第3回「平和のための戦争展・西東京市」オープニングセレモニーについて
2004年「平和のための戦争展・西東京市」実行委員会(委員長=都丸哲也)主催によるオープニングセレモニー(講演&文化行事)が、2004年7月2日(金)の夜、市内の「こもれびホール」の小ホールで開かれました。それに参加しました。
前半の文化行事では、筝曲演奏やコーラスなどがあったのですが、それには遅れ、後半の講演、小森陽一さんの『岐路に立つ憲法』を聞きました。参加者は200名前後だったでしょうか。若い方もおられましたが、総じて年配者が多かったように思います。
小森さんは日本近代文学の専攻で夏目漱石に関する研究書などがある50代に入ったばかりの若い研究者ですが、それ以外に『天皇の玉音放送』や『ポストコロニアル』など、政治や世界の現状に関する分析についての論考も出版されており、最近では、加藤周一、大江健三郎、小田実、鶴見俊輔さんらがつくった「九条の会」の事務局長を引き受けています。講演は、憲法第九条がいま危機に瀕していることを訴え、小泉政権の政策を強く批判する、熱のこもったものでした。休憩時間には、その『玉音放送』という本についてくる昭和天皇の「終戦の詔勅」の録音が流されたりもしました。
なお、この会では、4月30日に結成された「守ろう平和憲法・西東京の会」から、入会の訴えもありました。この会については、次項をご覧ください。