208 忍野パーティでの『日めくりタイムトラベル』 (2009年05月19日 掲載)
5月16日(土)〜17日(日)に、山梨県の忍野村で恒例の忍野パーティがあり、参加しました。ここのところ、忍野パーティの報告はしていませんでしたが、毎年春秋には必ず開催されており、私はずっと出席しています。(忍野パーティについては、例えば、以下を見てください。ベ平連ホームページのNews欄No.2 )今度のパーティは、吉田泰三さんが亡くなられて満13年になるとのことで、集まりはそれ以前から続いていますから、ずいぶん継続していることになります。今回も京都や静岡からの人も含め、30名弱の参加者があり、盛会でした。
まもなくユーラシア大陸横断のバイク旅行に出る戸井さんの壮挙が紹介され(「戸井さんの壮挙」については、以下を見てください。
ベ平連のホームページのNews欄No. 534) トルコから中国のシルクロードに入るまでの道はかなり危険度が高いのではないかと思われたところから、これが戸井さんの出る最後の忍野パーティになるかも、などという悪い冗談も言われましたが、戸井さんは、危険なところは慎重に避けるため、かなり北周りの道を辿ることになり、危険はないという話をされました。
話題はいろいろにわたったのですが、たまたま今回は、NHKがBS-2で放映した『日めくりタイムトラベル』の1965年の編(09年4月11日放映)と、1969年の編(08年9月13日放映)とがDVDで上映されました。前者はベ平連が発足の年で、ベ平連が大きく取り上げられ、3時間の番組中、4月の発足、8月の徹夜ティーチイン、そして11月のNYタイムズへの意見広告と、3回にわたり計1時間近く取り上げられています。また後者では、新宿西口フォークゲリラの活動とそれへの弾圧の様子が、中心メンバーだった伊津信之介さんと大木晴子さんの話を中心に詳しく紹介され、カラーの映像もかなり出てきました。両方全部を見たら、計6時間もかかるので、到底無理で、その中のベ平連に関係した部分だけを拾い出して映されましたが、見た人の評判はなかなかのものでした。65年のほうは、私もごく短い時間ですが登場しており、内容は知っていたのですが、69年のほうは初めて見たのでした。
ただ、驚いたのは、この番組の中で、新宿を紹介する絵地図が大きなパネルになって出て来て、それをもとに、いろいろ新宿の当時の風物が語られていたのですが、何と、その絵地図は、かつて私が『週刊アンポ』創刊号のために描いて載せたものだったのです! (右の図) これの使用については、作者の私には、事前にも事後にも何の連絡もありませんでした。
これは、私も気に入っている絵地図でした。とくに今となっては、69年当時の新宿の雰囲気がよくわかるな、という気がしています。
今日、TV会社に電話して確かめたところ、この図は、かつて自由国民社から出た吉岡忍著『フォーク・ゲリラとは何者か?』という本からとったもので、自由国民社に問い合わせたところ、作者は不明、「自由国民社の本からとったというクレジットを入れればいい」と言われたというのです。これはひどい話でした。吉岡さんの本に使うことは、もちろん当時、了承していたのですが、クレジットは依然として私にあります。それに、著者の吉岡さんに聞いてくれれば、誰が作者かはすぐわかったはずですが、TV会社も自由国民社も吉岡さんには何の問い合わせもしていませんでした。というわけで、やり取りの末、TV会社は改めて、版権使用料を、管理している「旧ベ平連運動基金」と作者の私個人とに支払うことになりました。一応一件落着です。
話は変りますが、私は、かつてこんな絵をずいぶん描き、『週刊アンポ』や『脱走兵通信』などに載せていました。今となると、かなり面白い感じもありますので、こうした私の描いた絵を集めた欄をこのサイトの中に新設することにしました。数日中にアプロ−ドしますので、ご用とお急ぎのない方はご覧になってみてください。