171 小田実さんの病状と、さまざまなインタビュー記事のご紹介 (2007/07/22掲載)
小田さんの胃がんによる入院、加療については、本ホームページの「いい人情報」欄 No.60、61などでお知らせしてきましたが、その後の情報をお伝えします。
以前のそれらの欄では、5月初めに入院し、5週間1クールの予定で抗がん剤による化学療法を施し、その後、西宮の自宅に帰って執筆活動を続けられる予定とお知らせしました。しかし、その病院での加療は継続されることになり、今も栄養剤その他の点滴が続けられています。率直に言って、状態は楽観を許しません。6月の上旬までは、雑誌や新聞などによる病室でのインタビューに応じられ、以下にご紹介するように、今、それがいろいろなマスコミの上に掲載されていますが、6月中旬以降は、マスコミの取材やインタビュー、あるいは知人の面会によるお見舞いはご遠慮願っているとのことです。
私は、7月8日と18日に、病院を訪ね、玄順惠夫人にお見舞いをお伝えしてきました。入院直後の5月8日、吉岡忍さんとご一緒してお見舞いに行ったときは、病室でかなり長い間小田さんとお話をしてきたのですが、7月に入ってからは、小田さんご本人にお会いするのはご遠慮いたしました。
病床の小田さんが今思われていることは、下記のいくつかの記事からも、十分にお察しできます。ご覧になってみてください。
@死ぬ前に言っておきたいことがある ――未来に希望をつなぐために、市民一人ひとりが考えよう―― 『論座』2007年8月号
A民主主義を殺さぬために ――「ワイマール体制」崩壊の前夜から―― 『世界』2007年8月号
Bお見舞い対談 瀬戸内寂聴・小田実 『週刊朝日』2007年6月29日号
C「生きているかぎり、お元気で いま一番の気がかりは改憲の動き 小田実さん がんと闘病中 『朝日新聞』2007年6月5日
C「市民が世界 変える」 「ベ平連」元代表、作家・小田実さん 末期がんの病床から語る 『毎日新聞』2007年6月22日夕刊
D期待する若者たちへ――考えろ、もっと自由に 末期がん「あわよくば一年」の病床から 小田実さん 情熱を込め語る 『毎日新聞』2007年6月22日夕刊「文化 批評と表現」欄
E死を見つめ、語る「危機感」 『京都新聞』2007年6月21日 文化欄「『小さな人間』の平和へ」 上 小田実さんの病床から
F世界を変えうる力に自信を 『京都新聞』2007年6月22日 文化欄「『小さな人間』の平和へ」 下 小田実さんの病床から
なお、このEとFは、共同通信配信のため、『中国新聞』その他にも見出しは少し違っていますが、掲載されています。