大城朝助さん

大城朝助さん:

 嘉手納町の東野理原351番地の嘉手納基地に土地を持っています大城朝助です。  

 今日は、防衛施設局のですね、今回の手続きの中で、不法な、しかもこの違法な手続きをしながら、申立書では、いかにも私たち土地所有者が立ち会いを拒否したかのような申立を行っていることについて、事実関係を指摘し、釈明を求めたいと思います。

 さきほどもあの、生きている人を殺したりとかですね、いろんな嘘の話ががありますけれども、まさに向こうの申立書を見たら、これは、もう、ほんとに厳重に抗議したいと思います。あとで、事実関係ですから、対応した職員の名前も実名で上げて、なお、島袋善祐さんからも、一緒に行った島袋善祐さんからも、そういう意味では補足をして、確認をしてきたいと思います。

 私たちは1996年の6月3日に、嘉手納町の軍用地主会館に於いての土地物件調書の立ち会い署名をおこなう旨の通知を受けて、わたくし大城と、同じように土地所有者である島袋善祐さん、それから池原秀明さんの三名で会館に行きました。ここには施設局の比嘉そうてつさんであるとか運天さんであるとか、顔を知っている職員の方々がいらっしゃって、対応しました。

 会場に私たちが着いて、ただちに私と池原さんが受け付けの手続きをしている最中に、島袋善祐さんが施設局の職員といろいろやり取りをしているんですね。それを聞いたら、島袋さんが、「今日は自分の土地確認に来たので、運天さん、今日はあんたの車で基地に立ち入りができるんですか」ということで尋ねているんですね。そしたら施設局の職員が、「今日は土地立ち入りではなく、書類上で土地立ち入りをしてもらいます」といってから、「しかし、今日は私たちの手違いで、図面を忘れて添付してないので、那覇から持ってくるまで待ってもらえませんか」ということを言ったわけですね。わたしたちも一応書類を確認しようと言うことで、その申し入れを受けて、しばらく待っていたんですが、だいぶ時間も経ってから、なかなか来ないので、準備されている書面、えー、書類から確認をして欲しいと 改めて申し入れられてですね、まあ、いくつかの書面に立ち会いをして、えー、確認をしてですね、書類が不備だという旨を付記して、署名をし、まあ、印鑑を押していったわけです。

 しかし、この施設局の申立書にはですね、「一部土地調書(嘉手納町字東野理原351番)に実測平面図が添付されていなかったことから、土地所有者に対しその旨を説明し、局から立会場所に図面が到着するまで、少しの時間待ってくれるようお願いしたものの、聞き入れられなかったために、翌4日に立ち会い及び署名押印するように申し入れた。」というふうに、いかにも私たちがですね、局の申し入れを、振り切って、拒否をして帰っていったかのように、こういう申立がなされているわけです。しかし、実態は、その日の地元の、現地の翌日の新聞でも大きく報道されていますが、私たちは書類不備につしてきちっと記載をして、印鑑を押して、私と池原さんは書類に印鑑を押して、それから島袋善祐さんがですね、「現場も見せないで、印鑑を押せというのには応じられない」ということで、拒否をして引き上げてます。この件については、島袋善祐さんも直接局の皆さんとやり取りをしていますので、若干、島袋さんから補足してもらいたいと思います。


 出典:第二回公開審理の録音から(文書おこしは比嘉

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