第8回 原発はいらない西東京集会アピール
私たちは、待ったなしで原発ゼロの実現を求める。
福島第一原発事故で、私たちは取り返しのつかない放射能汚染の危険に曝されている。
事故炉からは、毎時1000万ベクレル以上の放射性物質が漏れ続け、手のほどこしようがない。
事故処理作業は困難を極めている。廃炉完了までに、どれだけの被曝労働者の健康と命を引き換えにしなければならないのだろうか。
1986年のチェルノブイリ原発事故では、リクビダートルと呼ばれる事故の後始末人が2010年までに83万人。その9割以上が健康を損ねたとロシア当局は発表している。
福島第一原発では労働者の被曝隠しや賃金のピンハネが問題化した。
被曝労働者の人権侵害と使い捨ては許されない。
被曝労働の上に成り立つ原発の存続は許されない。
福島第一原発事故で安全な「核の平和利用」という国策は失敗した。
原発は巨大地震に耐えられない。
この先、第2、第3の巨大地震発生の危険性を否定できず、更なる原発事故発生の危惧がある。
内部被曝は進行している。低線量被曝の影響は徐々に現れてくる。
福島の子どもたちが特に心配だ。
私たちは、世代を超えて被曝の影響が続く異常さに立ち向かわねばならない。
政府が今なすべきは、原発ゼロの決断だ。
しかし、決断しないどころか、使用済み核燃料の再利用を図る核燃料サイクルに固執。
原発輸出推進策の継続で、原子力技術の維持・確保を目論み、米国の庇護の下「潜在的核保有国」であり続けようとしている。
現実に被曝する生身の民を見ようとしない政治の貧困を直視し、
私たちは、原発を廃止して、抑止力としての「核」に頼る政治に決別しなければならない。
この7月、政府・経済界等は電力不足の不安を煽り、大飯原発2基を再稼働させた。
その大飯原発は調査により、活断層が存在する可能性が推定されている。
原子力規制委員会は、安全側に立ち、職務権限により、
運転中の大飯原発3,4号機を即刻止める勧告を政府にすべきだ。
大間原発建設は中止すべきだ。この先、新しい原発を造るのは愚の骨頂だ。
古い原発も新しい原発も、原発はいらない。どこにもいらない。
私たちは、福島で、日本中で、世界中で「原発NO!」の意思表示を続ける運動
と連帯し、行動する。
2012年11月18日 原発はいらない西東京集会参加者一同