19 「いい人情報」――藤本義一さん、針生一郎さん、今野求さん、若林煕さんなどの情報
(1999.6.6...掲載)
『毎日新聞』の記事に、私が「いい人」(ガンとお付き合いをするようになった人)の連絡網をつくろうか、などと言ったとでたせいか、「いい人」の仲間たちの情報がいろいろ寄せられるようになりました。なかには、「私もいい人になったので、お知らせします。登録してください」などという連絡まで来るようになりました。以下、最近の「いい人情報」をお知らせします。今後も、私の周辺の「いい人情報」は、この欄に掲載してゆくことにします。
1. 藤本義一さんの状況とお願い。
6月3日、築地のがんセンター(13階東棟17号室)に入院された藤本さんには、4日から、放射線治療が開始されました。私は、5日(土)に、お見舞いに行って、いろいろ情報を貰ってきました。
照射の時間は1日1回、数分間の短いもので、これを16回続けます。土曜、日曜はありませんから、入院期間は最低限3週間となりますが、放射線も多少の副作用がありますから、途中で発熱等の影響が出てくれば、一時中断して、様子を見るということもありえます。今は、特に悪い症状は起きていません。面会も可能です。長期入院はまずありえないようです。16回の照射の治療が終れば、退院ということになります。
これまで、藤本さんは、代々木のマンションに一人だけで生活しており、週に1度、掃除と洗濯に、通いの民間家政婦さんが通っていました。食事は、自炊か、ファーストフードという暮らしでしたが、今度の入院までは、ほとんど食事がのどに通らないと言われていました。現在、体重が50キロを割ったと言っていました。ですが、入院後、病院で出される食事は、食べられるようになり、体重も少し上向いたかな、という話でした。このまま食欲が続いて、食事がとれるようになるといいのだが、と思います。
退院時の健康状態によりけりですが、これまでのような、マンションでの一人暮らしは、これからはかなり無理なように私には思えます。となると、食事つきの老人ホームのようなところへの入所を考えなければなりません。(ホスピスは、いずれは探さなければならなくなることもありえるでしょうが、まだ早すぎると思います。) しかし、藤本さんにはまったくその種の情報はなく、これは皆さんへのお願いですが、東京近辺で、入所できる老人ホームの候補をお知らせ願えないでしょうか。入所資金は、あまり心配しなくていいようです。お心当たりを聞いていただければ幸いです。
奥様はすでに病気で長く入院中、お子さんもおられますが、そのお一人も療養中などの事情で、ご家族との連絡はもちろん、ついていますが、なるべく周辺の仲間たちが応援してあげた方がいいという、私の判断です。
2. 針生一郎さんからのご挨拶
針生一郎さんは、5月末に退院、このほど、以下のようなご挨拶状が送られてきましたので、お知らせします。
「このたびは私の病気入院に際し、御親切なお見舞いなど多数ご心配いただきありがとうございました。さいわい抗癌剤点滴をニ周期つづけて患部がかなり縮小したらしく、去る五月二十五日に退院しました。ただ抗癌剤では完治にいたらず、今後は半月ごとに通院しながら自宅で療養を続けることになりますが、いちおう御休心ください。まずは退院のお知らせとお礼まで。 一九九九年六月五日 針生一郎」
3. 今野求さんの状況
『労働情報』の今野求さん(元「全国反戦青年委員会」代表)は、最近、市川誠元総評議長の葬儀にも出席するなど、退院後かなり元気になった様子だと、その際、同席した渡辺勉さん(元全国一般南部労組副委員長)から聞きました。
4. 若林熈さんも「いい人」の仲間に
元総評国際局、元鎌倉市議の若林熈さん(80歳)からお便りがあり、私同様、胃がんになって、手術を受けたとのことでしたが、それでも新ガイドライン関連法案国会通過などの最近の政治状況を憂える言葉などが続き、お元気な様子が察せられました。
昨年来、貧血がひどく、検査の結果、胃がんと判明、今年の4月8日に胃の切除手術を受けたそうです。入院時の体重58.85キロ、手術直後は53キロ、退院時50キロだったのが、今、51.5キロに上向いているとか。「慌てず騒がず、療養に努めています」とのお便り。