news-button.gif (992 バイト) 178 奥山(小田部)玲子さん逝去。 (2007/09/09掲載)  

 銅板画家の奥山(小田部)玲子さん(元東京デザイナー学院講師)が今年5月6日に逝去されたとのお知らせを、ご子息の小田部羊一さんから頂きました。小田部さん母子は、1985年、「日本海・アジア平和の船」(代表=岩井章、宇都宮徳馬.小田実)の企画に参加され、ソ連(当時)、北朝鮮、中国などを訪問する船の旅でご一緒し、以来、お付き合いが続いていました。ご冥福をお祈りいたします。
 羊一さんからのご通知によると、近く、奥山さんの作品展もきかくされているようで、詳細が決まりましたら、また、本欄などでお知らせするつもりでおります。羊一さんからのお手紙を以下に転載します。

「人生のどこで終りが来ても悔いはない」
奥山玲子はそう言っていました。
知らないうちにいつの間にか居なくなっていた……
そういうのいいな、と話してもいました。
その思いは聞いててあげようと考え皆様へのご挨拶が遅くなってしまったこと深くお詫び申し上げます。
去る5月6日午後7時すぎ奥山は居なくなりました。
今年始めから体調不良を訴えていましたが思いもしなかった重症の肺炎です。
看取ってあげるというのは前からの約束なのでそれが出来たことだけが唯ひとつの慰めです。
44年間の共同生活です。楽しいこと面白いことは全て奥山が考えてくれました。妙な取合せの二人ですが充実した日々でした。
銅版画を全部動かすアニメーションを作ろうと想を練っていたのですが……それだけは心残りかもしれません。
アハハ・・・と何処かで笑い声が聞えたら思い出して下さい。
長い間ありがとうございました。
後日作品展の機会に皆様にお会い出来れば幸いです。

   2007年9月
                           小 田 部 羊 一

遺志により、お心遣いはご遠慮ください。