157.訃報; 丸山昇さん逝去 (2006/12/01掲載)
中国文学者の丸山昇さんが11月26日午後11時18分、肺炎のため逝去されました。丸山さんは、私と同年齢で、大学では同級生でした。
東大文学部在学中は、一緒に自治会でも活動した学生運動仲間でもありました。ただ、当時、日本共産党は、いわゆる所感派と国際派に分裂、激しく対立しており、丸山さんは国際派で多数派、私は所感派で少数派でした。出隆教授の都知事選と絡んで起こったいわゆる「学生16人の軍事裁判事件」(『わが友に告げん』で有名でした)などでは、丸山さんと対立する議論を交わしたようなこともありましたが(この議論は、私の完全な敗北でした)、その後は、交流が復活し、かつての学生運動仲間が集まって時局問題を話し合う「駒場研究会」の会合ではたびたび一緒になりました。
私はガン、丸山さんは腎臓疾患で、私も丸山さんもともに障害者手帳をもつ身になってからは、その面でもお見舞いの言葉をやりとりしていました。この春以来、丸山さんの健康状態はあまり芳しくなく、駒場研も欠席が続いていましたので、案じていたのですが、残念です。哀悼の意を表します。
なお、12月1日号の『赤旗』によりますと、後日、「偲ぶ会」を開くとのことです。詳細がわかりましたら、「ご案内」欄でお知らせします。