164.  「 林茂夫さんを偲ぶ会」のご案内と、林さんの遺稿集出版のお知らせ。 (2006/06/13掲載) 
 

 はやくから無防備地域運動を提唱し、その具体化に努力してきた林茂夫さんが亡くなられたのは、2004年7月18日でした。このほど、友人たちが相談し、林さんを偲ぶ会を催すことになりました。また、これにあわせて、林さんの遺稿集(+追悼文集)の『無防備地域運動の源流――林茂夫の残したもの』が、日本評論社から出版されます。
 そのご案内状を、以下に転載します。林さんのお知り合いの方、そしてこれまでの林さんの活動に関心をお持ちの方のご参加を期待します。

 前略
 ことしも梅雨の季節になりました。お元気でお過ごしのことと思います。
 私たちの友人である林茂夫さん(本名・塩伸一さん)が2004年7月18日に亡くなって、2年になります。
 林さんが亡くなって、彼の仕事を振り返り、現代に生かしたいとの願いから、皆さんにカンパと原稿執筆をお願いした、林さんの遺稿・追悼文集がようやく出版の運びになりました。
 林さんとも親しかった日本評論社の林克行社長のご尽力で実現したもので、『無防備地域運動の源流――林茂夫が残したもの』(発行・日本評論社)と題した250ページ近い立派な本になりました。
 内容は、林さんの無防備地域運動に関する論文から、著書に取り上げられていないものを選んだ第1部、「林さんの残したものは何だったか」を振り返った編集委員による論文を集めた第2部、皆さんにご執筆いただいた第3部の「林茂夫と私」となっています。
 憲法第9条に対する公然とした攻撃を軸に、米軍と自衛隊の統合化が進み、いよいよ日本が「戦争をする国」に突き進もうとしているいま、私たちとしては、現実を分析し未来を透徹するい目と、広範な仲間と共に歩もうとする強い意志に改めて学び、広めることは非常に重要なことだと考えています。
 本は現在、最後の校正段階に入っています。完成次第、別便でカンパをいただいた方にお送りするほか、書店にも並ぶことになっていますが、あらためてこの本の出版を記念し、林さんの三回忌を機会にした「偲ぶ会」を下記の要領で開きたいと思います。
 ぜひ、ご参加いただきたいと思います。なお、準備の都合上、同封のはがきで6月30日(金)までに、ご出席いただけるかどうか、ご連絡いただきたく、お願いいたします。(参加ご希望の方は、私のサイト宛にメールを下されば、主催者側に連絡いたします。吉川注)

 なお、これまでに皆さんからよせられたカンパは、総額100万円を超えていますが、追悼文を書いてくださった方が予定より多かったため、制作費が予定を上回り、本の製作費に充当するため、なお数十万円の金額を必要としております。カンパにも引き続きご協力お願いいたします。
 また、今回の「偲ぶ会」の会費の一部も、本の制作費に充当させていただきたいと考えております。そのため、会費には本代は含まれておりませんが、なにとぞ趣旨をご理解いただいた上で、できるだけ多くの方にご参加いただけるよう、改めてお願い申し上げます。
                                       草々
2006年6月
 林茂夫・遺稿追悼集編集委員会
                池田 眞規
                古川  純
                松尾 高志
                丸山 重威
                山内 敏弘
                吉池 公史

             記
 『無防備地域運動の源流――林茂夫が残したもの』の出版を祝い、林茂夫さんを偲ぶ会
と き:   2006年7月29日(土) 午後2時−5時
ところ:   主婦会館「プラザェフ」 (JR四谷駅・麹町口正面、電話3265−8111)
会 費:   8000円