名護市民、全県、全国民へのアピール
海上ヘリ基地建設の是非を問う名護市民投票で、私たち名護市民は建設反対の歴史的勝利を勝ち取りました。
この勝利は、名護市民の良識の勝利です。名護市の、沖縄の輝かしい未来を約束する勝利です。勝利を勝ち取った全市民、そして共にがんばって下さった全県、全国民のみなさんに心から感謝いたします。
私たちはこの間、名護市の将来にかかわる大事なことはみんなで決めようと立ち上がってきました。そして、諸悪の根源である米海兵隊海上ヘリ基地は名護にはいらないことを訴え続けてきました。
日本政府は「ユイマール行動」と称して、苦難の歴史の中で築き上げた沖縄県民の「心」に土足でふみ込み、金で沖縄の心を買う暴挙に出ました。しかし、私たち名護市民は心を売りませんでした。日本政府による常軌を逸した市民投票への介入をはねのけ、勝ち取った勝利の意味は極めて大きいものであります。
今日の勝利は、平和と民主主義を求めるすべての人々の勝利であり、2年前の少女の悲痛な叫びに答え、人間の尊厳を守っていく闘いの大きな一歩です。
国策の名の下に、権力を総動員し、基地建設押しつけに躍起になってきた日本政府の責任は重大です。日本政府は市民の意志に従い、海上ヘリ基地建設計画を直ちに撤回し、普天間基地を無条件に全面返還すべきです。
比嘉鉄也名護市長は、市民の審判を厳粛に受け止め、日本政府に対して基地建設反対の意志を明確に表明せよ。
私たち名護市民は、今日の勝利の上に立って、海上ヘリ基地建設を完全に断念させるまで、さらに市民の意志を結集すると共に、平和と名護市政の民主化を求めて、尚一層まい進することを表明いたします。
1997年12月21日
海上ヘリ基地建設反対協議会
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