97 腰痛はいくらかよくなってきました。でもいろいろ大変でした。(2013年12月4日 掲載)
12月に入りました: 12月に入り、窓の下に見える銀杏の黄色の葉が散らしだし、毎朝
夕には富士山がきれいに見えるようになりました。寒くなれば寒い時期なりに、風景はきれいです。それにしても、政治の風景はますますひどいものですね。秘密保護法の問題や、デモに対する「テロ」評価だの、毎日の報道にはまったく胸が締め付けられる思いです。マスコミでは毎日のように、秘密保護法に対する批判記事や各界の反対意見などが載っていますが、11月30日の『朝日』夕刊には、「昭和史再訪」欄の60年の日米安保条約改定の記事(三ツ木勝巳記者)の中には、辻一郎さん、田原総一郎さんととも、私の談話も載せられ、「自ら街頭へ、市民運動の原点」という言葉も載っていますが。
腰痛はいくらか良くなったようです: 腰痛が始まったのは6月でしたから、ほぼ半年になります。ここ最近、この腰痛がいくらか良くなってきました。「痛いぞーツ!」と一人で怒鳴らざる
をえないほどの激痛は出ないようになってきました。でも、腰の鈍痛は依然残り、顔を洗う時だの、キッチンで茶碗や鍋などを洗う時だの、身体が前に曲げざるをえない時には、5分も過ぎると痛みはだんだん強くなり、しばらく休まなければなりません。また、歩くのもなかなか以前のようにはなりません。それにしても、状態は徐々にですが、
快復しつつあると思ってきています。
多くの知人の方がたから、いろいろご心配くださり、
お見舞いのお手紙やメールを頂いたりして、本当にありがとうございました。自分の同じ痛みのときによく効いたと、塗り薬や湿布剤を送ってくださるかたもありました。このうち、「インテバン・クリーム」という塗り薬はとてもよく効き、クリ
ニックから出してもらって毎日、3〜4回も刷り込んでいます。また、何人かの知人や、弟妹らからは治療代への援助に……とカンパまで
少なからず頂きました。お礼を申し上げます。
でも、いろいろ大変でした: ですが、こうなるまでの半年間、こうしたらどうか、ああしたらどうかと、いろいろ考え、手をうってきた私なりの努力もかなり大変でした。老人の腰痛への私なりの手
のいくつかをご報告しておきます。年配の方で同じような患いになられる方へのご参考になるかもしれないかと思ったからです。順序はばらばらですが、以下にあげてみます。
探してみると、いろいろ、道具が見つけられるものですね。
(1) ステッキ: 3本目の脚を使うようにしました。つまり、杖、ステッキの使用です(左の写真)。腰痛のため、歩く時は腰が曲がったままで、視線は足のつま先ばかりになり、前を見えないようになっていたのです。ですが、ステッキを使って歩くようにすると、腰はかなり延び、大分先の前のほうまで見えるようになります。
ヘルパーステーションの方から、カタログのパンフをもらいましたが、ステッキの種類が多すぎるのにビックリしました。3千円ほどのものから2万円近いものまで、数十種類もの商品があり、写真と短い説明ではどれを選ぶのか、まったく分かりません。それらが、実際に手に握って比べられればいいのですが、それら何十本のステッキが揃っているよういな店はほとんどありません。結局、リハビリに通っているクリニックの
理学療法士の方と相談して決めました。三
、四ヶ所も曲げられて鞄にも入れられるようなものではなく、長さだけが変えられる軽いものにしました。実際に買おうとするときも、同じものの値段が、インターネットで探してみると「楽天」や「AMAZON」のリストにはかなり安いものがあり、結局、私は、カタログにあったものより1000円ほど安く、4,368円のものを入手しました。
(2) リハビリ・治療費: 週2回通っている整形外科のクリニックでは、腰や脚の動きのリハビリを追加
して行なうように始めました。以前から、頸や肩の凝りと痛みを治療するため、頸を上に引っ張ったり(「頸椎索引」という。右の写真)、背中や頸に電気で叩くようなリハビリ(「低周波SSP」という。)をやっていたのですが、別に腰の痛みを
治療し、脚の力を増やすためのリハビリも増やしました。足の先に重しを着けて脚を上下させる動きで、いかにも運動をしているなと思えさせるものです(
「下肢運動器」という。左の写真)。また、毎週、月曜日と木曜日の2回、クリニックで理学療法士からは、それまで
「肩甲帯〜脊柱のアライメント改善、肩甲骨周囲筋群の強化を中心にするリハビリ」をしてきたのですが、最近の「立ち上がり動作や歩行時の易疲労性」は「全身的な筋力低下及び発揮困難が原因」としてあげられるとし、「下肢や体幹筋の機能向上を図り、症状の改善を図る」(これらの文の「……」部分はクリニックの報告書の引用)という、腰や脚でのリハビリも追加し、20分の時間も40分に増えてきました。
これらのリハビリの費用は、1割負担の健保保険なのですが、月1回にあるレントゲン検査や診断、薬品の費用を別にして、毎週2回あるリハビリの治療代は、最低でも240円だったものが、400円に
上りました。それ以外の内科、神経内科、泌尿器、眼科などにかかっている一切の治療費と薬品代を合計しますと、毎月1割負担ですが1万円以上になっています。少なくないですね。
(3) 籐の立ち上げ用ステッキ(?): 前にも書きましたが、いったん床に腰をつけたり、しゃがむと、もう脚の力だけで立ち上げることはまず出来ません。上から何かに引っ張ってもらったり、手の下に何かで押さない
と立ち上げられないのです。ところが、衣類や家具、台所用品など、さまざまな商品を並べた宅配販売カタログの雑誌を手にしていたら、この種の品物がいろいろ載っているのです。その中
に、腰痛に関係するものとして2つを見つけました。一つが、籐でつくられた立ち上がり手伝い用の家具(?)でした。名前には「籐つかまり立ちステッキ」というのですが、とても「ステッキ」とは思えないような形のもので、82cmほどの高さです。右の写真を見ていただくしかないでしょう。これは役に立ちます。先についたゴムの部分を床につけ、上の籐の巻いてある段の部分に手を置いて下に押すと、何とか腰を立ち上がるのが出来るのです。6,000円もするので、安くはありませんでしたが、助かるようになりました。
(4) KOSHI RAKU: これも、名前では何だか判らないでしょう。右の下の写真のものです。キッチンの流しの手前側の上に載せるもので、外側には強いビニール製のカバーがついて
いるクッションです。これをつけておくと、流しで鍋や茶碗などを洗う時、腹部をこれにまかせて体重をかけ、腰に力をいれずに作業ができるのです。これは960円でそれほど高くはありませんでした。
(5) 「トゥルースルーパープレミアム」: 商業紙の上に最近何度も一面全面の広告が出されている「トゥルース
リーパープレミアム」という寝具があります。……「睡眠中」の腰や肩の「悩み」を解消……と「愛用者200万人突破の話題の低反発マットレッス」だとあります。値段は安くなく、シングルサイズでも22,800円なのです。つけたほうがいいというカバーまで
含めると、26,320円にもなります。宣伝の文を全面的に信用するわけではありませんでしたが、「体圧分散」で腰や肩への負担が軽減……と、良さそうに思えます。なによりも、「90日間、使用感にご満足いただけなければご使用後でも返品可能!」とあるので、それなら、一度申し込んでみるか、と思いました。それ以外に、私が今度買い求めたものは、全部、返品可能、代金戻すという条件のものばかりです。届いたものの重量の重いことにびっくりしました。広告文の中にも、小さく「本体のみの重量」で4.5kgとあるのですが、その点をあまり
実感しておりませんでした。まず、陰干しをしてから使用とあったのですが、この4.5kgのものを物干し竿にかけるのは、私には大変な苦労でしたし、その本体の外にさらにカバーをかけるのも、困難で、ヘルパーさんにお願いする以外には出来ませんでした。とにかく、本体は重すぎるのです。
と、いろいろな問題はあったのですが、今日で約1週間使ってみて、悪くないなと思っています。それ以前は、腰が痛いために、就寝してから眠るまで、少なくとも30分、ふつうは1時間ほどかかりました。ところが、このマットレスを使ってからは、毎晩、10分以内に眠ってしまいます。朝、起きた時も、腰の痛みは大分少なくなってきています。
今度いろいろ買い求めた道具の中で、いちばん高いものでしたが、今のところ、これを返品しようと思うようにはなっていません。
(6) 食事の改善: 本欄の前々号で、『朝日新聞』9月15日号に載った「高齢者の『粗食』に注意」、「肉・脂の不足 老化早める」という記事のことに触れました。ところが、続いて11月22日の同紙にも、「シニアこそしっかり食べて」「高齢期、メタボ予防より筋肉維持」という生活面のトップの記事が出ました。一日に少なくとも80グラムを目安に肉類を食べなければ、と勧めています。確かに魚類と野菜類は好きでよく食べてきましたが、肉類は少なくなっています。「たんぱく質の節制を続けると、骨がもろくなり、筋力が弱る」とあり、腰の痛みの治療にも、もっと肉類を増やすことが必要のようです。というわけで、最近、肉類のレシピを増やしています。
11月の食事から一部を挙げて見ますと、ささ身入れのとろとろ中国粥、宮城黒毛牛の和風ステーキ、豚の肉じゃが、わんたんスープ、鶏ささ身の一本焼き、焼き大根と鶏ひき肉の炊いたん、鶏手羽の煮込み、ローストキッチン、白菜とソーセージのミルク煮、親子丼、合鴨ロース、ミートソーススパゲッティ、鶏カツサンド……と、魚や野菜だけでなく、かなり肉類が増えてきています。でも、やっぱり魚介類や野菜が好きで、渡り蟹の味噌汁、牡蠣わかめ蕎麦、さわらの味噌照り焼き、帆立と烏賊のバーベキュー、大根の皮とぶりのきんぴら……なども入っています。
(7) テレビ体操: 腰痛が始まるまでは、毎日午前9時55分からNHKテレビに、5分間だけですがテレビ体操があり、それを続けていました。国会の議事があると、その中継のためにこの番組が出なくなってしまうのですが、そのために録画もしておいて、それでやっていました。でも、腰痛が始まってからは、痛くて出来なくなり、半年は中絶していました。ところが、整形外科クリ
ニックの先生から、多少は痛みがあっても、身体は出来る限り動いたほうがいいと言われ、11月末から、また5分間のテレビ体操を始めました。半年止めていたためでしょう、身体はまったく硬くなっており、以前よりもスムーズに動かなくなっています。でも、続けていると身体も柔らかくなってくるだろうと思い、毎日続けております。
(8) ありがとうございました: というわけで、腰痛対策には結構お金がかかりました。大赤字になりそうだったのですが、知人や弟妹などから思いもなかったお見舞いもいただき、無理をかけずに入手できることになりました。本当にありがとうございました。
先週は、しばらく参加できなかった「市民の意見30の会」の機関誌『市民の意見』の発送作業にも顔を出し、ニュースを封筒の中に入れて封を閉じる作業に加わりました。来週は、『市民の意見』の編集委員会の会議にも出るつもりです。ただ、金曜日に国会周辺に集まるデモへの参加はまだ無理のようです。
あと一月で母は101歳: そろそろ賀状の準備の時期になってきました。やはり、来年用の賀状も、74歳のままの連れ合い、祐子との連名の賀状になるでしょう。一方、この世にいる私の実母のほうは、1月半ばで満101歳になるのです。頭はまだ元気で、私が腰が痛い間は顔を出さなくていいから、などと言われ、しばらく訪ねていませんでした。でも、医者が少しは痛くても身体を動け、というので、近く訪ねてみようと思っています。里芋が大好きで、いつでも里芋と烏賊の煮物をどっさりと作ってゆくので、今度も持ってゆくつもりです。
1月12日の成人日には、地元の「原発はいらない西東京集会」の第12回目のデモがあります。前回は欠席したのですが、何とか次回は出発集会だけでも顔を出したいな、と思っています。