19. 「反戦映画クラブ」 2002年10月〜11月のご案内 (2002/10/05掲載)
『カンダハール』(10月)と 『帰ってきたスターウォーズ』(11月)
10月12日(土)午後2時より
『カンダハール』(2001年、イラン・フランス合作、1時間25分)
●監督・脚本・編集:モフセン・マフマルバフー
●出演:ニルファー・パズィラ/ハッサン・タンタイ
●2001年カンヌ国際映画祭エキュメニック賞(国際キリスト教会審査員賞)、2001年ユネスコ〈フェデリコ・フェリーニ〉メダル、2001年米タイム誌選出 ベストワン、
国連難民高等弁務官事務所 日本委員会推薦
アフガニスタンからカナダに亡命した女性ジャーナリストのナフアスは、ある日祖国に残した妹から絶望の手紙を受け取る。間近に迫っている日蝕の前にその命を絶つ……と。妹は地雷によって脚を失い、そのため亡命を諦め、アフガニスタンに残ったのだ。二〇年に及ぶ内戦が続く祖国を捨てたナファスだったが、カンダハールの街に住む妹を救うことを決意し、イランからアフガニスタンの国境を越える。日蝕まであと三日、日蝕の来る前にカンダハールヘ、妹に再び生きる希望を与えるために…。
イランを代表する巨匠モフセン・マフマルバフの最新作である『カンダハール』は、アフガニスタンの現状を、詩的でイマジネーション豊な映像で描き、そこに生きる人びとの、時に残酷で、時に喜劇的ですらあるシュールな美に昇華した傑作である。
(モフセン・アフマルバフ著『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない 恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』現代企画室刊より)
11月9日(土)午後2時より
@『帰ってきたスターウォーズ――暴走する軍産複合体』
(2001年アメリカ 29分)
●製作 エンバイロ・ビデオ
●監督 スティーブ・ジャムベック
●日本語版制作 プルトニウム・アクション・ヒロシマ(2002年3月)
5月の映画クラブで上映した(米・エンバイロ・ビデオ制作、1998年)の続編。アメリカの宇宙支配への陰謀を暴露する最新作。アメリカのスペースコマンドの報告書「2020年への展望」に記された恐るべき計画が、このビデオで明らかにされる。そして、「宇宙の主」だと自称するアメリカのこの危険な政策を阻止するため、人びとは何をしなければならないかを、このドキュメンタリは訴える。
Aその他ドキュメンタリ
@の上映時間は29分ですので、このほかに、これまでのクラブで上映はしましたが参加者が少なく、ご覧になっていない方が多いと思われる8月上映の『核の影に覆われたパキスタンとインド』(30分)もしくは5月上映の『Nukes
In Space2――アメリカ・宇宙支配の野望』(30分)その他などを、ご希望により併映します。
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「市民の意見30の会・東京」の会員、読者の方は参加無料。歓迎。会場は、事務局(代々木駅から徒歩3分)、参加ご希望の方は、前日金曜日の午後7時〜10時の間に事務局に電話でご連絡を下さい。特に、今回の10月、11月の土曜日の午後には、さまざま行動が組まれる可能性が大きく、緊急に中止になる場合もありえますので、ぜひ、前日の夜のご連絡をお忘れなく。
【付記】東京ではシグロ制作の『チョムスキー 9・11』の上映が始まりました。試写会で見てきましたが、今年の3月から5月にかけて、全米各地で行なわれたチョムスキーの講演会での記録と長時間インタービューを編集したもので、一度に5箇所でのチョムスキーの講演と説得力ある質疑応答などを聞けるという必見の映画で、絶対お勧めです。