95. 5月3日、立川市での「’03憲法集会」で講演します。 (2003/03/20)
左のチラシのように、5月3日の立川の憲法集会で講演することになりました。お近くの方が、ご参加いただければありがたいと思います。
なお、以下に、この集会へのアピール文を転載します。
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よびかけ
光の春となりましたが、世界の動きは予断を許さない日々となっています。米英の対イラク攻撃を阻止するため、世界中の人びとが反戦デモをくりひろげ、その声は日増しに高まっているというのに、今や〈帝国〉となったアメリカは、自らの石油戦略のために、愚かな戦争に向かってカウント・ダウンしています。国際社会が抑止できず、またアメリカ国内を含めた圧倒的な人々の反戦の意志にもかかわらず武力が行使されるとき、人類にとってとりかえしのつかない悲劇が再びひき起こされることは目に見えているのに……。ペルシャ湾に国防軍を派遣したオーストラリアでは、数万人がデモによって首相の退陣を訴えました。戦争反対の声が広がりつつあるのに、日本では、小泉政権のもと、アメリカの武力行使を支援する道が強化されつつあります。政府は高い攻撃力を持つイージス艦をすでにインド洋に派遣し、平和憲法で認められていない、国際紛争解決のための武力行使に踏みこみつつあります。憲法改悪にもあとわずかな道のりとなりました。
昨秋から始まった日朝国交正常化交渉は「拉致問題」にすり替えられました。国家的な犯罪に巻きこまれた人びととその家族の苦しみは、日本による強制連行で家族を失った人びとのそれと同じです。しかしマスコミはいっさいその歴史的事実に触れようとせず、帰国した人びとの新たな〈日本化〉のようすを過熱報道しており、それは教育基本法改正の理念として盛りこまれた「国を愛する心」と連動しています。
こうした中で、米軍はアジアで軍事力を増強しており、北東アジアの平和と安全は極度に脅かされています。国家は国益のみを求め、人を選別し利用する非情な存在です。正義が国家の中にではなく私たち一人一人の民意の中にあることを信じ、地球を破壊する戦争の世紀となることを許さず、一人一人の平和への願いをカとしていきたいと思います。そうした願いをこめて、今年も手づくりの憲法集会を準備いたします。どうか多くの方々がかかわってくださいますように。
2003年3月10日 市民のひろば・憲法の会