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安保「再定義」と沖縄 アジアの視点から |
剣持一巳 編 |
緑風出版 |
copyright(c)緑風出版 |
1997年3月30日 |
目次
序論
日米安保「再定義」下の沖縄 剣持一巳
- 沖縄への視角
- 東西冷戦の終結と緊張の継続
- 宝珠山発言と東アジア戦略報告
- 新防衛大綱から日米安保再定義ヘ
- 大田知事の代理署名拒否とSACO設置
- 代理署名応諾と普天間飛行場返還の欺瞞
- 安保国体論の犠牲のうえに
- 自画像を求めて
第一部 浮上する安保「再定義」と沖縄
日米安保体制の変遷と沖縄 山川暁夫
- 日本国家が強制した沖縄の歴史
- 日米安保体制とは何だったのか
- 日米安保体制の狙い
- 日米安保体制の仕組み
- 日米安保体制の変遷
- ベトナム戦争と沖縄の祖国復帰
- ガイドライン安保下の沖縄
- 「脱冷戦」時代の沖縄と日米安保の役割
- 沖縄間題の本質は何か
日米安保体制と沖縄民衆の闘い 新崎盛暉
- 安保形成前史の沖縄
- 対日平和条約第三条と日米安保条約
- 六○年安保改定と沖縄
- 七二年沖縄返還
- 「安保タナ上げ論」と「日米防衛協力のための指針」
- 日米安保再定義と沖縄
沖縄に海兵隊はいらない 屋良朝博
- アメリカの二正面戦略と沖縄海兵隊
- 沖縄海兵隊の役割
- 必要性のない沖縄の基地
朝鮮半島有事と日米安保 事前協議の空洞化 我部政明
- はじめに
- 在日米軍基地の役割
- 有事の際における密約
- 在沖米軍基地の役割
- 「韓国条項」とは
- 事前協議の空洞化
- おわりに
インタビュー構成
七二年返還から何も変わらない 照屋秀伝氏に聞く
- 照屋さんの土地は
- 特措法の改正か
- 県民投票は四○○年の歴史で初めての主張
- 大田知事の立場は
- 七二年の返還から何も変わらない
- 沖縄を日米安保の議論に広げる
- 反戦地主たち
- 見えてこない沖縄の末来
- アジアの中心に沖縄が位置して
第二部 アジアにとって日米安保「再定義」とは
朝鮮半島と日米安保共同宣言、沖縄 徐勝
一 朝鮮半島は日米安保共同宣言をどのように見ているのか
二 日米安保共同宣言が標的とするもの
三「分断して統治する」ヘゲモニー貫徹のためのアメリカの策略
四 韓国と沖縄
中国からみる日米安保 孫占坤(ソン センコン)
はじめに
一 1972年まで
- 朝鮮戦争の中の日米安保
- 中国からみた日米安保
二 1972年〜1989年の間
- ニクソン訪中と日中国交回復
- 米中国交樹立と日中平和友好条約の締結
三 1989年以降〜現在まで
- 冷戦後の中国の安全保障観の変化
- 米国の東アジア戦略の変化と日米安保再定義
- 日米関係に対する中国の警戒
おわりに
東南アジアから見た「日米安保共同宣言」
黄彬華(ウォン ピンファ)
- 東南アジア諸国はアメリカを恐れてはいない
- 「新たな冷戦」の幕開けか
- 中国の台頭をどうみるか
- 東南アジアと中国の関係
- 「中国封じ込め」戦略は裏目にでる
- 東南アジアは分裂する
- 中日関係は試練に直面
- 冷戦時代の誤った思考
資料
- 日米安全保障共同宣言 二一世紀に向けての同盟
- 沖縄問題についての内閣総理大臣談話
- 公告縦覧代行問題知事発表
- SACO最終報告
- 普天間飛行場に関するSACO最終報告
エピローグ
ISBN4-8461-9702-6 2000円+悪税
[反戦地主の本・ビデオ][沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック]