59 2011年の初めに (2011年01月07日 掲載)
ひどい2010年が終わり新しい年になりましたが、今年は少しでもよい年にしたいと思うと、すぐ80歳になる老人も休んでばかりしてもらえそうもないですね。
◎賀状のことと
、1月29日の天野祐吉さんの会合
今年の賀状を紹介します。毎年と同じく、差出人は「天国」よりの割り込み人が入って、二人の連名となっています(左)。“天国”では歳をとらず今も74歳とは、これはうらやましい限りです。
賀状(右)の私の第2節で、今年の憲法記念日への反改憲意見の全国商業紙への市民意見運動のお願いを書きました。何人もの方から、協力するから申込書を送れという連絡を頂いています。ありがとうございます。今月の29日(土)の午後、この市民意見広告運動として、広告問題の評論家の天野祐吉さんをお呼びして、意見運動についての意見交換の集会を開くことにしています。この問題に関心をおもちの方が、ぜひご参加ください。以下の通りです。
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◎暮の西東京市の市議会議員選挙 憲法を主張した森議員が大トップで当選!
ほとんどの地域では、今年の4月が統一地方自治体選挙でしょうが、私のいる西東京市は昨年暮れの12月26日が投票日でした。私は毎回、無所属の反戦市民派の森輝雄さんを支持しています。選挙のリーフレットにも名前を載せてもらっています。
4年前の選挙でも、森さんはトップ当選者でしたが、今回は群を抜いての当選でした。前回では2,955票でトップだったのですが、今回は、当選者28人(立候補者34人)のうち、トップの森さんは何と5,427票で、第2位の候補(自民党)は3,468票、第3位(無所属)は2,462票でした。最後の28位当選者(共産党)の1,416票の4倍近い数字になります。
民主党は、現職5人のうち4人までが落選し、現有5議席から3議席に大後退。自民党は6人、公明党は6人、共産党が4人、みんなの党と生活者ネットワークが各2人、無所属が4人でした。社民党は、これまで一人いた議員が次点になり、ゼロになってしまいました。
4年前のときにも『選挙公報』のことを言いましたが、今回も、『広報』の中で、「憲法」について主張した候補者は、森さんたった一人だけでした。あとは共産党も生活者ネットも社民党も「憲法」については何も触れてないのです。森さんの「広報」の中の主張で「憲法を生かした市民社会を! 平和な社会で豊かに暮らす権利が憲法の中にはある。生きる権利を侵す貧困を解決しよう! すべてを壊す戦争に反対しよう!」とはっきりと記してあります。
地方選挙だから、自治体の選挙だから、国政のような憲法のことなど関係ない……そんな候補がほとんどなわけですが、そんなはずは在りません。日常の生活を行なっているそれぞれと地域の中に、憲法がすべての問題に生きていなければならないはずです。みなさんの地方の今度の選挙では、関係した候補者に、憲法についてのハッキリした姿勢を表明するよう、求めて下さい。
◎母は98歳になります
私の母は、今月18日で98歳になります。右の写真は、今年の正月2日に私が撮ったものです。昨年、腰と脚がかなり弱くなって、歩くのがほとんど難しくなったのですが、でも、歩行用の車を押してゆけばトイレにも一人で行きます。とくに頭がまったくボケていないからありがたく、昨年の暮れに会ったときは、民主党のダメさを長い間聞かされましたし、この正月は、近いうちに意見広告の賛同費を渡すからね、と言われました。私は77歳になったときに出した拙著『民衆を信ぜず、民衆を信じる』の「あとがきに代えて」で母のことに書きましたが、その最後に「それでも、母より先に死ぬという親不孝だけはしてはならないと思っている」と書きました。つまり、賀状で連れ合いが書きましたように、私はまだしばらく、この世にいなければならないのかな、ということになってしまうのです。