内閣総理大臣 小泉純一郎 様
外務大臣 田中真紀子 様
防衛施設庁長官 中谷元 様
米国大統領 ジョージ・ブッシュ 様
駐日米国大使 ハワード・ベイカー 様2001年7月7日
日本カトリック正義と平和協議会
会長 松浦悟郎司教米兵による性暴力事件に対する抗議と、地位協定と米軍基地の抜本的見直しの要請
6月29日未明、沖縄県北谷町で起きた米兵による女性強かん事件に対し、私たちは、被害女性が負わされた恐怖と心身の苦痛に深く心を寄せると共に、事件の抜本的な解決策に取り組もうとしない、日・米両政府に強く抗議します。
1995年の三人の海兵隊員による少女強かん事件をはじめ、最近だけでも、連続放火事件、大型ヘリ2機の接触事故、モデルガン発砲事件、少年ひき逃げ事件、全裸のアメリカ兵の民家侵入事件、女子中学生へのわいせつ行為などが相次いで引き起こされています。これは、沖縄に基地と米軍が存在するから起きた事件や事故であり、今日、明日にもまた起り得るものなのです。軍隊は人を殺す組織であり、米兵はその訓練を受けている人たちなのですから、暴力で人権を踏みにじることにどれほどの痛みを感じているのか、疑問を禁じ得ません。軍隊が一人ひとりの「いのち」を守らないばかりか、軍隊の暴力性が女性の尊厳をどれほどひどく傷つけるものであるか、私たちは過去の歴史から学んでいます。
沖縄の人たちは、「日本の安全」を理由に、日常を暴力で囲まれ、危険と不安と怒りの中での暮らしを余儀なくさせられています。私たちは、沖縄の人たちに犠牲を強いていることを知りながら、彼女たちの悲鳴に耳を塞ぐことはできません。
今回の事件に対し次のことを要求します。
以上