81 11・11の「大占拠」(?)の集会、雨の中、国会正門前には何とかたどり着きましたが、ビショビショ。 (2012年11月13日
掲載)
国会正門への集まり――今年の「紅葉狩り」か: 本欄の前号で、「11.11反原発1000000大占拠」に参加
、と書きました。かなりの雨でつらいとは思いましたが、エイッ!と出かけました。30の会の事務局の近くで車を置き、代々木駅からJRと地下鉄で国会議事堂前駅まで行き、5時に着きました
。が、それからが大変でした。雨の中をあっちへ行け、こっちは通れない、止まれ、歩け、など警官からいろんな指示があり、国会議事堂の正門前に集まるというのが市民の意見30の会の提案でしたが、正門には大回りを歩かねばなりませんでした。途中、意見広告運動の脚の悪いFさんと会えましたが、とても会えそうな
いので戻るところだということでした。人びとでいっぱいで、傘がぶつかる中をごく少しずつ少しずつ進み、何とか国会正門の前近くには着けましたが、30の会の旗を探すなどという
のはとても無理でした。警官隊は、歩け、歩けと言い、ぐるっと周るだけで元のところに戻るだけのようでした。
ですが偶然でしたが、そこで市民の意見30の会の事務局のKさんから声をかけられ、事務局の
Iさんと国会座り込みのグループのOさんの3人
に会えることができました(右の写真)。Oさんからは、蒸かしサツマイモと沖縄の西表黒糖の飴をいただき、
雨の議事堂正門前でサツマイモを食べたりしたのですが、とにかく周りは傘と脱原発のシュプレヒコールで何も見えず、人びとの傘からの雨水の雫でビショビショになりました。沖縄の
紅型の小袋に、手帳や読書中の中野孝次『方丈記』の文庫などを入れて持っていたのですが、これもすっかり濡れてしまいました。その後、帰路の途中、文京区のお寺の住職で、もとベ平連の活動家だったSさんの仲間たちからも、話をかけられました。
あとからメールで知りましたが、市民の意見30の会の旗をびしょ濡れになって担いでいた事務局のYさんやNさんらは、警官に規制されて横断歩道を渡れず、正門前集会の向こう側のキッズコーナーにいたとのことでした。
国会前では、ほとんどは傘しか見えない集まりでしたが、色がいろいろ。昨年の秋は、山梨できれいな紅葉を見るのに行けたのですが、今年は、終わりになりそうな丸木美術館の「反核反戦展2012」さえ行けるか危ないな、と思っているところで、とても紅葉狩りなど無理だと思ってい
ました。ですが、この国会議事堂の前は、赤や黄色の傘をもった人たちがかなりいて、あ、これが今年の紅葉狩りか、などという感想ももてました(左の写真)。
この日の行動が参加何人だったかは、とても判りませんでしたが、12日の『東京新聞』によると、「参加人数は主催者発表で十万人程度。警視庁関係者は七千〜八千人程度としている」そうです。いくらなんでも離れすぎる数字ですね。
なお、当日のデモが中止になった事情について、主催者の「首都圏反原発連合」が当日配布したチラシに出ている「ご説明」の全文を以下に紹介しておきます。
デモ中止に至る経緯のご説明
今回「11.11反原発1000000人大占拠」を開催するにあたり、首相官邸前・国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯の抗議行動と周辺でのデモを予定しておりました。 〈裁判結果について〉
11月2日 東京地方裁判所 申立却下
公園の使用を認めないことは、市民の権利を奪い、表現の自由を侵害するものとしてとうてい承服できるものではありません。今回の決定をうけ、13時から予定しておりました請願デモについては中止し、15時からの首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする永田町・霞が関一帯の抗議行動のみの開催となりました。 首都圏反原発連合 |
1万5千円の罰金とられます: さて、6時過ぎに帰ろうとしたのですが、
警官の道路制止で国会議事堂前の駅には近づけず、濡れながら桜田門の地下鉄駅からJRの代々木に戻りました。事務所の近くにおいてあった車まで着いたのですが、なんと、警察の「駐車違反」の黄色いステッカーがフロントに貼ってありました!(右の写真) 確かここは駐車違反の場所ではなかったはずだと思っていたので、驚きました。今日、原宿警察署に電話をして、事情を訊いたのですが、この道は夜8時以降ならいいが、それまでは駐車禁止の場所だ、
と言われてしまいました。これまで、もう10年以上もの間、ここは駐車は大丈夫と思い込み、何度も駐車をしていたのですが、どうやら、そうではなかったようです。日曜日の夕方、まったく交通などないような道路な
のですが、とにかく違反は違反だということで、どうやら1万5千円の罰金の通知が送られるそうです。えらく高い支出のデモ参加日になってしまいました。8時近くに帰宅し、入浴で温めてから、この秋初めての日本酒に口をつけました。友人から貰った青森の「田酒」は
、正月用にと大事にとっておいたのですが、罰金で頭にきていて、「田酒」の一升瓶の蓋を
ついに開けてしまう日になりました。
それだけでもまだストレスは治まらず、欲しかったCD「佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA」
だけでなく、とても高いので我慢していたDVDの「ザ・グレン・グールド コレクション」(左側)まで
注文メールを送ってしまいました。これで今月はえらい赤字家計になってしまうでしょう。「頭にきて、それで衝動的に物を買ってしまう」というやり方の表現が、何かあったはずだと、さっきから一所懸命考え、シソーラスや『比喩表現辞典』、『逆引き広辞苑』などからいろいろ探してみているのですが、脳梗塞の失語症でどうしてもその表現が出て来ません。どなたか、わかったら教えて下さい。