204 加地永都子さん 葬儀のご報告と「偲ぶ会」の日どりのお知らせ。(2009/04/19掲載 )
加地永都子さんの葬儀は、4月18日午前11時から、日ごろ加地さんが通っておられた日本基督教団東中野教会で、牧師織田信行さんの司式、喪主は新田民代様(叔母)で行なわれました。
この教会は、1910年の創立という長い歴史を持ち、初代牧師の由木康さんは、有名な「きよしこの夜」をはじめ、多くの讃美歌の作詞、訳詞をされたことでも有名です。会場は2階の礼拝堂で、パイプオルガンもあります。
YWCAでの多くの仲間の人たち、ベ平連やPARC,PP研など反戦運動や市民運動の仲間たち、PARC自由学校での教え子など、100人を超える参加者で、礼拝堂は満員になりました。(右の写真:撮影は大木晴子さん)遠くからの参加者では、沖縄のダグラス・ラミスさん、小樽の花崎皋平さんのお顔も見えました。
牧師の織田さんが、加地さんの略歴を話されましたが、それによると、加地さんは1939年9月26日生まれで、4月13日の逝去のときは69歳7ヵ月ということになるそうです。東京女子大英米文学科を卒業のあと、YWCAに勤務されました。教会では、彼女がかかわっていたネグロス・キャンペーンの話をよくされ、教会内でその活動もされたそうです。
「加地永都子さんを偲ぶ会」
加地さんを偲ぶ会も計画されており、「最終確定ではありませんが、5月31日(日)午後2時から、都区内で行う予定で調整しています。確定次第、お知らせします」というお知らせが、鈴木伶子さん(日本YWCA)、武藤一羊さん(ピープルズ・プラン研究所)、山鹿順子さん(リングァ・ギルド)、秋山眞兄さん(APLA/JCNC/ATJ)の4人の連名で送られてきております。会場などわかり次第、また本サイトの「ご案内」欄でお知らせいたします。
加地永都子さんの訳書
加地さんの残された仕事は実に多くあり、オンラインショッピングのAMAZONやビーケーワンなどで入手できるもの(古書を含む)だけでも、以下のような訳書があります。
〇ユージン・バード『囚人ルドルフ・ヘス―いまだ獄中に生きる元ナチ副総統』(1976年)
、笹尾久・加地永都子訳 (-
1976)
〇C.ダグラス・ラミス
『影の学問、窓の学問』(1982年)
加地永都子訳 (晶文社
- 1982/6)
〇マグダ・ディーンズ 『悲しいけれど必要なこと―中絶の体験』加地永都子訳
(晶文社 -
1984/7)
〇サリー・ヘイトン=キーヴァ ほか「戦争を生きぬいた女たち―38人の真実の記録』加地永都子訳 (新宿書房 1989/6)¥2,548
〇アンジェラ・ホールズワース『人形の家を出た女たち
20世紀イギリス女性の生活と文化』 石山鈴子・加地永都子訳(新宿書房
1992/3)\3,059
〇スー サベージ・ランボー 『カンジ―言葉を持った天才ザル』加地永都子訳
(日本放送出版協会 単行本 - 1993/3)
〇C.ダグラス ラミス『英語で考え、日本語で考える―ウォー・カムズ・ホーム』中村直子・加地永都子ほか訳
(単行本 - 1995/9)
〇C.ダグラス・ラミス『内なる外国―「菊と刀」再考
』(1981年) 加地永都子訳
(- - 1981/3)(ちくま学芸文庫)
(文庫 -
1997/1)
〇クリストファ バーナード『南京虐殺は「おこった」のか―高校歴史教科書への言語学的批判』加地永都子訳
(筑摩書房 単行本 - 1998/11)
〇ジェレミー ブレッカー、ティム コステロ『世界をとりもどせ―グローバル企業を包囲する9章
』(PPブックス)
インパクト出版会- 1999/9) \ 1,995
〇ケイティ ハフナー、マシュー ライアン『インターネットの起源』道田豪・加地永都子訳
(アスキー 単行本(ソフトカバー) - 2000/7)
〇C.ダグラス ラミス『C・ダグラス・ラミスの学問論』加地永都子訳(《リキエスタ》の会 2001/4) ¥1,050
〇ドリス レッシング『アフガニスタンの風』加地永都子訳
(晶文社 単行本 - 2001/11) ¥ 1,995
〇アール・G.パレーニョ『フィリピンを乗っ取った男
政商ダンディン・コファンコ』堀田正彦・加地永都子訳(太田出版 2005/)\1,890
〇C.ダグラス・ラミス
『ラディカルな日本国憲法OD版』 加地永都子訳 (晶文社オンデマンド選書 2007/6)\3,360
〇C.ダグラス ラミス『ラディカル・デモクラシー
可能性の政治学』加地永都子訳(岩波書店 2007/11) ¥3,360
〇アンドリュー コバーン『ラムズフェルド―イラク戦争の国防長官』加地永都子訳
(緑風出版 単行本 - 2008/12) ¥ 2,730
古書でも入手困難な訳書も、以下のように多数あります。
〇アンジェラ・イヴォン・デ−ヴィス『アンジェラ・デービス自伝』(上・下)加地永都子訳
(現代評論社 1977/9〜10)
〇ローザ・ガイ『女友だち』加地永都子訳 (晶文社
1980/11)
〇ローザ・ガイ『男友だち』加地永都子訳 (晶文社
1981/3)
〇C.ダグラス・ラミスほか
『ラディカルな日本国憲法』加地永都子訳(晶文社 1987/9)
〇サジャ・グリーンウッド『のびのび更年期
メノポウズ・ナチュラリー』 根岸悦子・加地永都子訳 (径書房
1988/11)
〇ブルース・カミングス『朝鮮戦争の起源
第2巻 解放と南北分断体制の出現』鄭敬謨・加地永都子訳 (シアレヒム社 -1991/4)
私個人についていえば、数々のデモ→集会など運動の場でご一緒したほか、PARCの翻訳教室では、共同で講師を務めたことがありましたし、また、訳書のD・デリンジャー『アメリカが知らない「アメリカ」』(藤原書店)の翻訳でお手伝いいただいたこともありました。