The Painful Place at That Time
1975年の春、21年もの間続いた戦争が終了した。ソンミは、この国 のすべてとともに、平和と統一の大きな喜びにひたった。しかしながら、未解決の問題は数多く残されていた。戦争によって、ソンミ村は深刻な打撃を蒙っていた。膨大な面積の耕地は荒れ果てた森林と化し、住民たちは戦争の影響に大変な苦しみを受けており、何の手段もないまま、生活の再建に当たらねばならなかった。彼らは、まず灌漑システム、漁業用の船の建設 、イグサの栽培、学校や保健センターの建築などからとりかかった。彼らの受けた傷はなお激しく痛んでいたが、本来の勤勉さと、政府の援助によって、ソンミは、自分たちの故郷の村の再建に全力を傾けた。
[左の写真:どこにでもある穏やかな田園風景](終り)