集会決議

 沖縄は復帰から25年が経過した。25年たっても、基地の重圧は同じだ。それどころか基地の75%が今も沖縄に集中している。「普天間返還」も県内移設条件付きで、結局はたらい回しだ。日本国憲法の下に復掃したはずなのに沖縄では憲法が適用されていない。

 特措法はそれ自体、強制使用が対象地主に今日でも「戦争難民」を強いるものであり、しかも個人の財産権侵害・達憲の疑いは濃厚だ。ましてや事実上、沖縄だけに適用される差別的法律であり、沖縄での住民投票抜きだという点でも憲法達反だ。

 しかもその「改正」案はほとんど実質審理抜きで可決、まさに民主主義は殺された。また去る4月25日の日米首脳会談で橋本首相は、日本側から米軍の兵力削減を求めなかった。しかしそれは沖縄の地元住民の意思、しかも強い願いである「米軍基地の整理・縮小・撤去」とは正反対である。しかも昨年4月の安保共同宣言にある「兵力構成の協議」にも反している。さらにSACO(日米行動委員会)を設置した趣旨も、米軍基地の整理・統合・縮小にあったはずである。兵力削減を求めないでおいて、果たして基地縮小ができるのか?さらにはまた特別措置法「改正」時の付帯決議である「基地の整理・紋合・縮小に全力をあげる」にも反している。

 とても「沖縄の心を心として受けとめ」たことにならない!沖縄の心はまさに踏みにじられている。飾られた、嘘の言葉をこれ以上沖縄に対して重ねることは許されない。一日も早く平和な島にするように、米軍基地をただちに撤去させようではないか!

  1997年5月15日

沖縄は生き抜くぞ!憲法違反の土地強奪を許さない!  

5・15集会参加者一同    


  集会・デモの模様(画像)



米軍用地特措法改悪関連の資料][声明・決議等][沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロック