13 たくさんの年賀状をいただきました。ありがとう ! (2006年01月06日 午前5時 掲載)
本欄の No.12 の 3
で,、昨年末に知人に出した「年末のご挨拶」はがきへのご返事をいくつかご紹介しました。それらは、昨年中に頂いたものでしたが、その「ご挨拶」のなかで、「喪中の挨拶」を暮にお送りすると、多くの方は賀状を遠慮されるが、いかに喪中とはいえ、年が変わった日に、郵便箱に入っているのは分厚い元日の新聞だけ、というのは侘しい思いがしますので、「どうぞご遠慮なく賀状をお送りください」と書きました。これは大
正解でした。元日から昨5日まで、毎日、厚く くくられた年賀はがきが、ドサッと郵便受けに入っています。数百人の知人、友人、先輩、後輩の方がたからのメッセージ、近況報告や、慰め、励まし、共感などの温かい言葉をじっくり読みながら、一人暮らしの正月を、冷え冷えとした思いをせずに送ることが出来ました。ありがとうございます。
印刷だけの賀状ではなく、多くの方が、肉筆で、私宛の、あるいは在天国(?)の祐子へのメッセージを書いてくださったのですが、そのため「謹賀新年 心からお悔やみ申し上げます……」だの、「おめでとうございます。祐子さんがお亡くなりになったことは残念でした……」だの、とても普通ではお目にかかれぬような文面が出来あがったものもあって、思いもかけず、楽しい時間も持てました。 中には、私宛ではなく「吉川祐子様」という宛名だけで来たものもあり、彼女宛の長いメッセージの最後は、「……末筆になってしまいましたが、あなたの周りの神様たちによろしく。その神様たちと共に、せいぜいこの世で独り頑張っていられるご主人さまをお守りくださいますように」という文面でした。投げたボールは確実に受け止められ、見事に送り返されてきた思いです。
●……特に「天国からのメッセージ」にとても感動しました。自分も吉川さんご夫妻のようにありたいと思いました。……
●すばらしい「年末のご挨拶」をいただいたので、安心して賀状をさしあげることができます。……
●年末に一茶をみたり ごあいさつ
●……「サヨナラ」も言えず残念でしたが、今年も米粒字の賀状に会えて夢みたいです。天国からの便り、来年も待っています。……
●……私こと、20歳の頃からクリスチャンをやってきておりまして、天国とか神とかいう単語には慣れ親しんでおりました。でもでも「天国」の祐子さんが「周りの神様たち」ともども、この世のご主人様のことを憂えていられるという図には思わず吹いてしまいました(すみません) 神様の種類が私のとは違うのではとは思いながらも楽しませていただきました。どうか、ピアノ、読書、CDなどなど、充分にお楽しみくださいますように……
●年末のお便り、楽しかったですヨ。やはりお二人からの賀状は続けてください。天国からの便りも楽しみにしています。
●落ち込んでいるとは思っていたが、はがきを貰ったこっちがホノボノとさせられるなんて! 不思議な賀状だよ。遠慮せずに賀状をお二人に送ります。
●「年末挨拶」という形式は真似する人も出てくると思います。いい方法を教えていただきました。……
●……楽しくてクスクス笑いながら拝読しました。中でも「不本意に靖国に祀られてしまった人たちの憤慨ひとしおです」にはさすが祐子さんと感激しました。これからも天国からお便りをいただきたいですね。こういうのいいですね。いつもどおり年賀状も差し上げます。
●「年末のご挨拶」を読んで、しんみりとした気分にもなり、また「呵呵」と小さく笑いました。……
●「年末のご挨拶」ありがとうございました。不思議に心がなごみ、また、生きる勇気をいただきました。
●「そちらからは送金手段がないとのことですので、こなたにまだいる私たちとしては、今度の意見広告運動に倍のカンパをすることにしました。……
といったような返信です。
もちろん、すべて私信ですから、公開はできませんが、私より4歳も上の先輩から、「3ヶ月前からトランペットのレッスンを受けており、今、マイルス・テイヴィスの『バイ・バイ・ブラックバード』の曲に取り組んでいる」という知らせには驚き、発奮しました。何が何でもピアノを始めるぞ!と。もっとも、この先輩「紅旗征伐吾ガ事ニ非ズと定
家を気取ったわけではありません。歌舞音曲にでも気を紛らわせなければ、憤死するよ」と続けておられます。
また、ある同年輩の女性からは、「……どうぞご自分に『自由』を許してください。耐えることは、よくないことです。この秋以降、加藤登紀子さんの『青い月のバラード』を読み、(中略)『登紀子情歌』のCDをくりかえし聴きました。政治の季節に私たちが失っていたものを思い出しました。ほろ苦く、しかしどこか甘い感傷がよみがえります。世代は違っても、政治と向き合ってどれだけ『無理』をしているのか。(中略) 寄道をするお気持ちになられたら試してみてください。でも、登紀子さんがそうであるように、女性たちもまた、時代の子として、覚悟の上の人生を生きるのです。祐子さんも『そうよ』と言われると思います。……」というお便りをいただきました。昨日、早速、田無の新星堂へ出かけて加藤登紀子のCDを買ってきました。
これから、ベッドに入って聴くことにします。