90 5〜6月は同窓会や同級会が多いですね。(2013年05月21日  掲載) 

 このところ、同窓会や同級会の案内がつぎつぎ届いてきています。 
 すでにあったのは、同窓会ではなかったのですが、毎年5月と10月に行なわれている旧ベ平連運動の仲間を中心とした人びとの集まりが5月18(土)〜19日(日)にあり、毎回山梨県の忍野村で行なわれる集まりです。中央高速で車で行ったので
すが、この日はとても暖かく、富士は実に綺麗に見えました(右の写真)。今回は20数名が参加しましたが 、京都や名古屋などからも集まり、久しぶりに数年も経って顔を見せてきた仲間もありました。80代の者は私だけで、あとはベ平連当時は学生や高校生だった若い活動家だった 人たちですが、しかし、もはや60代の後半などですから、自分や参加していない仲間たちの健康状況、とくにガンや脳梗塞などの報告がまず始まったのは、やむを得ないのかと思いました。しかし、そのあとは、原発事故問題、沖縄問題、阿部政権と参議院選挙問題など、現在の重要問題が次々と話題になり、それぞれ専門 的な立場も使いながら、実に深い議論が続きました。その中で、橋下大阪市長の「戦場の性の問題」についての話では、映画『戦争と一人の女』(左の写真)が話題となり、これはぜひ観て考えてみて、という提案が強く出されていました。観てみたいと思っています。(この映画について、『朝日新聞・名古屋版』4月7日号に詳しい解説の文が出ていました。ここをクリックしてご覧になって下さい。) 頭がほとんど硬くなってきている私としては、大変な勉強の場となりました。そのほか、多くの人が最近のスマホやタブレットを使いこなしており、古い携帯電話しか使えなくなっている私に、易しいからぜひ使ってよと、いろいろ教えてくれました。たしかに便利そうで、何とか使うことを考えてみようかな、と思うようになりました。庭に焚き火を燃し、その周りに腰掛けてビールやワイン、おでんや焼き鳥、サラダ、握り飯などを飲んだり食べながら、土曜の午後から午前1時過ぎまで話が続きました。
 あとは、本物の同級会などです。まず、明後日23日(木)に、旧制浦和高校の27回文甲のクラス会で、新宿に集まります。毎年5月に続いています。当時のクラスの三分の一ぐらいが集まるでしょうね。
 次が、その翌日に続くのですが、旧制埼玉県立川越中学の同級会で、川越市の高級の割烹旅館で開かれます。ちょうどタイムリーに、今夜の8時、NHKのBSプレミアムに「街歩き 小江戸川越壮観!!」という1時間の番組があります。蔵造りの街並みや、川越まつりの山車、そして鰻や薩摩芋がふんだんに画面が出てきさそうなので、これは見てみようと思いますが、ここ数年はなかった同級会なので、これにもぜひ行ってみようと思っています。 この案内状の葉書の文章、面白く、ご紹介しておきます。
 「傘寿をすぎ、花咲き花の移ろいて早や三年、師弟の情思濃やかに 切偲の友誼も亦厚く、大和心に西の才を追い求めし頃の 童顔の面影をしのびつつ、破顔談笑のひとときをすごす集いも、打ち出し太鼓を鳴らす潮時かとの思いもこれあり、この度、学び舎 楠の庭を抱く天与も深き川越に、集合総年令4,000才を目標として、全員集合のラッパを吹きます。 /請う大参集を! お待ちしていま−す。 /社頭の梅 オールド ボーイズ」
 さらにまだ続くのが、6月3日(月)に、小学校の同級会で、「富士見一八会」が水道橋のホテルの中で行なわれます。東京市麹町区の富士見尋常小学校を昭和18年(1943年)に卒業したので、そういう名の会になっています。当時のクラスは50数名いた のですが、毎年のこの集まりは20人弱ですかね。毎年、一人、二人と訃報が出されるのが寂しいのですが、今年は卒業から満70年になるわけで、これにもやはり行ってみようと思っています。
 それ以外に、同窓会とはいえないのですが、大学の当時、二つに大分裂していた日本共産党のうちの一つ、「東大再建細胞」の「同志(!)」の集まりが横浜で行なわれることにな っています。これは初めての集まりになるのですが、ぜひ出てこいという誘いがあり、これにも出かけますかと思っています。当時「50年問題」で分裂していた共産党のうち、この「東大再建細胞」とは、いわゆる「主権派」と言われる徳田グループでしたが、東大ではまったく少数派で、いわゆる「国際派」の東大細胞は100人以上の党員がいたのに対し、「再建」のほうは10数人しかいなかったのでした。その時の話は、私の拙著『市民運動の宿題』(思想の科学刊)の中に書いてあります。
 以上、似たような集まりが5つも続くわけです。ちょっと痛いのは会費です。1回5千円ぐらいですから、全部ではだいぶ辛いですね。今月の赤字は大赤字です。