news-button.gif (992 バイト) 15 「戦後平和日本」の終焉に立ち会うデモに参加しました。(1999.4.27..掲載)

 4月26日(月)、夕刻からの国会周辺での行動に参加しました。この日午後、衆議院の関連法案特別委員会では、新ガイドラインにともなう周辺事態法が多数決で採択されました。反対は共産党、社民党、そしてつい前日にやっと反対を決めた民主党でした。

 この日議決された法案は、なんと、その数時間前に議員に配布された修正案で、それは、議会の審議の中から生まれたものではなく、ホテル・オークラや全日空ホテル、あるいは赤坂の待合などで自自公の間の談合で取り決められたものでした。国会での議論も、ましてや民意などまったく無視した経緯でした。

 私は、市民の意見30の会・東京の仲間たち10人ほどと、午後5時からの衆議院面会所での集会と、午後6時からの社会文化会館→国会→日比谷公園のデモに参加しました。デモは、婦人民主クラブや『派兵チェック』のメンバーなど、各市民グループの300〜400人くらいだったでしょうか。京都で「反関連法案のホームページ」をつくっている比嘉明子さんにもそこで、お会いしました。南通用門前を通っているとき、デモで顔なじみの年配の男性から、「あれから40年、隔世の感がありますな」と話しかけられました。1960年5月の、国会を取り巻いた30万人のデモのことを頭に浮かべていたのでしょう。

 いずれ、この問題については、感じていることを書くつもりですが、とりあえずの感想は、「この法案通過をもって、『戦後平和日本』と言われたものも、憲法第9条もいよいよ終焉であり、その最後を見とどけるために加わっているデモだ」という思いでした。もちろん、明るい気分などあるはずはありませんが、それほど落胆して落ち込んでもいません。私たちの基本的姿勢は変わりませんが、運動の目指すものは、根本から再構築されなければならないでしょう。

 とりあえずの報告です。

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