保谷市議会、住民投票要条例制定の議案を否決 (2000/04/21掲載)  

 昨年秋から進められてきた両市の合併をめぐる住民投票条例制定を求める運動は、4月19日大詰めを迎え、両市の臨時市議会が開かれました。私は午後と夜に欠かせない用事があったため、午前中だけ傍聴に行ってみたのですが、10時の開会30分前に行ったのに傍聴券はすでになく、入れずに隣室のスピーカーを通して声だけ聞いてきました。なんと、7時半から、自民党、公明党の関係者が多数並んで、ほとんど傍聴券を貰ってしまったそうで、運動関係者はごく少数の人が入れただけでした。ふだん、市議会の傍聴者などほとんどないのですが、この日だけは、百人近くの人が傍聴に来て(その大部分は入れず)、私同様、スピーカーからの声に聞き入っていました。
 両市とも、議案は夜の本会議で多数決で否決されました。反対は、自民党、自民・自由クラブ、公明党、民主党、賛成は共産党、生活者ネット、少数の無所属議員でした。予想されたことですが、ひどいものです。
市長が議会に提案した案件には、この件は不適当だとする市長の意見書(別掲)が付されていましたが、その第1には、自治体の合併は議会が決定すべきものであり、住民投票でその賛否を問うのは、法的整合性に反するというものでした。「決めるのは市民なのだ」ということをわからせるのは、まだまだ大変です。