news-button.gif (992 バイト) 82.速報イラク攻撃開始に対し、アメリカ大使館に抗議行動 (2003/03/21 掲載 )

 ついに、アメリカは、20日、イラクに対する不法な軍事攻撃を開始しました。この日夕刻、アメリカ大使館には、多くの市民が抗議に駆けつけました。しかし、出動した警官隊、警察機動隊に阻まれ、 数百、あるいは数千?の人びとは地下鉄の駅の出口付近から先には進めませんでした。その阻止線を潜り抜けて、アメリカ大使館正門前にたどり着いた人びと約200人ほどは、プラカードや灯のついたキャンドルを手に、正門前で、抗議のシュプレヒコールを続けています。(午後8時現在)
 私は、6時半に着きましたが、多くの人が利用した地下鉄出口側からではなく、別方向の道路から行ったため、大使館正門前にどうやらゆくことが出来ました。そこでは、福富節男さんなど市民の意見30の会・東京の何人かの仲間たちや、「派兵チェック」のメンバー、そして、吉岡忍さん 、鵜飼哲さんなどにお会いしました。30年ほど前、高田馬場のジャーナリスト専門学校で私の授業に出ていたというかつての学生からも話しかけられました。今、フリーのジャーナリストになっている、というので、今日はどこの取材?と聞いたら、取材じゃありません、抗議に来たんですよ、とイラク攻撃反対のプラカードを見せてくれました。うちわ太鼓の音が聞こえたので、日本山妙法寺の僧侶かと思い、行ってみましたら、信者で しょうか、ふつうの服装の若い人が、一人だけ、道路に座って南無妙法蓮華経と唱えながら、太鼓を打っていました。こうした正門前の抗議グループの周囲も警官が取り囲み、門のそばまでは近づけませんでした。
 大使館正門前に集まった人々のうちから、多くの人がマイクで語りました。在日アメリカ人、在日韓国人、最近イラクから帰ったばかりという人、みな、つぎつぎとアメリカの暴挙を非難し、それをひたすら支持する小泉政権への強い抗議の意志を語りました。何としてでも有事法制を阻止しようというアピールもあり、拍手がわきました。私も、「30年ほど前、ベトナム戦争に抗議して、何度、このアメリカ大使館前をデモで通ったことか。しかし、アメリカも、また日本政府も、あのベトナム戦争から学ぶべきことを何も学んでいないことがはっきりした」と発言、始まったばかりの意見広告への協力を訴えました。、
 大勢の人が阻止されている特許庁前のところへ行ってみますと、何人かの市民の意見30の会・東京の仲間たちに会えました。ここから先へ進めないんです、という話でした。そこでも開戦抗議、直ちに停戦せよ、というシュプレヒコールが続いていました。警官隊と接触しているところでは、進ませろ、という要求と、これ以上とどまると直ちに逮捕する、速やかに解散せよ、という警察のスピーカーの声が飛び交い、時々、小競り合いになり、2人ほどの人が逮捕され、大使館前の交番にまで、連行されてゆきました。
 抗議行動はまだ続いています。とりあえずの報告です。以下にそのときの写真を何点か掲載します。
  今日は、「ご案内」欄にあるように、午後から芝公園で抗議集会とデモがあります。

 
(左)アメリカ大使館前に出動している警官隊      (右)大使館正門前で抗議する人びと(右端は吉岡忍さん)

   
 (左)殺すなバッジをつけて大使館前で抗議する人         (右) 米大使館と向き合ってシュプレヒコール

  
(左)米大使館正門前で灯のついたランタンを掲げて抗議する人びと (右)特許庁前で大使館に向かう人々を阻止する機動隊

  
(左)米大使館への道を阻止されて歩道上に溢れた抗議の人々   (右) 同

  
 (左) 阻止する警官隊に抗議する人びと               (右) 逮捕される抗議グループの一人