6月29日未明、北谷町美浜で発生した米兵による女性暴行事件は、子を持っ親として、女性として激しい怒りを覚えると共に、言い知れぬ恐怖感をもたらしました。
基地脱却のおもいを込めてつくられた北谷町美浜地域は、多くの町民や若者達が集う場所として発展しつづけています。
実際、美浜地域は、基地依存からの脱却をはかる地域活性化成功例として全国的にも注目を集めています。このような美浜地域で、傍若無人な、女性の人権を踏みにじる暴行事件が引き起こされたのです。
被害に遭われた女性の悲しみや苦しみを思うと、激しい憤りで体が震えるほどす。
私たちは同じ女性として、今回の事件を絶対に許す事は出来ません。女性が女性として人間らしく自由に生きるためには、身の安全が保障され、どのような時でも安心して行動できるという事が保障されるべきです。
世界人権宣言はその第5条において「何人にも、拷問または残虐な、非人道的な、若しくは屈辱的な取り扱いを受けることはない」と謳われています。
女性としで性暴力を受けると言う、これほどの「残虐な」「非人道的な」「屈辱的」なことがあるでしょうか。しかも許せないのは、このような非道な事をしている犯人が、米兵であると言う事によって、ただちに逮捕される事もなく、日米地位協定の特権のもとに保護されたという事です。
これまで、在沖米軍人・軍属らによる事件は後を絶たず、その度に米軍は「二度と起こさない」と再発防止、綱紀粛正を誓いました。しかし、今年に入ってからも北谷町北前で起きた放火事件、美浜で起きたグリーンベレー隊員の器物破損、全裸米兵の住居不法侵入など、目に余る事件が続発しており、今回の女性暴行事件はそれに輪をかけた悪質極まりないものであると言わざるを得ません。
このようなことは、すべて、基地があるゆえに引き起こされているものに他なりません。
私たちは、女性の人権を守るため、女性の力を結集し怒りを持って抗議します。
2001年 7月7日 「立ち上がろう女性たち」 北谷町婦人連合会
【賛助団体】
沖縄県婦人連合会・中部婦人連合会・北谷町PTA連合会・北谷町職員労働組合女性部・北谷町生活研究会・北谷町母子寡婦福祉会・北谷町更生保護婦人会・北谷町子ども育成連絡協議会・北谷町青年連合会・北谷町老人クラブ連合会・北谷町社会福祉協議会・北本町自治会連絡協議会