沖縄反戦地主のたたかいを支援する基金
趣意書
私たちの正式な名称は「権利と財産を守る軍用地主会」といい通称「反戦地主会」と呼ばれ、「私たちの土地は戦争につながる一切のものには使わせない」との決意で頑張っています。私たちは、過去に「こだわり」を持ち続けることによって、沖縄の「反戦の心」を生かし、子々孫々のため、沖縄の、日本の、世界の平和のため基地撤去に向けて前進することができると信じております。
さて、私たち反戦地主は、戦後50年間強大な権力に抗して、土地が軍事基地に使われることに反対をしてたたかってきました。反戦の火種を燃やし続け、世論に警鐘を鳴らした私たちのこのたたかいは、長くてつらい日々の連続でありましたが、今、この小さな火種は大きく燃え上がりつつあります。
大田沖縄県知事は、「沖縄の基地の重圧を未来の若者たちに引き継がない」「21世紀に向かって夢のある沖縄県づくり」を目指して、軍用地の強制使用の手続きの一環である代理署名を拒否しました。それに対して、政府は、大田知事を被告として福岡高裁那覇支部に「職務執行命令訴訟」を提訴しました。
私たちは、この裁判を反戦地主が訴えられたものととらえ、結果いかんによっては、地主の権利が踏みにじられることから利害関係者として法に基づいて「補助参加」を申請しました。しかし、政府と裁判所は私たちの意見を聞こうともせず、補助参加を却下しました。
私たちは、軍事基地を地球上から完全に無くすまで如何なる困難があっても土地の提供を拒否してたたかっていきます。地球は、人間だけのものではありません。ましてや権力のためのものでは決してありません。地球におりなす生物すべての共有財産です。その中でも人間だけが戦争をやめさすことも地球の環境を守ることもできます。しかし、一部の愚かな人々が地球を破壊の道へ進めています。権力と軍事力と暴力に苦しみながらも心ある民衆の支えがあるからこそ、民衆とともに歩み、そして民衆の一員として行動することができます。私たち反戦地主は、小さな力ではありますが、民衆と心を一つにすることによって「基地のない平和な豊かな国づくり」のための変革を求めて進むことができます。
全国の仲間のみなさん、私たちのこの闘争にご理解をいただき、「反戦地主のたたかいを支援する基金」に応分のカンパを寄せていただきますようお願い致します。