news-button.gif (992 バイト) 61 「殺すな」 バッジ、シールの解説書 (02/01/19掲載) 

 私の住む西東京市の保谷郵便局のそばに「木々」(もくもく)という、軽食スナックがあります。経営しているのは、もと保谷市議会議員をしていた鈴木美紀さんら、地元の主婦の人たちです。地域の人びとの交流の場にしたいと昨年に開店しました。店先には、近くの農家から直接もちこまれた新鮮な野菜が、スーパーの値段の半額ぐらいで売られています。
 店内にも、手作りのケーキなどが並んでいますが、そこに市民の意見30の会・東京がつくった「殺すなバッジ」や「殺すなシール」も置かれています。鈴木さんとの話の中で、今では、この「殺すな」の文字やデザインについての経緯を知っている人は少なく、なにか適当な解説のビラがあったほうがいい、ということが出ました。そして作られたのが以下のビラです。
 実際、これを胸につけている人でも、文字が岡本太郎画伯のものだとか、デザインは和田誠さんによるものだ、ということを知っている人は多くありません。ご参考にお知らせします。

殺すなバッジ」 と 殺すなシール」

(バッジ 1個 300円、シール 1セット5枚で300円)

 1967年、ベトナム戦争が激化の一途をたどっていたころ、日本の市民たちは、アメリカの大新聞「ワシントンポスト」に、反戦を訴える全面意見広告を出しました。(左の図) 大きな日本語の「殺すな」の文字は、強いインパクトをアメリカの市民に与えました。呼びかけたのは、淡谷のり子、永六輔、小田実、開高健、加藤芳郎、桑原武夫、小松左京、鶴見俊輔、松本清張、といった人々で、文字を書いたのは有名な画家、岡本太郎さんでした。この呼びかけには、2万5千人もの人から150万円以上のお金が寄せられたのでした。

 この文字を使って、当時、広範な反戦運動を展開していた市民の運動「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合、代表者=小田実)が、反戦のバッジをつくりました。デザインをしたのは、これも有名なデザイナー、和田誠さんでした。(右の図) 

 DO NOT KILL IN VIETNAM (殺すな、ベトナムで) の文字の入った「殺すなバッジ」は、当時、売れに売れ、デモのときだけでなく、日常につける人がたくさんいました。

 そして、今、このバッジが、DO NOT KILL ANYWHERE, ANYTIME (殺すな、どこであれ、いつであれ) と、表現を変えて、やはり和田誠さんのデザインで新しく再現されました。

 世界のいたるところで、恐ろしい殺戮が続けられている今、これは多くの方の胸に、帽子に、バッグに、つけられてほしいバッジです。

 なお、このデザインをシールにしたものも作られています。(左図) はがすと、すぐに貼れるようになっています。大・中・小のもの7枚が組み合わさり、5シートのセットで300円。バッジと同じ値段です。ぜひ、ご活用ください。

(新しいバッジもシールも、作成したのは 「市民の意見30の会・東京」という反戦市民グループです。10個 (あるいは10セット) 以上のお申し込みですと、250円に割引となります。) お申し込みは「木々」の鈴木まで

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