内部問題であり言えない、決して差別取り扱いじゃないですよ」というんですね 。こういうことをぬけぬけと言ってますね。

 私たちはこの件について、じゃあ、これ は検討してからですね回答しますというようにやっていたんですが、あの3月24日のですね、期限内に持っていたことについて、玄関を閉めてチェーンをはってですね。ロ ックアウトして、入れないという、こういう仕打ちにたいしては、防衛施設局はちゃんと謝罪をすべきだ。きちっと謝罪をしてからですね、これははじまるということを 、施設局にはそのことを申し上げました。ちゃんと謝罪をして、やってくれ、と言うことについてはですね、防衛施設局はこの点について何ら釈明をしておりません。釈明をしない限りにおいては、わたしたちは文書を出すことはできないということでやりました。

 ところでですね。那覇防衛施設局は、その後、私たちに意見の提出を求めてきているんですが、そのあとどうゆう手続きをとったか、もう一度明らかにしてもらえませんか。

会長代理:今のは質問でしょうか。どの項目でしょうか。

城間さん:あ、さきほど、言っておりましたね。3月31日付でですね、4月の14日までにまた 出すようにと言うことで、この、私たちに対するなんらの釈明もなく、また同じように、文書を発送しております。私たちが一日延期をしてもらいたい、延長してもらいたいと言うことに対しては、何ら応えずに、一方的に、この3月31日をまた4月14日まで延期するから出してくれと言う、こういう文書を出しておりま す。で、あのー、4月6日の琉球新報によりますと、こういうことを言っているんですね。「公正になるべく多くの意見を聞いたほうがよいと判断し、再照会の文書を送付した。24日は駐車管理上の問題で受領できなかった」という、こういうコメントと言 っております。

 このようにですね、一連の経過を明らかにしながら質問をしたんですが、回答がですね、全くでたらめな回答をしているんです。法の下で適正な公正な手続きがされるべきですが、こういうことが全くされてきていない。差別取り扱いをされている。こういう事態が、先ほどの石原正一さんの問題等を惹起してきていることを明らかにして、私からの求釈明を終わりたいと思います。

会長代理:有り難うございました。

会長代理:あの、この会館を借りている時間は来ているんですけれども、ちょっと、区切りとして、あと一名は4の項目のところの担当でしょうか。あと1名はなんとかやりたいと思いますが、いかがでしょうか。

○土地所有者代理人(弁護士 阿波根昌秀)

 すみません、代理人の阿波根ですけど、求釈明の担当者がまだ残っているんですけれども、時間もありませんので、あと1名ということだったら、それでもよろしいかと思うんですけれども、現地立入りの斡旋についての申し入れをしていますので、そのことについては今日の公開審理の場でお答えいただきたいということにしたいと思います。

○当山会長代理

 こちらのほうから先にということですね。求釈明から先に……。

○土地所有者代理人(弁護士 阿波根昌秀)

 はい。


 出典:第二回公開審理の録音から(文書おこしは比嘉

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