抗議・要請文

 海上ヘリ基地建設の是非を問う名護市の市民投票が去る12月21日に実施された。投票率は82.45%。開票結果は下記の通りである。

当日有権者数:38,176人、有効投票数:30,906人、投票者数:31,477人(投票率 82.45%)

無効・持ち帰り571票

 

投票者数

有効投票数に占める割合

有権者数に占める割合

賛成

2,562

8.28%

6.71%

環境対策や経済効果が期待できるので賛成

11,705

37.87%

30.66%

賛成計

14,267

46.16%

37.37%

反対

16,254

52.59%

42.57%

環境対策や経済効果が期待できないので反対

385

1.24%

1.00%

反対計

16.639

53.83%

43.58%

 貴職はこの結果をどう受けとめられたのだろうか?

 11月下旬、政府・自民党は名護市の有権者を対象にした電話アンケート調査で、賛成3割・反対6割という結果を得た。このことに危機感をつのらせた政府は、アメとムチをちらつかせて躍起になって賛成票の獲得に乗り出した。

等々。

 憲法を尊重し擁護する義務を負っているはずの大臣・公務員(憲法第99条に明記)の、常執を逸したこれらの行動によって、名護市の平和と自然を愛する人たちがどれだけ苦しめられ、悩まされたことか!

 それでも名護市民は、命を奪い自然を破壊することにつながる経済振興策よりも、基地のない平和な町づくりの道を選んだ。

 名護の市民投票の結果は、どう読んでも「基地建設反対」である。にもかかわらず橋本首相は「私が予想したよりも賛成票が多かった」などと、名護市民の「基地はいらない」という意志を無視し、自分の命(政治生命)を守ることだけに躍起になっている。これは、名護市民はもちろん、「軍用地を生活と生産の場に!」と願うわれわれにとっても許し難いことである。

 政府・防衛庁・防衛施設庁はただちに辺野古沖への海上軍事基地建設を断念し、普天間基地の完全撤去実現への行動を実施せよ!

1997年12月24日

東京都千代田区三崎町2−2−13−502  
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック  
代表 上原 成信   

内閣総理大臣  橋本 龍太郎 殿
防衛庁長官   久間 章生  殿
防衛施設庁長官 萩 次郎   殿


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  • 海上ヘリポート建設計画


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